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「SNS型投資詐欺」に注意!投資詐欺SMSも急増

「絶対に利益が出る」「必ず成功する」

このような甘い言葉で投資を勧誘されたら、あなたはどうしますか?
昨今、SNSを通じて知り合った人から投資を勧誘され、金銭をだまし取られる「SNS型投資詐欺」が多発しています。2024年から新NISAが開始するなど、世の中で投資への関心が高まっている今、投資詐欺の手口を知り、被害にあわないよう対策しましょう。


SNS型投資詐欺が多発!被害額277億円

SNSなどを使って非対面で接触し、投資名目で金銭をだまし取る「SNS型投資詐欺」の被害が多発しています。

最近は、SNS上に表示された偽広告からLINEグループに誘導し、メッセージをやり取りする中で、投資名目で金銭をだまし取る手法が多発しています。偽広告に著名人の写真が無断で使用される事案が多発し、被害にあった著名人が政府に対して提言するなど、大きな社会問題となっています。

警察庁の発表では、2023年のSNS型投資詐欺の被害額はなんと約277.9億円。「オレオレ詐欺」などの特殊詐欺に比べて、1件あたりの被害額が約1,000万円超と非常に大きいのも特徴で、被害は深刻です。

LINEに誘導...投資詐欺SMSも急増

インターネット上の広告に加え、スマホに届くSMS(ショートメッセージ)も、投資詐欺の接触手段として悪用されています。

詐欺対策サービスを提供するトビラシステムズの調査では、2024年3月頃から「株」「新NISA」など投資関連のキーワードを含む詐欺SMSの急増が確認されています。これらの投資関連の詐欺SMSにはURLが添付され、投資名目のLINEグループに誘導するものが大半を占めています。

投資関連の詐欺SMSの検知件数は、2024年3月は2月に比べて7.2倍に急増。4月も3月の検知件数を超える増加が見られました。投資関連の詐欺SMSは多い時に1日あたり数万件規模で発生しました。

「先生」のメッセージで信用させ...手口の実態

インターネット上の偽広告や、投資関連の詐欺SMSに添付されたURLにアクセスすると、投資名目のLINEグループに誘導されるケースが多発しています。LINEグループでは、著名人をかたる人物や、「先生」「アシスタント」と名乗る人物が、投資に関する情報やアドバイスなどのメッセージを日々投稿します。また「先生」や「アシスタント」は、参加者に対して個別にメッセージを送る場合もあります。

さらにLINEグループの中には、参加者を信じ込ませるための人物(サクラ)が存在し、「先生のおかげで利益が出た」「先生の指示どおりにやって成功した」などのメッセージを頻繁に投稿します。
このようなメッセージのやり取りを重ねて参加者を信じ込ませたのち、架空の投資話を持ちかけ、指定の口座に振り込ませるなどして金銭をだまし取ります。

中には、投資名目の架空のサイトやアプリに登録するよう指示し、画面上では利益が出ているように表示して信じ込ませたり、出金したいと伝えると事前に説明のなかった手数料を求めたりして、繰り返し振り込ませる場合もあります。

SNS型投資詐欺の対策は?

SNSを通じて知り合った人から投資話を持ちかけられても、すぐに飛びつかず、まずは「詐欺かも!」と疑うことが重要です。対策として日頃から以下の点に注意してください。

  • 身に覚えのないメールやSMSが届いた場合、文面に添付されたURLに触らない

  • LINE等のSNSグループに自動追加されないように設定する。知らないSNSグループへ追加や招待をされた場合は安易に参加しない

  • SNSで知り合った人から投資の勧誘があっても安易に信用したり、お金を振り込んだりしない

  • SNSで知り合った人から投資関連のサイトへの登録や、アプリのインストール等を求められても、安易に応じない

  • 相手が金融商品取引業の登録業者かどうか金融庁のホームページで確認する。無登録業者とは契約をしない

  • 振込先に個人名義の銀行口座を指定される場合や、振り込みの度に違う口座を指定される場合は詐欺を疑い、振り込まない

<参考資料>
警察庁 SNSなどを利用した「もうけ話」に注意!!
LINEみんなの使い方ガイド 迷惑なトーク・人を通報する
トビラシステムズ、「SNS型投資詐欺」の独自調査レポート公開 投資名目LINEに誘導の「詐欺SMS」は7.2倍に急増

詐欺対策アプリを活用して防犯を!

投資関連の他にも、フィッシングや架空料金請求などの詐欺SMSが多発しています。宅配事業者や金融機関をかたる詐欺SMSは、よく利用するサービスと思い込んでうっかり信じてしまうと、個人情報の漏洩やスマホのマルウェア感染などの危険があります。

スマホの防犯アプリ「トビラフォンモバイル」では、トビラシステムズ社の独自データベースをもとに、迷惑SMSの受信時に自動で警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)を行います。詐欺SMSを開封したり、URLにアクセスしたりする危険を軽減できます。

迷惑SMSのほか、迷惑電話の対策機能も利用できます。特殊詐欺や悪質商法などの電話の発着信時に警告・拒否するので、より安心して電話を利用できます。

トビラシステムズのデータベースを用いた迷惑情報フィルタアプリは、携帯キャリア各社からも提供されています。利用する携帯キャリアや、加入しているキャリアのオプションパックに合ったサービスを活用するのも効果的です。

様々な詐欺手口が発生しています。被害にあわないよう対策を徹底しましょう。


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