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特殊詐欺やアポ電が急増!被害の入り口は「電話」が9割

新年度が始まる4月。入社や入学、新生活など新たなスタートを切る方が多いのではないでしょうか。

このシーズンは、生活環境の変化やお金の動きも多い時期です。変化の多い春は、隙を狙う「特殊詐欺」にも気をつけたいもの。少しの油断が大きな被害を招くこともあります。新年度が始まる今こそ「特殊詐欺」の手口や対策について知り、防犯意識を高めていきましょう。

特殊詐欺が急増、被害額も8年ぶり増

警察庁の発表によると、2022年(令和4年)における特殊詐欺の認知件数は17,520件(前年比+3,022件、+20.8%)、被害額は361.4億円(+79.4億円、+28.2%)と、いずれも大幅に増加しています。被害額はなんと8年ぶりに増加に転じました。

手口別に見ると、「オレオレ詐欺」は認知件数4,278件(+1,193件、+38.7%)、被害額127.1億円(+36.5億円、+40.3%)といずれも増加し、被害は拡大を続けています。

「未納料金が発生している」など虚偽の内容のハガキやSMSが届き、実際に使用していない料金を支払わせる「架空料金請求詐欺」も増加。2022年(令和4年)は認知件数2,893件(+776件、+36.7%)、被害額100.5億円(+32.4億円、+47.6%)と大きく増加しました。偽のSMSに記載された電話番号に電話すると「支払わないと裁判になる」など巧みな言葉でお金を騙し取るケースが多発中。最近はインターネット閲覧中に突然、偽の警告画面が表示され、偽のサポートセンターに電話をさせて架空料金を騙し取る「サポート詐欺」も多発しています。

犯行の最初に用いられるツールの99%が「電話」

「オレオレ詐欺」「預貯金詐欺」「キャッシュカード詐欺盗」の3類型を合わせた総称は「オレオレ型特殊詐欺」と呼ばれます。

・オレオレ詐欺
親族、警察官、弁護士など様々な人物を装い、仕事やトラブルなどを口実にお金を騙し取る詐欺

・預貯金詐欺
自治体や税務署の職員などを名乗り、キャッシュカードの確認や取り替えの必要があるなどの口実で自宅を訪れ、キャッシュカードを騙し取る詐欺

・キャッシュカード詐欺盗
警察官や銀行職員などと偽って電話をかけ「キャッシュカード(銀行口座)が不正に利用されている」など嘘の説明をして自宅を訪問し、被害者が目を離した隙にキャッシュカードをすり替えるなどして盗み取る詐欺

この3手口を合わせた「オレオレ型特殊詐欺」が、特殊詐欺被害の件数全体の55.3%を占めています。さらに、「オレオレ型特殊詐欺」で犯行の最初に用いられたツールは、なんと約99%が「電話」でした。世の中でインターネットが普及している一方、特殊詐欺はいまも電話を狙う手口が主流です。

「電話」を用いて、巧みな会話や“劇場型”の手口で騙す詐欺。「メール・SMS」を狙い、まるで本物のような巧妙な文章で騙す詐欺。どちらもしっかりと対策し、特殊詐欺から身を守る必要があります。

予兆電話「アポ電」も急増!

特殊詐欺の犯行グループが、犯行前にターゲットに対して住所や氏名、資産、利用金融機関、家族構成、在宅状況などを探るためにかける予兆電話、いわゆる「アポ電」も急増しています。警察庁の発表によると、2022年(令和4年)の予兆電話の件数は120,701件(+20,186件、+20.1%)で、前年より大幅に増加しています。

昨年から今年初めに発生した、「ルフィ」などと呼ばれる指示役のもと発生した広域強盗事件でも、事前に資産などを聞き出すアポ電が発生していたといいます。最近は全国各地で「今から家に行く」といったアポ電や、警察官を名乗り「あなたの家が強盗に狙われている」「あなたの名前が強盗の名簿に載っている」などのアポ電も発生しています。

「オレオレ詐欺」などの電話だけでなく、悪質な営業・勧誘電話なども詐欺被害やトラブルのきっかけとなりやすく、注意が必要です。不審な予兆電話の中には、様々な業者などを名乗ってターゲットの情報を探ろうとするものもあります。

トビラシステムズの調査では、2022年の1年間で確認された固定電話にかかる迷惑電話着信のうち約75%が「悪質営業・勧誘」でした。中でも、不用品買取、電気料金営業、リフォーム、健康食品・美容商品などの悪質営業・勧誘電話が多く見られました。

これらの特殊詐欺や不審な「アポ電」から身を守るための対策はできているでしょうか?自分自身だけでなく、家族や周りの方、特に特殊詐欺のターゲットになりやすい高齢の方などにも注意喚起を行ってください。

特殊詐欺やアポ電への対策法は?

まずは、自宅の固定電話やお手持ちのスマホで日頃からできる基本的な特殊詐欺・アポ電などの対策を徹底しましょう。

不審な電話に出ない!情報を伝えない!

自宅の固定電話では迷惑電話対策機器や留守番電話機能を活用し、心当たりのない電話に出ないようにしましょう。電話に出てしまった場合も、資産、家族構成、在宅状況などの情報を相手に教えないでください。特に「お金」「キャッシュカード」などの話が出たら詐欺を疑い、一旦電話を切りましょう。

届いたSMSのリンクに触らない!電話しない!

架空料金請求詐欺やフィッシング詐欺のSMSが多発しています。届いたSMSに「今すぐ電話してください」などと電話番号が記載されていても、電話をしないでください。また、URLが添付されている場合は、偽サイトで個人情報の詐取や不正アプリ感染などの被害にあう恐れがあります。届いたSMSのURLには触らないようにしてください。

金融機関やショッピングサイトなどよく利用するサービスについては、事業者が提供する公式アプリか、あらかじめブックマークしたサイトから情報を確認するよう、日頃から心がけましょう。

危険や不安を感じたら相談を

犯罪の予兆「アポ電」と思われる電話がかかってくるなど、危険や不安を感じた場合は、すぐに警察に通報してください。

また、消費者ホットライン(188)警察相談専用電話(#9110)などでは、「犯罪に当たるかわからない」という内容でも相談ができます。迷惑電話が頻繁にかかってくるなど、不安を感じたら相談しましょう。

迷惑電話・SMS対策サービス活用で安全

迷惑電話・SMS対策サービスを活用し、特殊詐欺や迷惑電話の対策をしましょう。トビラシステムズでは独自のデータベースをもとに、固定電話やモバイル向けに特殊詐欺の電話や悪質な営業・勧誘電話などを自動で検知しブロックするサービスを提供しています。

モバイル向けサービスでは、電話に加えて不審なSMSも自動検知し、警告表示(Android)や迷惑フォルダ振り分け(iPhone)をするので安心。フィッシング詐欺や架空料金請求詐欺の対策に有効です。

犯罪やトラブルに巻き込まれないために、迷惑電話・迷惑SMS対策サービスを活用しましょう!

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