MONSTER HUNTER RISE Pシリーズの系譜を継いだ最新の『モンスターハンター』

モンスターハンターライズが楽しい。
あまりにも、あまりにも楽しい。
じゃあ文章なんか書かずに狩猟生活に耽っていればいいじゃないと筆者の中のハンターも声を大にして主張してくるのだが、この高揚を書き留めておかないのも勿体ない。というわけで簡潔に書いていこうと思う。

移動が楽しい

まずはなんといってもこれ。移動、楽しすぎる。
壁を駆け上がるのが楽しい。でっけえ山を挟んだエリア移動もなんのその。蜘蛛や忍者、パルクールマスターかのようにヒョイヒョイと登ってあっと言う間に移動出来る。楽しい。
しかも道中にはステアップの出来る鳥やら狩猟の役に立つ動物やらがいる。
そいつらを拾ってひた登る、駆ける、跳ぶ、楽しい。
でもエリアの際の壁は登れないしすぐ手を放す。悲しい。きっとめちゃくちゃ壁が熱いんだろう。仕方ない。
犬に乗って移動してもいい。とっても速いし楽。しかも可愛い。満点。
寄り道も楽しい。これは毎回新作を遊ぶたびに思うが、テキトーにその辺をほっつき歩いてるだけで満足できる。しかも寄り道してればご褒美要素としてフレーバー的な手記まで手に入る。最高かよ。
移動が楽しすぎるせいで採取ツアーだけで余裕で1時間以上ウロチョロ出来る。そのせいで清算ポイントが並の大型狩猟クエストよりも手に入る。ギルドが心配になる。

犬が可愛い

犬が可愛い。本当の種族名はガルクというらしいが知るか。犬が可愛い。
お手も出来るし待ても出来る。おやつもあげられるしなでなでも出来る。天国か?
クエストクリアするとこっちに寄り添ってくる。可愛い。でも多分実際はお互い返り血が凄いんだろうな。ちょっとやだな。
犬、乗れる。さっきも書いたが乗れる。楽しい。
大型犬に跨って方々を旅をするのは浪漫だ。絵面がとてもいい。
山を駆けているともののけ姫のサンにでもなった気分である。サンもライズやったら多分ハマる。アシタカと協力プレイしろ。
でもサンとライズって続くと某ロボットアニメの制作会社みたいだね。危ないね。やっぱやめとけ。

猫も可愛い

アイルーが可愛いのはもう全世界の共通認識だから今更いいよね????でも間違いがあるかもだから一応軽く書いとくね?????
今作は芸も出来ます。ねこじゃらしでも遊べます。可愛いです。優勝。
オトモの立ち位置は今までのPシリーズの流れを汲んでるので、ワールドみたいな歴戦の相棒感溢れる立ち位置では無いですがまあそこは各々都合のいいように脳内補完すればよろしい。
それにこの形式だといっぱい雇えて猫パラダイスが開ける。可愛い。
勿論さっきの犬も雇えるぞ!やったな!沢山雇って動物園だ!

フレーバーテキストが多い

嬉しい。こういうのを読むのが楽しくてモンハンやってるとこある。狩人じゃなくて文官とかの方が向いてんるんじゃないだろうか。
武器や防具は勿論、あらゆる素材に詳細な情報が乗っている。とても嬉しい。でもファンゴの毛はそれでいいのか。
クエストの依頼書テキストが嬉しい。これを読んでるだけでロードが全然苦じゃない。むしろゆっくり読みたいからもっとロード時間長くてもいいぞ。
依頼書だけで存在していた恒例のやつらも来るのだろうか。泣く子も黙る最強ハンターコンビが見たいぜ俺は。
このテの今までのシリーズにあった部分は元より、さらに今作は村人の詳細情報もある。攻略には大して役に立たない無駄な情報ではあるがあまりにも嬉しい愛おしい。

ああ楽しい、モンハンライズ、楽しい。

(少し真面目に) 新しいPシリーズの系譜

少々感覚で書きすぎた。少しだけ真面目な感想も残しておく。

まずタイトルにも書いている通り、本作はPシリーズ(携帯機からリリースされたシリーズの総称と思っていただきたい)の系譜を強く感じられる一作である。Pシリーズを今の技術と理念で改めて世に出したもの・・・と書くとなんだか当然な気がしてくるが、とにかくそういった趣きを感じられる。
前作の『モンスターハンター ワールド』におけるオープンワールドシステムはそのままに、移動はさらに自由度を増し、よりどこまでも動けるように。アクション面は派手な動きを増やしとっつきやすく、分かりやすい面白さでよりカジュアルに。ダメージや肉質、弱点の属性などは可視化させ、より狩りにおけるシステムに馴染めるように。素材や装備、クエストなど随所にフレーバーテキストを配置し、より深く世界に入り込めるように・・・と、軽く上げただけでも、Pシリーズが持つカジュアルな楽しさとディープな世界観を感じられる要素がてんこ盛りだ。

前作にあたる『モンスターハンター ワールド』は、骨子となるストーリーは非常に面白かったものの、少しばかりフレーバーの要素、特にテキストが足りないと個人的には感じていた。
勿論据え置き機によるリリースである以上、目指している場所が違うというのは勿論ある。実際グラフィックには非常に感動させられたし、アクション面も非常に完成度は高く感じられた(クラッチ傷ぶっとばしゲーには賛否あると思うが)。メインのストーリーも、今まで秘されてきた古龍の存在に関わる謎へ一歩近づけたような気がしてとても面白いものだった。
ただやはり、幹は立派だが葉先に栄養が足りないというか、どうしてもフレーバーの要素には物足りなさを感じ、いまいち入り込み切れないという印象だった。
しかし今作は違った。クエストの依頼書からはその以来の意義や自分が受ける理由を感じられ、素材の詳細からはその世界における扱いや用途を想起させる。『モンスターハンター』という大きな世界の鼓動を、間近で感じられるような感覚だ。
それはもう一層プレイには力が入るというものである。自分は確かに『ハンター』なのだと、確かにそう思い込めるのだから。

まあつまり、結局今言いたいのはこういうことである。

そう、これだよ。俺はこれを待っていたんだよ、と。

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