とびたつばさ

1996年生まれ、阪神ファンです。noteでは試合を見て感じたことをよく書いてます。高…

とびたつばさ

1996年生まれ、阪神ファンです。noteでは試合を見て感じたことをよく書いてます。高校と大学では新聞部に入って学生記者をやってました。書くのも撮るのも好きです。文春野球学校1期生。バトンズの学校受講生。

マガジン

  • 【2024年】阪神タイガースまとめ

    2024年に行われたタイガースの試合について書いたnoteをまとめます。

  • 福岡移住日記

    生まれてからずっと実家で暮らしてきた26歳男性が、福岡の博多で一人暮らしをする様子を記録した日記。後からこっそり見返すくらいがおもしろい。

  • 【2023年】阪神タイガースまとめ

    2023年に行われたタイガースの試合について書いたnoteをまとめます。選手ひとりを取り上げることが多いです。あなたのお気に入りの選手から読んで、ほかに気になったnoteがあったら読んでほしいです。

  • 【2022年】阪神タイガースまとめ

    2022年に行われたタイガースの試合について書いたnoteをまとめます。選手ひとりを取り上げることが多いです。あなたのお気に入りの選手はいるでしょうか。

  • 温泉・銭湯訪問記

    訪れたお風呂の話をまとめています。まあゆっくり浸かっていってください

最近の記事

ほえろ右京 勝負を決めろ【6/16 対ホークス戦○】

前川右京が速球を捉え、バットがくるりと宙を舞う瞬間が、遠いレフトスタンドからでも見えた。打球が一直線に伸びていき、僕がいたレフトスタンドは間もなく地鳴りのような歓声で覆い尽くされた。 前川の第2号満塁ホームラン。福岡に来たタイガースに、3戦目にしてついに先制点が入った。 高卒3年目にして既に期待しかない打球を飛ばし続けている前川。僕もまた、彼の打棒に魅了されている。 福岡に転勤して最初の秋。タイガースの2軍がウエスタンリーグで優勝した。2軍の連勝記録を更新して勢いに乗った年

    • 甲子園にはこの人がいなくちゃ【6/22 対ベイスターズ戦●】

      甲子園球場がホームランに湧いた。タイガースの選手が甲子園でホームランを打ったのは5月25日にジャイアンツ戦で渡邉諒が打って以来だ。久しぶりにホームランが見られたことの喜びもあったかもしれないけど、きっと理由は別のところにある。 大山悠輔が、帰ってきた。 2軍での調整を終えた大山が、復帰2試合目でホームランを放った。 大山は久しぶりの歓声を噛みしめるようにゆっくりとダイヤモンドを1周した。 2軍に行く前の大山の状態を、今さら書き残すつもりはない。もう終わったことだ。長いプロ

      • その鋭い打球をずっと待っていた【6/21 対ベイスターズ戦◯】

        小幡竜平という選手は本当に強い。試合中は表情を変えず淡々とプレーしている印象を持つかもしれないが、表に出ない芯の強さを感じる時が何度もある。同じショートの木浪聖也が骨折で戦線を外れてからまだ3試合目。それなのにプロ2回目のサヨナラ打を放ってしまうのだから。 やっぱりこの選手は本当に強い。 試合前の打撃練習。僕が見に行く試合は大半がビジターゲームだから、早めに来てタイガースの選手が練習する様子を自席で見学している。佐藤輝明や森下翔太が力強いスイングで打球をどこまでも飛ばす姿は

        • 豊田寛の打席を見落としたくない理由【6/18 対ファイターズ戦◯】

          セ・パの交流戦の最終戦は、思いがけない形で終わった。1対1で迎えた延長11回、1アウト1,3塁のチャンスで相手バッテリーの守備が乱れた。その隙を突いた植田海がサヨナラのホームを踏んだ。植田は代走として11回から出場し、相手の内野守備が乱れる間に1塁から3塁を陥れている。 足でプレッシャーをかけられる植田がその力を大いに発揮して掴んだ勝利といって良いだろう。応援している選手が活躍するのは嬉しいけれど、この選手がサヨナラのチャンスを作ってくれたことが嬉しかった。 豊田寛。 つ

        ほえろ右京 勝負を決めろ【6/16 対ホークス戦○】

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        • 【2024年】阪神タイガースまとめ
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        • 【2023年】阪神タイガースまとめ
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          63本
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          打て 輝明【6/15 対ホークス戦●】

          試合が始まる前のスターティングメンバー発表。 「1番、センター」 名前が呼ばれるのを待たずに、レフトスタンドから「うおおおお!!!」と、驚きと喜びが混じったような叫びが響いた。 約2週間ぶりに近本光司が1番に戻った。 と、なれば。次に注目するのは代わりに入る4番だ。 「4番、サード 佐藤輝明」 再び大きな声援が球場に反響した。 そうだよね。大山悠輔の留守を守れるのは、君しかいないよな。 中継映像でしか分からないことがあるように、現地でしか分からないこともある。 例

          打て 輝明【6/15 対ホークス戦●】

          僕の住む街にはプロ野球がある【6/14 対ホークス戦●】

          先発するL.モイネロが順調なピッチングを披露していると、僕の後ろのほうから声が聞こえてきた。 「気合い見せろ-!こっちは大阪から来てるんやー」 (……こっちはこの試合を見るまで2年間待ってたんですけど-!!) 状況説明しないと伝わらなそうなので、叫ぶのはやめておいた。 僕が福岡の街に引っ越してきたのは、ホークス主催の交流戦が終わった後の夏。会社の都合とはいえ、引っ越してきたタイミングが悪かった。 空港も新幹線駅も近いから、交通のアクセスは不自由しない。一人暮らしで自

          僕の住む街にはプロ野球がある【6/14 対ホークス戦●】

          【主にタイガースファン向け】福岡・みずほPayPayドーム遠征ガイド

          セ・パ交流戦もいよいよ佳境にさしかかってきました。タイガースが最後に対戦するのは福岡ソフトバンクホークス。福岡での公式戦の開催は2年ぶりとなります。 ホークスとの対戦は金・土・日で組まれていることもあって、福岡へ遠征に行くタイガースファンも多そうです。 ところで、遠征の醍醐味といえば何を思い浮かべるでしょうか。 試合は負けちゃったけれど、球場で食べたあのグルメがおいしかった。 試合の前に見に行ったあの名所がキレイだった。 勝った後に居酒屋に移動して飲んだ地元のお酒がおいし

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          ドリスの新たな挑戦【6/9 高知FD 対 ホークス3軍戦】

          その知らせは、あまりにも唐突すぎた。 4月8日。ラファエル・ドリス、高知ファイティングドッグス入団。 もう日本で見ることはないと思っていたピッチャーの来日に、僕は胸を躍らせた。 ドリスは2016年にタイガースの一員となった。だが当時は、同年に来日したM.マテオの補欠の意味合いが強く、シーズン開幕は2軍で迎えた。それでもドリスは持ち前の実力を発揮し、いつしかチームにとって欠かせない存在に。最終的にはクローザーを務めた。来日2年目となる2017年にはリーグ最多の37セーブを挙

          ドリスの新たな挑戦【6/9 高知FD 対 ホークス3軍戦】

          今日くらいは「あと一人」って大声で叫ばせてくれ【6/2 対マリーンズ戦○】

          「そうなってほしくないな」と思っているときに限って、本当にその通りになってしまうものだ。何の根拠もないのだけれど、どういうわけかそんな風にできている。 9回までに1点のリードしか奪えなかった。森下翔太の先頭打者ホームランで幸先良く先制したが、この日もまた1点差でマリーンズ打線とZOZOマリンの応援と対峙することになった。 ただの相手じゃない。引き分けを挟んで11連勝中だ。しかも4試合連続で9回に同点に追いついている。この執念は、ちょっと理屈では説明できない。2日前はJ.ゲ

          今日くらいは「あと一人」って大声で叫ばせてくれ【6/2 対マリーンズ戦○】

          岡田彰布監督がどう思ったのか聞かせてほしかった【5/31 対マリーンズ戦●】

          試合は9回に1点を失って追いつき、延長10回に力尽きた。この日3安打した前川右京に代打を出したことや、1点差の場面でDHを解除したことなど、ファン目線で「んん?」って思うことはあったけれど、問題はそこじゃない。 今日書きたいのは別の部分だ。 試合が終わった後、岡田彰布監督は取材に応じなかった。 「もうええわ」と一言だけ話し、球場を後にした。 そうか、この試合全体が漫才だったのか。 「どうも、ありがとうございました~」 ……そんなわけあるかーい!!!!リアルじゃ!! 日

          岡田彰布監督がどう思ったのか聞かせてほしかった【5/31 対マリーンズ戦●】

          森下翔太のコメントを読んだら、少し気が紛れてきた【5/24 対ジャイアンツ戦●】

          最後の打者が空振り三振に倒れて、ジャイアンツの戸郷翔征が両手を掲げた。わずか1点のリードを1人で守り切っただけじゃない。史上89人目のノーヒットノーランのおまけつきだ。 タイガースが対戦相手にノーヒットノーランを喫するのは、ドラゴンズの大野雄大にやられて以来だ。打線の状態はなかなか上向いてこないが、それが良くない形で出てしまった。 粘投した投手陣に報いれなかったこんな試合では、野手陣のコメントも苦々しい。記事の文面では表情はうかがえないが、おそらく厳しい顔で絞り出すように取

          森下翔太のコメントを読んだら、少し気が紛れてきた【5/24 対ジャイアンツ戦●】

          すごいなビーズリー!【5/18 対スワローズ戦○】

          どんな人材がいるかな……(鳴尾浜チェック) すごい経歴!(MLB経験あり) これほどの即戦力が!?(ファームで29イニング連続無失点) こんなピッチャーがいったいどこに!? \ビーズリー/ https://bizreach.biz/service/bizreach/ J.ビーズリーは開幕1軍を外れた。昨シーズン1年間をかけて作り上げた強固な先発ローテーションの中に、ビーズリーの名前はなかった。春のキャンプで体を痛め、アピールをする機会すら失われた。 もし僕がビーズリー

          すごいなビーズリー!【5/18 対スワローズ戦○】

          カヌレうまい【5/14 対ドラゴンズ戦●】

          オフシーズンに放送される名物番組「球辞苑」で、地方球場が特集された。かつてスワローズなどでプレーした飯田哲也は「その地方ならではの食べ物が楽しみ」と番組内で語っていた。僕ら野球ファンが遠征先で名物を食べるようにプロ野球選手もまた、普段行かないところの食事を楽しみにしている。 ちょっとだけ、グラウンドの向こう側の選手が身近に感じられた。 豊橋市民球場で行われる1戦。名古屋からそう遠くないとはいえ、普段とは違う球場で、タイガースの選手も何か楽しみにしているものがあるかもしれない

          カヌレうまい【5/14 対ドラゴンズ戦●】

          才木浩人がすごかったんだよ【5/12 対ベイスターズ戦○】

          才木浩人が先発する日は、なるべくプレーボール前から試合を見ていたい。1球目を投げる前からじっくり見たいものがあるからだ。 マウンドの前帽子を脱ぎ、目をつぶって一礼。肘のトミー・ジョン手術をして、投げられない時期を経て戻ってきた才木は、投げる前にこうして感謝の気持ちを表すようになった。マウンドでは豪快、それ以外では飄々としたイメージの才木だけど、きっと本当は1つ1つのことを大事にできる丁寧な人なんだと思う。そして球場で才木のこの所作を見るたび、なんだか客席で見ている僕まで「応援

          才木浩人がすごかったんだよ【5/12 対ベイスターズ戦○】

          激戦の帰り道で思い出したのは、大山悠輔の心遣い【5/11 対ベイスターズ戦●】

          関東の球場に遠征する際は、実家への帰省も兼ねることにしている。横浜スタジアムまでから自宅までは電車で1時間半くらい。試合のことを振り返る時間は十分すぎるくらいにある。京浜東北線の車内から景色を眺めながら思い浮かんできたのは、大山悠輔だった。 8回表1アウト1塁で迎えたこの日の第5打席。ベイスターズ・山﨑康晃の初球が大山の方へ抜けていった。大山はボールを避けきれず、肩の近くにボールが当たった。あと少しで頭に当たるんじゃないかってくらい、怖い球だった。 怒号が混じったざわつきが

          激戦の帰り道で思い出したのは、大山悠輔の心遣い【5/11 対ベイスターズ戦●】

          僕は迷わずレフトスタンドで宮﨑敏郎の名前を叫んだ【5/10 対ベイスターズ戦◯】

          外野席から見ている分には、本当に何が起きたのか分からなかった。僕が見ていたレフトスタンドからは、打球がどうしてあんなに高く弾んだのか分からなかった。最初は井上広大の打球が捕球される前にサードベースに当たったのかと思った。サードの宮﨑敏郎も最初は打球を追いかけていたから、まさか直撃しているなんと思いもしなかった。だが六甲おろしを歌っている途中で、僕も周りのファンも様子がおかしいことに気づく。 最初にトレーナーと担架が出てきた。次に首を固定するストレッチャーが出てきた。それでも

          僕は迷わずレフトスタンドで宮﨑敏郎の名前を叫んだ【5/10 対ベイスターズ戦◯】