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名刺代わりの小説10選

Twitter のタイムラインに #名刺代わりの小説10選 というハッシュタグのツイートが流れてきて、「これは面白い!」と思って自分も書き出してみました。

そして、どうやら #note でも同じようにこのハッシュタグを利用して記事を上げられている方がいたので、せっかくなので私も書いてみようと思いました。


10作品じゃ少なすぎる!

これは実際に書き出そうとしてみて分かったんですが、10作というのは本当に少なすぎて迷いました。

最近読んで面白かったあの作品も入れたいし・・・
でもあの作品は外せないし・・・
いや、でもあの作品も必要な気が・・・

みたいな。

しかし、それでは延々と終わらないので思い切って書き出した結果が以下の10作品でした。

新世界より/貴志祐介
白夜行/東野圭吾
ノルウェイの森/村上春樹
酔歩する男/小林泰三
星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン
アリス・ミラー城/北山猛邦
すべてがFになる/森博嗣
よもつひらさか/今邑彩
七回死んだ男/西澤保彦
ライ麦畑でつかまえて/J.D.サリンジャー

複数の作品を上げたい著者も多かったのですが、やはり1著者につき1作品に絞るべきだろうと考えた結果このようになりました。

なんとなく私の読書趣味が透けて見える気がしませんか?(笑)


ハッシュタグを追うのも面白い!

他の人はどういうものを挙げているのかと、 #名刺代わりの小説10選のハッシュタグを追ってみました。

で、これが本当に面白くて、延々とスクロールできる気分でした。

読み進めていくと、自分の好みと似通ったツイートをされている方がいまして、そういった方のタイムラインを読んでみると、それ以外も自分と似た作品を読んでいたりするのですよね。

そして、読了後の感想などを書かれている方もいて、「そう、そうなんだよ!」と思わず同意してしまうツイートにたくさん巡り会いました。

その結果として、一部の方はフォローで繋がらせていただきました。


作品紹介

せっかくなので、私が選出した10作品について軽くコメントしてみたいと思います。

こういったものは語り出すと無限に書けてしまうので、できるだけシンプルに行きたいと思います。


《新世界より/貴志祐介》

もし、1冊だけと言われればこの作品を挙げると思います。

私は貴志祐介さんの作品が大好きで、おそらく全作品を読破しています。その中で1冊といえば、構想に20年かけた超大作である本作を置いてほかないと思います。


《白夜行/東野圭吾》

私が東野圭吾さんの作品に出会ったのは『容疑者Xの献身』だったように記憶しています。

私は東野圭吾さんの熱心なファンというわけではないのですが、氏の書く人間ドラマはやはり素敵で何作も読んでいます。その中で、1冊というと悩ましいのですが、個人的にはこれだろうと思います。


《ノルウェイの森/村上春樹》

えーと、好きな方には申し訳ないのですが、私は村上春樹さんの作品がそれほど好きではありません(苦笑)

それでも10作のリストの上位に含めるくらいには『ノルウェイの森』は好きです。なんと言ったらよいのでしょうか、私は本当にこの作品にいろいろと考えさせられました。


《酔歩する男/小林泰三》

私は小林泰三さんの作品が大好きでして、全部とまではいかないものの大体の作品は読んでいるかと思います。

そんな氏の作品との出会いが本作でして、処女作の『玩具修理者』に収録された短編作品です。『玩具修理者』ももちろん面白かったのですが、私としては『酔歩する男』に大変衝撃を受けたのを覚えています。


《星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン》

私がSFを読んで「本当に面白い」と最初に思ったのは、本作だったような気がします。

SFなのに描写がリアルに感じられる文体で、それでいて最後の最後までどうなるか分からない展開にはドキドキしたのを記憶しています。


《アリス・ミラー城/北山猛邦》

私がミステリ作品を読み漁り始めた頃、本当に「やられた!」と思ったのは本作かもしれません。そういった意味で、すごく思い出に残っている作品の一つですね。

ちなみに北山猛邦さんは、短編小説やダンガンロンパのスピンオフ作品も面白い著者です。


《すべてがFになる/森博嗣》

「こんな設定ありなんかよ!?」と思ったのが本作です。いや、私は(元)ソフトウェアエンジニアなので大丈夫ですけれど(笑)

しかし、森博嗣さんは真賀田四季を始めとして天才の頭の中を描写するのにかけては他者の追従を許さない気がします。


《よもつひらさか/今邑彩》

今邑彩さんは多くの長編を書かれていますが、私がもっとも気に入っているのが短編集である本作です。

なんと言いますか『世にも奇妙な物語』を彷彿とさせる作品が多いのですよね。当時、『世にも奇妙な物語』を楽しんでいたこともあって、この作品は本当に面白かったです。


《七回死んだ男/西澤保彦》

星の数ほどあるミステリ作品の中で、隠れた名作として推したいのが本作です。

いわゆる”特殊設定ミステリ”に分類されるのですが、この作品はユーモアが多く含まれていて、もうなんか読み進めているだけでも楽しいのですよね。それでいてしっかりトリックがある、完璧です。


《ライ麦畑でつかまえて/J.D.サリンジャー》

やはりこの作品を外すわけには行きません。

私は『攻殻機動隊S.A.C』で知って読んだクチなのですが、いやはやJ.D.サリンジャーって天才だな、と。何がすごいのか言葉にするのが難しいのですが、『ナイン・ストーリーズ』などの他作品も含めてやっぱり天才だとしかコメントしようが無いです。


おわりに

というわけで駆け足でしたが、私の #名刺代わりの小説10選 でした。

こうやって自分にとって思い入れの深い作品について文章を起こしてみるという作業は予想以上に楽しいものでしたので、よろしければ皆さんも書いてみませんか。


―了―


#小説  #名刺代わりの小説10選

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