第101回全国高校野球選手権大会初戦の見どころ

こんにちは、むかいです。いよいよ夏の甲子園大会が始まります。大会が始まってしまう前に、49代表校の甲子園初戦25試合の見どころを簡単に紹介していきます。

大会1日目

第1試合:八戸学院光星ー誉

2015年センバツ以来となる開幕カードを引き当てた八戸学院光星。伝統の強打は今年も健在で、プロ注目の武岡龍世、県大会で6本塁打の近藤遼一など強打者が揃う。一方で県大会で右ひじ違和感のために登板を回避していた後藤丈海の復調が待たれる。対する初出場の誉は愛工大名電、中京大中京など強豪校を倒しての甲子園。開会式で選手宣誓を務める林山侑樹など打線は県大会終盤で勝負強さを発揮した。開幕試合は独特な緊張感があるだけに初回の守りがカギを握る。

第2試合:佐賀北ー神村学園

佐賀北は、12年前の全国制覇時のエースだった久保監督がチームを率いる。攻撃のスタイルは犠打を絡めた手堅い印象。大量得点は望めないだけに、エース左腕川﨑大輝の出来がカギを握る。神村学園はレギュラーに2年生が多く、チームに勢いがある。エース田中瞬太朗は最速139km/hだがスタミナがある。

第3試合:高岡商ー石見智翠館

昨年ベスト16入りした高岡商業は、その時のレギュラーだった堀裕貴井林泰雅などが打線の中心に座る。不安視されていた投手陣も徐々に改善され、今大会は上位進出を狙う。石見智翠館は校名変更後、初の甲子園勝利を狙う。レギュラーに下級生が多く発展途上のチームだが、県大会決勝では逆転サヨナラ勝ちを収めた。1年生遊撃手の関山和に注目したい。

大会2日目

第1試合:履正社ー霞ヶ浦

この大会注目カードの1つ。履正社は小深田大地井上広大ら長打力のある打者が揃い、投手陣も層が厚い。対する霞ヶ浦はプロ注目の大型右腕鈴木寛人を擁する。打線は県大会終盤にかけて調子をあげてきたが、ロースコアで終盤勝負に持ち込みたいところだ。

第2試合:静岡ー津田学園

静岡は伝統校ながら、今年はノーシードから勝ち上がった。準々決勝以降は接戦をものにしてきた。県大会で苦しんでいた3番打者齋藤来音の復調に期待したい。津田学園はプロ注目の右腕前佑囲斗を擁する。センバツでは好投するも報われず、涙をのんだ。前川夏輝藤井久大を中心とした打線の援護に期待したい。

第3試合:星稜ー旭川大

星稜のエースはプロ注目の奥川恭伸。県大会では勝負所で本塁打を放つなど打線の中心でもある。2年生遊撃手の内山壮真など野手陣も能力の高い選手が揃う。対する旭川大の打線のキーマンは主将で2番の持丸泰輝。打力が高いチームなだけに早めに投手陣を援護したい。

第4試合:秋田中央ー立命館宇治

秋田中央は県大会5試合中4試合で継投策をとった。3年生投手陣をリードする1年生捕手野呂田漸の働きに注目したい。昨年の金足農につづき、旋風を巻き起こせるか。対する立命館宇治は選抜出場校の福知山成美、龍谷大平安を相次いで撃破し、甲子園出場。府大会で5完投のエース左腕高木要は大きいカーブを用いて緩急をつけた投球を甲子園でも見せられるか。

大会3日目

第1試合:米子東ー智辯和歌山

両チームとも春夏連続出場。米子東はセンバツ後、投手陣が成長し県大会では3投手による継投で勝ち上がってきた。打線は2年生4番岡本大翔が県大会で打率.600、2本塁打をマークするなど好調だ。対する智辯和歌山はプロ注目の黒川史陽東妻純平など打線が強力。中谷監督就任後、投手陣の整備や守備力の向上が進み、負けにくいチームへと変貌しつつある。先取点を取って試合を優位に進めたい。

第2試合:明徳義塾ー藤蔭

春の四国大会を圧倒的な強さで制した明徳義塾は、投手陣がバラエティーに富んでおり、馬淵監督の起用に注目。打線は安田陸鈴木大照ら右打者に好選手が多い。2年連続の出場となる藤蔭は「打ち勝つ野球」を掲げる。昨年の甲子園を経験している朝倉康平の成長に期待したい。

第3試合:前橋育英ー国学院久我山

前橋育英は伝統になりつつある「攻めの守り」で接戦続きの県大会を勝ち上がった。一方で得点力不足に悩んだため、主将の丸山大河を起点とした攻撃陣の奮起に期待したい。対する国学院久我山は、V候補本命だった東海大菅生を破っての出場。都大会をほぼ1人で投げぬいたエース高下耀介の出来がカギを握る。

第4試合:敦賀気比ー富島

敦賀気比は昨年エースとして出場した木下元秀が外野手となり、4番を張る。代わってエースとなっているのは2年生笠島尚樹。ストレートは既に140km/hを超えており、今後も楽しみな選手。富島は夏の甲子園は初出場だが、昨年の選抜を経験しているメンバーが残る。特に遊撃手の松浦佑星は足が速く、パンチ力もある。活躍次第では今年のドラフト戦線に名前が挙がってくるかもしれない。

大会4日目

第1試合:花巻東ー鳴門

6年前の準々決勝のカードが再現された。花巻東はプロ注目の右腕西舘勇陽の起用に注目。県大会では試合後半からの投入が目立ったが、甲子園ではどうか。打線も4番水谷公省を中心に例年よりも力がある印象。対する鳴門は県大会5試合を完投したエース左腕西野知輝の出来がカギを握る。県大会終盤では疲労からか、球のキレが落ちていたが、しっかりとコンディションを整えられるか。

第2試合:飯山ー仙台育英

初出場の飯山は3人の継投で勝ち上がってきた。中でも注目は2年生右腕常田唯斗。粗削りだが、将来性のある投手だろう。しっかり守って接戦に持ち込みたい。昨年の甲子園初戦で完封負けした仙台育英は打線に力がついてきた。笹倉世凪伊藤樹の1年生投手コンビにも注目したい。

第3試合:習志野ー沖縄尚学

選抜準優勝の習志野は県大会でも接戦への強さを発揮した。継投思考のチームだが、投手陣の中心は伸びのある直球が武器の飯塚脩人。打線もW主将の一人である根本翔吾を中心に巧打者が揃う。対する沖縄尚学は主将の水谷留佳を中心に打線が活発。県大会決勝では、興南の好投手宮城を打ち崩したが、その粘り強さが発揮できるか。

第4試合:高松商ー鶴岡東

高松商は左腕エース香川卓摩が抜群の安定感を誇る。県大会決勝では英明の好投手黒河に投げ勝った。打線は俊足の1番打者飛倉爽汰を中心に好打者が揃う。対する鶴岡東は打線に力がある。大井光来丸山蓮など長打力のある打者が多いが、投手陣に若干の不安が残る。早めに打線が援護できるか。

大会5日目

第1試合:日本文理ー関東一

県大会を圧倒的な強さで勝ち上がってきた日本文理は打線が強力。チーム打率は.413だが、中でも注目は2年生ながら3番に座る長谷川優也。打撃技術の高さが光るバッターだ。関東一は土屋大和谷幸之助のWエースの起用に注目。失点を最小限に抑えていきたいところだろう。

第2試合:熊本工ー山梨学院

継投とスクイズなどの小技を駆使した戦い方をして甲子園に出場した熊本工。かつての山口翔のような絶対的エースはいないが、試合を締める役割を果たしている2年生村上仁将に注目したい。対する山梨学院は打力が持ち味。プロ注目のスラッガー野村健太はセンバツでも印象に残る活躍をした。接戦で勝ち切れるように、細かいところも詰めていきたい。

第3試合:岡山学芸館ー広島商

山陽地方の隣県対決。岡山学芸館は堅い守備が持ち味。中でも沖縄出身の遊撃手知念大輔は攻守にチームの中心となっている選手である。対する広島商は伝統の堅実な守備に加え、打力も上げてきた。公立の伝統校らしからぬ力強いスイングが特徴の4番真鍋駿に注目したい。

大会6日目

第1試合:筑陽学園ー作新学院

今大会注目の好カード。筑陽学園はセンバツでは不調だった大型右腕西舘昂汰の状態が上がってきた。県大会では九州国際大付属など並みいるライバル校を接戦の末に破るなど野手陣の粘り強さも光る。9年連続出場の作新学院は昨年1番打者で起用された横山陽樹やプロ注目の石井巧を中心に打線が強力。小針監督の采配にも注目したい。

第2試合:東海大相模ー近江

こちらも今大会注目のカード。東海大相模は鵜沼魁斗山村崇嘉西川僚祐の2年生トリオを中心に打線が強力。一方の投手陣は6人と人員は豊富だが、甲子園でどのくらい通用するかは未知数なだけに早めに打線が援護したい。対する近江は有馬諒土田龍空などセンターラインを中心に守りが固い。打線も県大会終盤にかけて調子が上向いてきただけに、昨年のリベンジに燃えるエース左腕林優樹の出来がカギを握る。

第3試合:中京学院大中京ー北照

中京学院大中京は県大会全試合で7得点以上を挙げている打線が武器。捕手としても注目の4番藤田健斗、ポイントゲッターの1年生小田康一郎など振れている選手が多い印象。北照はエースで4番の桃枝丈がチームの中心。得意の接戦に持ち込み、夏の甲子園での初勝利を目指す。

第4試合:花咲徳栄ー明石商

またまた好カード。花咲徳栄は韮澤雄也井上朋也を中心とした切れ目のない打線を誇る。課題だった投手陣も夏の県大会を通して成長してきた。対する明石商はバントを多用した堅実な攻撃が持ち味。その中でも来田涼斗をはじめ個々の能力の高さが光る。また、2年生エース中森俊介など投手陣も充実。1つのミスが流れを左右するような展開になりそう。

大会7日目

第1試合:宇和島東ー宇部鴻城

ともに県大会をノーシードから勝ち上がった。宇和島東は4番村上裕一郎を中心とした勝負強い打線が持ち味。また、甲子園から投手としてベンチ入りする土居毅人はロッテ・土居豪人の弟である。対する宇部鴻城も打線の調子が上向き。県大会で好調だった4番田中力の打撃と継投のタイミングが勝負のカギを握る。

第2試合:聖光学院ー海星(長崎)

13年連続の甲子園となる聖光学院はリードオフマンの小室智希に注目。県大会では打率.455と好調で、攻撃の起点となった。持ち味の終盤での粘り強さを甲子園でも発揮したい。対する海星は打線が活発な一方で投手陣に不安が残る。それでも、最速146km/h右腕江越永輝はエースではないものの素材の良さが光る。投手陣の奮起に期待したい。

第3試合:智弁学園ー開幕試合の勝者

ここでは智弁学園について。切り込み隊長の塚本大夢や1年生ながら4番を務める前川右京など好打者が揃う。やや不安視されていた投手陣も小畠一心西村王雅の2人の1年生の加入で厚みを増した。甲子園を良く知る小坂監督の采配にも注目したい。


疲れました。。。

今大会の優勝予想は難しいですが、東海大相模・智辯和歌山・明石商としておきます。
#高校野球
#甲子園

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