きらめ樹セルフビルド物語Vol.17自然に優しくありたい
里山が無事に見つかり2021年7月、トレーラーログハウスをセルフビルドする準備を進めています。
ここに辿り着くまでに、在来工法の木の家にしようか?
石場建ての伝統工法を取り入れようか?
憧れのログハウスにしようか?
木の家にこだわり、色々検討しました。
その際、必ず基礎をどうするか?にぶつかります。
建築基準法に定められている、
布基礎か?
ベタ基礎になります。
いずれもコンクリートで基礎を作ります。
さらに気になるところは、基礎の下は整地してしっかり固める必要があるところです。
場合によっては、湿気があがらないようにビニールを敷き詰めます。
基礎もセルフビルドしようと色々調べてみたのですが、難易度も高くどうもワクワクしません。
疑問が湧き上がるだけでした。
昔の古民家などは、石場建てと言う、石の上に柱を乗せる伝統工法でした。
この石場建て伝統工法は、素晴らしい工法で、現代の実験でとても安全であることが立証されています。
しかしこの石場建て工法は、建築基準法で何故か?認められていません??
現代住宅よりも、耐震実験で良い結果が出ているのにです??
この素晴らしい石場建ての家を建てるためには、限界耐力計算と言う難しく、時間とお金がかかることをしないと許可が降りません。日本の伝統工法は何故か?建築基準法からはずされているわけです。
僕が思うには、コンクリートをとにかく売りたいのだと思います。
河川工事は3面コンクリート、
山が崩れるとコンクリートで斜面を塞ぎます。
そして砂防ダムを次から次へと作り続けています。
田んぼの水路も土からコンクリート。
住宅もしかり、布基礎、ベタ基礎。。。コンクリートです。
何が言いたいのか?
コンクリートが悪いと言うことではなく、大地や川や山が息が出来なくなると言うことを言いたいのです。
実際、自分の家を建てようとなったとき、ふと一般的なやり方に疑問が出てきたのです。そんな時に出会った本が高田宏臣さんの『土中環境』でした。
たまたま2021年、岐阜の御嶽山で『土中環境』のWSがありましたので、参加させて頂きました。
僕なりの解釈で簡単に説明すると、大地が人間の体だとすると、体は呼吸が浅くなると心身ともに病気になります。完全に呼吸が出来なくなれば死を迎えます。
腕や足を強いゴムでギューッとしばると、血液が循環しなくなります。
お水を飲むことが少なければ、やはり病気になり、完全にお水が絶たれたら、死を迎えます。
大地や川や山、田んぼ、畑、そして住宅も息が出来なけれ同じです。
大地の空気、水が遮断されると息が出来なくなり、その周囲の山、川、木々、植物など自然環境に不調和をもたらします。
縄文人がそんなことをしていたでしょうか?江戸の時代そんなことをしていたでしょうか?
江戸までは完全循環の時代でしたね。
これだけ科学が発達しているのに不思議です。
それは自然に対する尊敬、リスペクトがなくなったからではないでしょうか?
田んぼや畑をしていると、モグラが畝にトンネルを作ります。
農家にしてみれば、モグラは獣害と同じ扱いです。
イノシシはタケノコをほじくり返したり、田んぼを荒らしたりします。
アナグマは畑のミミズを探すために小さな穴をたくさん開けます。
僕が思うには、彼らは大地に空気を送る重要な役目を果たしているのだと思います。
もののけ姫の中ではイノシシは山の神の化身です。
アイヌ民族は、自然や動物たちもカムイ(神)です。
僕たちの里山もまずは土中環境を整えることを考えて、出来ることから始めました。
この地球上で存在するすべてにおいて、必要がないものはいないと思います。
人間が存在する全てに優しくいられたら、世界は変わると思います。
だから僕は地球や自然、全ての生命にこれからも敬意を払い続けていこうと思います。
今一度、大地や川や山、田畑が息をしているか?観察してみて下さい~
気がつければ、対処、改善していくことが出来ますので🎵
良ければYou Tubeも見て下さい〜♪
つづく