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きらめ樹セルフビルド物語Vol.16里山が見つかった~

仮契約した里山で、きらめ樹(皮むき間伐)の最初のステップ皮むきをした直後、事件が起きたのでした。
2020年の秋、僕達が購入予定の土地をかなり高く買い取りたいという不動産業者が出てきたので、キャンセルして欲しいと言うお話を『Vol.13まさかの土地の契約解除』で書きました。
それから3ヶ月が経ち12月の初旬、果樹園の整備でいつもの如く三重から兵庫県に来ていました。
心境としては、最初はかなり気に入っていた場所だっただけに、ショックを受けましたが、「この土地よりももっと良い場所が見つかるのだなぁ〜」とポジティブに考える事にしていました。
ある朝、果樹園に直行する予定でしたが、Kちゃんがモーニングしてから行こうと言ったので、久しぶりにお気に入りの小さなパン屋さんに行きました。
駐車スペースがその日混み合っており、僕達の大きな天ぷらキャンパーをどうやって入れるか?考えていると、目の前の大きなログハウスのお宅から奥様が出て来られ近づいてきました。
迷惑だと怒られるのか?と構えていると、
「そこに入れるのは大変だからうちの駐車場に入れなさい〜広いからね。パン屋さんとはお友達だからいいのよ♪」と言われたのです。
確かに広い駐車場!
憧れのログハウス!
そのお言葉に甘えさせて頂きました。
ここから立ち話が始まりました。
奥様「私もキャンピングカーが欲しかったの〜」
「三重県から来たの?何しに?」
「僕達は果樹園のお世話で丹波篠山まで通っているんです」
などなど
話が盛り上がって結構立ち話をしました。
そして最後に「僕たち里山を探しているんですよね~」と何気なく話しをすると、
奥様!「あるわよ!」、「私、持っているの!」
「え〜里山お持ちなんですか??」
奥様「良いところあるわよ! 今から見に行く?」
「是非見せてください〜」
何という展開でしょう〜
早速知り合ったばかりの奥様K子さんの案内で所有の里山を見せて頂くことになりました。


途中からK子さんの旦那様Kさんにも案内して頂きました。
ビオトープが隣の土地にあります。

敷地の脇には綺麗な山水も2か所から流れ込んでいます。
電気も水道も来ていません。

整地された土地もありましたが、山際の耕作放棄地がとても気に入りました。
一目ぼれです。
そしてここだと二人とも直感しました。

ここが気に入ったことをK子さんの旦那様Kさんにお伝えすると、「こんな所は止めときなはれ!」と言われました。
そんな話をしていると、山際から『真っ赤な、まるまるとした風格ある』赤ギツネが現れました。
それは見事なキツネさんでした。
とにかく普通ではないのです。
光輝いているというか?
山の神のお使い??
3人は顔を見合わせました。
これを見た旦那さん、さっきまで反対していたのに「キツネさんが出てきたら仕方がないな~♪」っと一言!
気に入った土地は20数年耕作放棄された田んぼ地で、その他7枚の田んぼと森林など沢山の土地をお持ちでした。
購入しるにはどのくらいの価格でしょうか?と恐る恐るお聞きすると、「君たちの好きな価格で良いから」と言われました。
何とも有り難いお話でした。
そんなことで探していた里山が思わぬところから見つかりました。
お気に入りのパン屋さんに行ったことが里山を購入することになるとは不思議な展開でした。
Kさんご夫婦の自宅の前はお稲荷さんなのです。お稲荷さんと言えば赤いきつねさんです。
山から真っ赤なきつねさんが出てきたのは?偶然でしょうか?

つづく

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