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CTOとして見る医療DXとメダップ

はじめに

採用の宣伝です。(← このことわりを入れておくの大事)

メダップで取締役CTOをしている馬場と申します。
約1年ぶりの投稿です。。。ここから心機一転!w 定期的に発信していきたいと思ってます。(いまのところ)

私なりに業界の動向や時代の流れ、そこに対してメダップという存在がなぜ面白いか?を語ってみたので、興味お持ちいただける方はぜひ一度最寄りの馬場までご連絡ください。

いま、医療DXがアツい

医療DXとはなにか?

いま医療DXの推進として、DX化に向けた様々な施策が国を上げて進んでいます。
そもそも、どんな目的を持って進めているか?に立ち返ってみると、医療DXは以下のように定義されており、

医療DXとは、保健・医療・介護の各段階(疾病の発症予防、受診、診察・治療・薬剤処方、診断書等の作成、診療報酬の請求、医療介護の連携によるケア、地域医療連携、研究開発など)において発生する情報やデータを、全体最適された基盤を通して、保健・医療や介護関係者の業務やシステム、 データ保存の外部化・共通化・標準化を図り、国民自身の予防を促進し、より良質な医療やケアを受けられるように、社会や生活の形を変えることと定義できる。

内閣官房・医療DX推進本部「医療DXの推進に関する工程表」より一部抜粋

まとめると、
「電子カルテといった基盤システムの標準規格化・クラウド化による連携強化を図ることで、より質の高い医療やケアを受けられる社会インフラへの変革」を目指しているように受け取れます。

医療DXの推進に関する工程表(全体像)

医療DXの推進に関する工程表で出ているタイムスケジュールを見ても、これまでの医療業界のデジタル化と比較して、非常に凄まじい勢いで変化が起きそうな予感があり、国を上げた一大テーマになっていることは間違いありません。

サステナブルな医療システムの構築

この背景として、「医療保険制度の持続性の確保」があると思います。
少子高齢化に伴い、生産年齢人口が減少していく。その一方で、医療費が増大していく中、医療現場の効率化やより効果的・効率的な医療サービスの提供を目指すことは必要不可欠です。

メダップとしても、「誰もが安心して医療を受けられる社会の実現」に向けて、質の高い医療が継続的に提供できる医療システム作りに貢献したいと考えています。

DXの流れと他業界の事例

DXの流れ

DXは、いまでは一般的な用語になっているかもしれませんが、改めて経済産業省が出したDXレポートに注目してみると、DXには3つのフェーズがあることがわかります。

経済産業省「DXレポート2」より一部抜粋

この構造に照らし合わせてみると、医療DXとして推進されている取り組みの多くは、デジタイゼーションやデジタライゼーションにあたるのかなと思います。

こうしたDXの流れは、他業界でも多く見受けられる流れで、
まずはアナログデータのデジタル化が進み、その後、業務やビジネス自体のデジタル変革が起きる流れがあるように感じています。

小売業界DXの例

小売業界の例がこのDXの構造を捉えるのに、わかりやすいなと私は考えています。
Amazonを筆頭に、デジタイゼーション・デジタライゼーションのフェーズでDX化が進み、いわゆるECサイトのような買い物のデジタル化が広まりました。
その後、toB側(企業体制側)のデジタル化として、消費者の購買履歴や行動パターンの分析に基づいた、在庫管理の最適化や需要予測、配送の効率化、そしてプライシング戦略やパーソナライズされたマーケティングの自動化といった具合に、コアにある業務の効率化から事業戦略の意思決定が根本から変わるレベルでDXによる変革が起きていると思います。
これこそが、まさに3つのフェーズで捉えるとデジタルトランスフォーメーションに当たるのかなと考えています。

医療業界におけるDX

20年前では想像もしていなかったような戦略が出てくる要因をDXが作っていて、そして、いまではこうした戦略は当たり前になりつつある状況です。
医療業界に対してアナロジーを効かせてこの先に起こるDXに妄想を膨らませてみると、「デジタルトランスフォーメーション」がその中枢にあり、医療業界の中でもその中心的なプレイヤーにあたる病院において、病院の経営戦略に大きく変革をもたらすようなデジタルトランスフォーメーションが起きてくる予感がしています。
こうしたDXの結果、「質の高い医療が継続的に提供できる医療システム」の実現があり、社会インフラとしての医療の持続性担保に繋がってくると私は考えています。そして、その構築にメダップとして少しでも多く貢献していくことが我々に使命です。

医療DXとメダップ

ITシステム設計とDX発展

DXの見方を少し変えて、ITシステム設計という概念を元に整理してみます。
ITシステム設計では、以下の3パターンがありますが、いずれもDX発展と密接にリンクしていると私は考えています。

  • SoR (System of Record)

  • SoE (System of Engagement)

  • SoI (System of Insight)

このうち、はじめのうちはデジタイゼーションやデジタライゼーションの文脈でSoR、SoEが生み出されていきます。
ただし、その先にあるデジタルトランスフォーメーションの実現においては、SoI にあたるITシステムが鍵を握っているように思います。

DXを最終的に実現し、戦略に変革をもたらすのは"人"であることは普遍であり、
データのデジタルデータ化、非構造データの構造化、そもそもデータになっていない業務、モノのデータ化が進んだ先に、
そうした人に対して、精度高く、重要なインサイトをもたらすことができるシステムがあることが、業界変革のレバーになると感じています。
アメリカで病院DXの代表格となっている LeanTaas は、ケイパビリティマネジメントをテーマにしたSoIで、デジタルトランスフォーメーションを加速させた典型例です。

これは医療業界に限った話ではなく、「その業界に適したSoIの台頭が、DXを更に加速させる」のではないかという仮説です。

下記の図は、DXの構造同様、経済産業省が打ち出している「DXフレームワーク」という概念であり、DXの取組領域を明らかにするために、DXの各アクションを取組領域とDXの段階に分けて整理したものです。

経済産業省「DXレポート2」より一部抜粋

ここでいうと、ビジネスモデルのデジタル化に当たる部分が、業界に適したSoIによって、より一層加速していく領域ではないかと考えています。

メダップの面白さ

国を上げて、DXが推進されていく医療業界の中で、間違いなくデジタルトランスフォーメーションとして病院DXは重要なテーマになると思います。
こうしたDX推進の先に、SoIの台頭があり、更に一歩踏み込んだ業界変革が起きていくように感じます。

そのためには、この業界の中に存在する無数のデータの中から、何を重要なインサイトとみなすか?を考え、旗を立てられるだけの業界に対する深い理解。また、そのインサイトを抽出し、システムとして成立させる技術力が必要です。

こうして考えると、病院DX、中でもデジタルトランスフォーメーションど真ん中にいまこのタイミングでポジションを取っていることは、非常にチャレンジかつ面白い環境だなと日々感じています。
CTOとしては、特にこのシステムを業界と共創していくプロダクト開発の土台を作ることができるか?また、その実現ができるだけの技術力をどう担保していくか?が、日々の思考テーマです。

絶賛、採用中!

人生において、その瞬間にしか体験できない面白い経験をできることは非常に重要なことかなと常々感じています。
それは働く上でも同じで、ここまで述べてきたように、いまこのタイミングで医療DXど真ん中を攻めている弊社で働くこともまた、なかなか面白い経験に繋がるはずです!w
医療DXを通じて、持続性ある社会インフラの構築を一緒に目指しませんか?
ぜひ、興味ある方は一度お話させてくださいー!
(特にデータ基盤構築を私と一緒に作っていただける方!ぜひお話しましょう)