白熱灯MV みよし市彫刻七十カ所巡礼

#音楽 #バンド #MV #動画

ここではMVの解説とその題材になったみよしという街の解説をしていきます。

我々「とばり」のカシオ(vo.坊主)とシバタ(dr.痩身)が育った街であり、今もばりばり居住中であるこの街

愛知県“みよし”市

愛知県のほぼ中央にあり、名古屋と豊田という愛知の二強に挟まれ、そのベッドタウンとして栄えてきた街です。結構有名な企業の工場があったり、公共交通機関の使い勝手は微妙だけれど自家用車があれば名古屋へのアクセスもよかったり、また緑がまだまだ残っていて静かであることなど、住みやすさは異常なほど良い。その住みやすさが評価され、2010年度の東洋経済新報社の「住みよさランキング」で一位になったこともあります。他にも結構若者がいるとか色々な「良いところ」があるんですが(詳しくはみよし市のWEBページで http://www.city.aichi-miyoshi.lg.jp/index.html )その多くが「統計的にみると良い数値」みたいなものばっかりでこの街…

「何にもない」

というのは言い過ぎかもしれませんがほんとに目立った特徴がないんですよね。そんな中で、市のWEBページに載っている市の特徴は

「カヌーのまち」と「アートのまち」

というもの。みよしは2004年にアジア初のカヌーポロの世界大会が開かれた場所であり、カヌーに関しては並々ならぬ力の入れようです。しかし、ここで重要なのは「アートのまち」の方です。みよしは平成元年度から平成15年度まで「アートのある暮らし」をコンセプトに毎年、「アートタウン三好彫刻フェスタ」を開催してきました。そして、その中で優秀な成績を残したものは街の公園や学校などに設置されていったのです。その数は全部で70。街のいたるところに点在しています。

そしてようやくMVの話になるのですが、我々はこの作品70点を撮ってきたわけなんです。それがとてつもなく大変だったんですよ。ただ撮るだけと甘くみていたのが間違いでした。撮影した日はとても暑く、ただ移動するだけでも体力が削られるような気候でした。それに加えてみよしで育ったにも関わらず知らない彫刻もたくさんあり、まず場所を探すのも苦労しました。ほんとに思いも寄らないようなところに彫刻が設置されていて、誰が気づくんだよ!とツッコミを入れながら撮影していました。また見通しの良い場所に設置してあっても意識されていないものもありました。そのエピソードでは撮影の時に中学の恩師に助けてもらったこと(MVでの中盤のシーン)がとても印象に残っています。

僕らが小学校に入れなくてその付近をうろうろしていると、一人の教員の方が校門にまでやってきます。僕らは一瞬「まずい!」と思い、事案が発生する前に逃げようかと思いました。しかし、よく見ると見知った顔で、なんと中学の恩師だったのです。すかさず事情を説明すると、撮影許可がすぐおりました。そして、僕が

「この彫刻を撮りたいんですけど、、、」

と聞いたところ、先生は

「こんなのあったかなぁ」

と言うではありませんか。まさか移転したのかと、新たな苦労が降り掛かるのを覚悟したその時、『僕の目の前』にそれはあったのです。そう、それは校舎の中庭のど真ん中にあったのです。どんなに良い場所にあっても意識されないときは意識されないんだなと変に関心してしまいました。(先生!撮影協力ありがとうございました。)

暑かったり、事案にびくびくしたりと大変な撮影でしたが、みよしの知らない部分が知れてますますこの街がスキになりました。また自分の育った街を題材にすることで自分の過去と計らずも対峙することになりました。それによってこの曲の雰囲気や歌詞とリンクして、なんともいえない温かみと面白み、そして切なさのあるMVになったように思います。ぜひ何度も見返してお気に入りの彫刻をみつけてみてください。そして、みよしを…というか、我々「とばり」に親しみを持っていただければ幸いです。

p.s.個人的なこの動画の見所はまず彫刻。その次に70カ所もある彫刻になんとか合わせて色々なポーズやアクションをしようと試行錯誤しているメンバー。そして最後にまぶしいのと恥ずかしいので終始微妙な表情になっているメンバーの顔です。いやー頑張った(重ね重ね)



読んでくださってありがとうございます。サポートしていただいたものは、読みたい本がいっぱいあるので、基本的に書籍代に当てたいと思っております!