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ただ、聴くこと、聴こうとすることそれが愛する事と。

こんばんは。今日もありがとうございます。
皆さん、夕食時でしょうか。
今私は
生命という器の中にある命を生き切るために
命とは、死とは、生きるとはを考えながら
生き抜く中で
その命を生き切るために大切な要素『愛する』について
考え生活してます。


 日々の中で、愛するとはどういうことなのか
いつも葛藤し
ときに、見ないふりをして時間が流れ
今、私はここから逃げずに対峙させてもらう、人生の時期ということ
そう思っています。

今日は、愛するということは、聴くこと、そちらも大切な基盤であると
突きつけられた事実が仕事で感じておりそこを、書きたいと思います
こんな方が、時折、救急車で来てくださいます。
時に繰り返し、救急車をよび、そして自宅に帰り
また数週間後、救急車を呼ぶ。わかっている。でも。。
そんな患者様との、関わりでした。


その人にしかわからない、腹部の痛みが時折感じておられたと。
昨日の夜中、腹部をかばいながら、起き上がって
立った時、転んでしまう。
それを機に、『ここで死ぬのかも』
動揺し、恐怖、緊張が押し寄せ
その方の心の想い、揺れが相互に影響して
どうしても心配で、心配で、怖くて
そうこうしているうちに、呼吸が荒くなり
腹痛もさらに暴れだす。そして、制御できなくなる。
わかってはいるんだけれど、
救急車を呼んでしまった。

私達は、その中で、様々な想いを抱えつつ、
先生とともに、チームで実践しようと
行動しております。
~その患者様のメインの想いを、まず聞く
今回の救急車を呼んだ理由。何がつらいか。どうしてほしいか。
聞いて理解したことを示し、外来ですることをご提案する
検査、必要な治療。

~その中で、その方がその主訴とその背景に抱える想いを
ただただ、聴く。わかろうとする。聴こうと努力する。


この患者様
過呼吸と腹痛を抱え、体を丸めて搬送。
ですが、検査をしても異常がないのです。
この夜、救急外来でできうることは、実践して
今指摘できる、身体的問題がない。
~でもつらい。苦しい。どうすれればいいんですか
このまま家に帰るんですか~
その患者様の問いかけを受け止め
実に、研修医の先生が、その方の話をベッドの傍らに
座りひたすら聴いてくれた時間が実に2時間近く。


 その後リーダー医師から呼ばれました。
『もう私達がやれることはやったし
帰宅してもらおうと思う。
わかっているけど、まだ帰宅の決心がつかない様子。
あとはお願いします。
聴いてあげて。そして、送ってあげてほしい。』


 様々な話を聴き、時間を共にしました。
最初の主訴は、腹痛と息苦しさだった。
でも後半は、家族との関係性、
その中でどうしても別れなければならなかったつらさ。
そして、今御主人様が今年亡くなられ、
一人残された、虚無感、迎えに来ないかなと思って
毎晩眠るでも朝迎えに来なかったと思う、自分の弱さ。
それを繰り返し繰り返し、何度か聴く中で、
トイレに行きたい。口が乾いたという
体の欲求を見逃さず、そこで、
一緒に車いすに、深呼吸しながら
一つ一つの動作をゆっくり共にする。
そこで思い出したようにまた語りが始まり
そこでまた聞く。
そうしながら、タクシーで送り届けました。


 最後に
~わかってはいるんです。皆さんに迷惑かけていること
でも、でも怖いんです。
今回も異常がないこともわかってる。でも
また息苦しくなったらどうすればいいのでしょうか~
そう言いながら帰宅していきました。

私は、答えは敢えて言わないことにしています。
ただ聴く。
それでも、時に、ああ、、時間が。。と思ってしまう自分。
そこを戒めて
聴こうとする。理解しようとする態度を継続する
ひたすら聴く。その方の呼吸にあわせて、私も呼吸する。
そして聴く。いずれ、私の呼吸に自然に、お相手が
あわせていただけるように、
私がまずどっしりと岩のように腰を据えてまず聴く。
そしてゆっくり私が呼吸して
聴く。そして、私と一緒に呼吸しましょうと
声をかける。
そしてまた聴く。

その中で、最終的に
最期の問いに、
何も答えが出せなくとも、
その方を、お送りしました。
ただ言いました。
『おつらいときは、助けてを呼んでいいと
私は一人の人間として思うんです』
それをさりげなく、伝えました。


 その人がどうなってほしいとか
期待せずに、今ある、その人の想いを
聴こうとするとは、難しい。
そう思います。
でも、その中でも、チームの中で
研修医が、最後まで、聴いてくれて
わかろうとしてくれたこと
そこで彼女の心の重心が、下に降りた。
バランスが取れた。
そのうえで、看護師の立場の私が、
送り出すことができたのだと思います。
帰ろうと思ったんだなと思ってます。
~研修医の方に教えられた勤務でした。~



今日も
誰かが
あなたの何気ない言葉を聴き、
時にはオンラインで
そのメッセージ、言葉をよみ
そこに乗せた
その心の声を察し、聴き、
傍にいる方がいることを、私は感謝したいです。
そして
勿論私の言葉を、聴き、配慮してくれた
今日の時間を共にしてくれた
皆さんに感謝して。。まだ気づけてない愛に
気づけるように鍛練を続けていくことを、
胆に銘じて。
耳は、人の言葉を最後まで聴くためにある
私の耳は、患者様と、
仕事以外は私を支えてくれてる皆の言葉とその心を聴くためにあることを
胆に銘じて。。

今日を締めくくりたいと思います。
今日も命にありがとうございます
そしておやすみなさいませ。


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