足りない僕らだから補いあう
妻と出会ってそろそろ10年になる。
結婚して6年。
僕らは性格も、食べ物の好みもチグハグだ。
昨夜、妻が「私たちって全然似てないのに大きな喧嘩もしないよね」と言った。
若い頃はよく喧嘩をしていたような気もするけれど…
確かに最近は喧嘩をしていない…ような気もする。
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心理学における対人魅力の一つに「相補性(そうほせい)」というものがあることを最近知った。
「相補性」とは“同じではない”“似ていない”ということに魅力や好意を感じること。
似ていないからこそ自分に足りない部分を補える存在、と捉えるわけだ。
この魅力は知り合ってから長い期間が経ってから影響を及ぼすらしい。
思い返してみたら、付き合った当初は意見や感覚の不一致でよく喧嘩をしていた。
“似てない”というお互いの感覚の不一致や“分かってほしい”という気持ちばかりが先行していたように思う。
慎重派のくせに時に突拍子もないことをしでかす僕と
大雑把だけど優しくて僕が思いも付かないことをサラッと言う妻。
僕が悩みに悩んでいるときに、妻はサラッと「じゃ、やめてみたら?」と言う。
「簡単に言いよる…」と思いながらも、僕が悩んでいることなんて他人からしたらその程度のことなんだ、とハッとさせられるのであった。
“似てない”という「相補性」という魅力を持った妻には、そんなこんなで僕は人生を支えられてきたわけだ。
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僕の好きな歌の歌詞を紹介してみようと思う。
毎日、仕事に育児に大忙し。
精神的にまいってしまうことや悪夢に苛まれることだってある。
今日という日は無情にもどうしようもない程に過ぎ去ってしまう。
「ああ、今日もできなかった」
と後悔ばかりが重なっていく。
でも、どうせ、どうにもならないのなら…
後悔を重ねるくらいなら…
たった一回でも笑いになるようなことをしてみようよ。
笑い話なるようなことを探してみようよ。
悩んで悔やんで意気地無しの僕だから、這いあがるくらいでいい。
明日も君が一緒にいるんだから、大丈夫。
そんな気持ちにさせてくれる歌。
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僕らは足りない。
足りないからこそ補いあえる。
1人で出来ることなんてたかが知れてる。
何より1人じゃつまらないよね。
助けあって、支えあって、どうにもならい日も笑い話に変えられるような、そんな風に生きていけたらいいよね。
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