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残業をさせない。

管理者やリーダーになって最初に頑張ったのは残業ゼロの取り組みでした。

残業ありきで次の日の準備をしたり計画作成をしたり。
そういうのが当たり前な状況に入職した当初から違和感を感じていたので自分が管理する立場になったら残業しない働き方をつくらないと、と妙な使命感を待って仕事をしていました。

僕が残業で1番違和感なのが、たとえば同じ仕事量をしていたとして短く済ませた方は評価されませんが、長い時間をかけて時間外が発生すると、通常の1時間の評価(賃金)よりも割増の評価(賃金)がされるという事です。
なかにはこのシステムを悪用して、わざと残業する職員がけっこういました。
そして、同じ仕事を短時間で効率よく済ませても他の遅れている仕事が回ってくるので時間内で仕事を済ませている職員は残業代という賃金の割増し評価を得る事なく他の職員よりも多くの仕事をこなしている実態がありました。

流石にこんなのおかしいだろう、という事で何としても残業は撲滅して全員決まった時間に帰す取り組みをどの事業所で管理者をしても行ってきました。

時間外労働はそもそも違法行為なので、まずは上司の指示命令がなければ出来ない事を周知しました。
当法人は36協定は締結しているので、そのあたりの説明もして許可なく残業は出来ない事とします。

それでも何かと理由をつけて残業したがるんですよね、明日の準備がまだなのでとか、まだ計画作成が終わってないとか。
で、そういう事を言う職員の多くが業務時間内で無駄な仕事をしている事が多いんです。まだ利用者さんと会話したりしてるんなら許せますが、同僚とおしゃべりしてたり、日中の記録に何時間もかけたり、頼んでもいない洗い物や棚の整理とかしていたり・・・。
だいたいそういう働き方は見ているので、あの時間に計画作成できたよね、仕事の組み立ての問題なので明日以降の時間内にきちんとやるように、と指示をだして帰しますし、翌日の準備が残ってたら全て僕がやる事にして帰す事を続けていくと、なんとなく残業しない雰囲気になっていきましたが、それも1年〜2年くらいはかかりました。

ひどいのは、時差出勤のシフト制の職場で、他の職員がまだ働いている、まだ利用者さんがいるから帰りにくいです、という人がこれまた結構な確率でいるんです。
契約時間で退勤せずに利用者さんが帰るまで居残って1時間くらいの残業を慢性的にしていて、ほかの職員も人手があれば助かるので何も言わないという構図です。
契約時間外だから帰ってくれと指示しても、残業代いりませんからとか意味のわからない事を言われたりもしました(笑)
利用者さんに話しかけてなかなか帰ろうとしなかったりもありましたね、本人は好意でやってるんでしょうが本当に困りました。契約時間外に職場に居られると弊害しかないと思いますので、早く帰ってください!と言い続けて2年後くらいにやっと自分の退勤時間で帰るようになってくれましたが、それも時々注意しないとずるずる長く残る傾向があったので本当に他人の意識を変えるのは難しいと思いました。

それに経営の面接でも正確に残務がどの程度発生しているのか把握しないと業務改善や必要な補強がどの業務で必要なのかの分析もできませんので、時間外労働を指示した時はを必ず時間外労働を申告するよう徹底する事も重要です。

介護の仕事は仕事量とかなかなか測れないので難しいですが、出来るスキルはある程度評価出来るので、そういう出来るスキルや出来た事に対して評価をする事で良いようになるのではないかとも考えていますが、まずは残業ゼロを完全にできるようにする事が先決です。

どの職場でも職員の残業は、ほぼゼロにしてこれましたが、どうしても溢れた仕事は発生するので、そう言う仕事はすべて自分で処理してきたので、自分が残業してるんですよね。やっぱりそれではダメで、僕自身も残業せずに時間内で全ての業務が完了できる仕組み作りが目標です。

たぶんデイサービスの管理者だけなら残業しなくて帰れると思うんですけど、他の役割でどうしても残業になってるのでこの辺りをどう評価するのかによっても違ってはくるのですが、どうせならそういう全部まるっと含めて残業なして帰れるようになればベストなので、とりあえずそこを目指していますが、なかなか難しいですね。

それもどこまてやれるか楽しみながら日々の工夫の積み重ねが大切だと思っています。

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