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物事を決めるにはパワーがいります。

リーダーや管理者になると、どうしても物事の方向性やいくつかの選択肢から何かを選択する事が求められます。

僕もリーダーの自覚を持てた時に1番に感じた事は、『自分が決めて進めないと何も起こらない(進まない)んだ・・・』という事実に、正直尻込みしました。

それだけ、物事を動かす事はとてつもないストレスを負う、という事だと思います。

実際、経験の浅い頃は、方針を決めたり何かを決める事は出来れば避けて通りたいと思っていました、リーダーなのに(笑)

職場を管理する、チームを管理すると言う事は、それだけ責任が重いし、自分の選択や示した方向性が間違っていたら全員を誤った方向へ誘導してしまうので、何かを決める時はいつも怖かったです。
これでほんとうにいいのだろうか、大丈夫なんだろうか・・・

決めるのも負担が大きいし、決めた後も不安がつきまとって心休まる事がなくて本当にしんどい思いをしたと今振り返っても思います。
たぶん、そんな時に上からも下からも突き上げられたらどうしようもなくなると思いますし、実際僕も投げ出したくなったり逃げ出したくなったりはしました。
踏みとどまれたのは、自分のやりたい事をやりたいなら一職員では無理だと思っていたので何とか踏ん張れました。

リーダーや指導者の役割で結構大切なのが、物事を決めて、その決めた事が動き始める一番の力仕事のところをさり気なく現場チームで転がしていけるようになる所まで初動の動きをつけてあげる事だと思っています。
あとはチームがうまく転がせているか、定めた目標に向かっているかを確認しつつ、変な方向に行きそうなら軌道修正をする、みたいな感じでいいと思っています。

なので、リーダーや管理者には肝心な時に決断できる心の余裕が持てているかどうかがとても重要だと思っています。

肝心な時って、それなりに時期がわかってる物と、そうでなくていつくるかわからない物があります。
ですから、できるだけ気持ちに余裕を持たせておくと言うか、1日に許容できる範囲以上のストレスを受けないような工夫も必要だと思っています。

人間のが受けるストレスの中で、選択する・決める、という行為自体がストレスになるという話を聞いたことがあって、服を選んだり食べるものを選んだり、どんな小さなことでも選択したり決めたりする事で少しずつストレスが蓄積されていくそうです。
なので、肝心な時に決断できなかったりするのは、その時にすでに結構なストレスが蓄積していて余裕がなくなっている可能性があるという話です。

この話を聞いて僕はなるほど、と思いました。

その話を聞いた同時期くらいに、こんな話もききました。

スティーブ・ジョブズや、多くの経営者は、いつも同じような服装をしているのは、決断すべき時に決断できるように余計な決断をしなくていいようにいつも同じ服を着ている(服を選ぶことにリソースを割かない)、というお話でした。

これもなるほどそうなんだ、と思って、もともとおしゃれとかしない人でしたが、それ以降はほとんど同じような服装で生活するようになりました(笑)
実際、朝から服を選ぶ手間が減ったことでなんとなく気持ちに余裕ができたようにも感じています。

こういうお話は、僕が物事を決めれなくてどうしたらいいんだと悩んでいて、解決方法を探し続けていた頃に聴こえてきたお話で、やっぱりアンテナを張っていればいろんな情報が周りに溢れているんだなぁと実感しました。

それからは、決めるという事自体にストレスがあると思って仕事をしています。

いろいろ決断した日はやっぱりどっと疲れます。
リーダーや管理者に限らず、仕事をしていく上で決断する瞬間は必ずあるので、肝心な時に決断できるよういつでも余力を残しておく事はとても大切だと思います。

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