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平均年収と年収中央値の記事を読んで。

平均年収の話題がTwitterで流れてきたので、ちょっと調べてみました。

平均年収だとちょっと正確じゃないと思ったので、中央値を出している記事を探しました。

https://kikankou.co.jp/columns/nenshu-chuouchi/

働く中で、「今の自分の年収は、日本の中でどのくらいの位置なんだろう?」と気になったことはありませんか?

日本の平均年収は【男性:約482万円 】【女性:約378万円】です。

この数字を見て、「自分の給料、低いかも……」「やった、高いかも!」と思った皆様、ちょっと待ってください!

この数字は、年齢や職種、さらには勤務地などによっても、大きく異なります。さらに「平均値」と「中央値」の違いを知らないと、年収の相場を正しく把握することはできません。

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まぁ気にならない事はないので、いつもニュースで出てたら平均年収を見て、ああそうかぁ、そんな感じかぁ・・・なんて思ってましたが、介護業界だけだったらどうなんだろう、平均じゃなくて中央値だったら?
というのは前から思っていたので、この機会に調べてみました。

平均値との関係

最頻値・中央値・平均値の図示
中央値は平均値と同様に集団の代表値を得る目的で使う。例えば年収からなるデータの場合を考えてみると分かりやすい。

一部の富裕層が平均年収をつり上げてしまう例を考える。人口100人の集落で、90人が年収200万円だとしても、10人が年収5000万円であれば平均年収は680万円となる。

一方中央値は、年収が低い順(高い順)に国民を並べたときに丁度真ん中になる人の年収を表している。この場合、中央値はあいかわらず200万円であり、一部の富裕層の年収が中央値に与える影響はゼロになる。

例えば一人の億万長者が小さな町に引っ越してくれば平均年収はつり上がってしまうが、年収の中央値はたかだか一順位分変わるに過ぎない。

Wikipedia ー中央値ー

年収とか比較する場合は、中央値を見た方がよさそうです。

年収の相場を知りたい場合は、平均値でなく中央値を見るべきと言われています。上の図を参考に、まず年収の平均値と中央値を出してみましょう。 平均値は3,600万円から510万円まで、7人すべての年収を合計して、人数で割ったものです。この場合は9,370÷7=1,338万円となります。 一方中央値は、3,600万円から510万円までを大きい順(または小さい順)に並べて、真ん中にくる数字です。この場合は4位の650万円となります。

こうして計算してみると、平均値と中央値では約700万円もの差が出ています。

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これだけ違いが出ると平均値でみていると認識を誤ってしまいそうですね。

つまり平均値は、少数の突出した数値に影響を受けるため、必ずしも全体のおおよそ真ん中の数字をえられるとは限らないのです。

しかし中央値だと、そうした影響を受けにくく、実態に近い数値を得られます。そのため、年収額などの相場を知りたいときは、中央値を参考にするのが良いとされています。

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調べる値によって、平均値と中央値を使い分ける事が重要ですね。

最新のデータによると、日本全体の平均年収は4,453,314円、中央値は3,967,314円でした。平均値と中央値の差は、486,000円、中央値は平均値の89%となりました。この数字からも、平均値と中央値がいかに異なる数字となるかが分かります。

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日本全体の年収の真ん中は396万円のようです。

男性の平均は4,826,514円、中央値は4,315,314円。女性の平均は3,782,514円、中央値は3,514,914円となりました。

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男性の年収の中央値は、431万円。
女性の年収の中央値は、378万円。

女性は全体の中央値にも届いていない結果になってます。
このあたりは働ける時間が限られたり、まだまだ女性の社会進出などが進んでいない状況も影響していそうですね。


厚生労働省の調査した『令和元年 賃金構造基本統計調査』によると、平均賃金1位は医師で、月収934,400円、年収にして11,212,800円。2位は大学教授で年収8,041,200円でした。 3位の掘削・発破工はトンネル工事、ダム工事などを行う職業です。発破技士は国家資格で、合格率は約5割。近年は需要が減ってきていますが、大手ゼネコンなどで高い給与を得られる職種のようです。

一方下位を見ると、介護職員、ホームヘルパーなどの福祉関係、販売店員やスーパー店チェッカーなどのサービス業、幼稚園教諭や保育士などの児童福祉系が目立ちます。少子高齢化にともない社会福祉系の職種は需要が高まっていますが、依然として賃金が伸び悩んでいるようです。

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令和元年の集計データですから、ちょっと古いですけど。

福祉施設介護員は、平均年収が292万円で、年収の中央値が259万円。平均賞与が52万円のようです。

ホームヘルパーは別集計なんですね、ヘルパーは平均年収が288万円で、年収の中央値が256万円。平均賞与が38万円でした。

施設の職員さんとヘルパーさんとでは、賞与でだいぶ差が出てますね。
ヘルパーさんは非常勤が多いからなのかもしれませんが・・・。

ちなみに介護支援専門員(ケアマネ)は、平均年収が330万円で年収中央値が293万円。平均賞与が61万円でした。

おそらく処遇改善加算とかの影響で全体的には底上げされていると思いますが、そこまで大幅に増加したとは思えないので、だいたいこんな所じゃないかと思います。

上を見ればきりがありませんが、自分の所で頑張って成果を出している職員というか、辞められると困る職員には、少なくとも業界の中央値以上の評価はしたい所ですね。

人事権ある役職の人がそういう意識でいてくれる事を願って。

僕が創業する事業所では中央値+100万円くらいを目指して設計していますが、その代わりそれなりの成果も課しているので頑張り次第、という部分は当然あります。

なんにしても収益を上げてくれないとお給料あげたくても上げれないので、そのあたりの常識というか、お給料を上げて欲しいのであれば収益を上げる、収益アップに貢献するといった基本的な事は現場職員であっても理解しておかないとダメだと考えています。

利用者満足度、大事ですよね。

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