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建築現場のアルバイト。

最近はみかんを食べるのが好きすぎて、みかんを食べるために仕事頑張ってるみたいな感じです。
すっぱいのも甘いのも美味しくて、みかんの皮を剥くところからワクワクです。
僕はみかんのアルベド(薄皮の表面についてる白いアレの事だそうです、今調べました)はそのまま食べる派です。

ただ、たまに綺麗に取ってツルツルなみかんにするのも好きです。

さて、今日は今年最後の6連勤の中日で、すごい眠気に襲われながら書いてます。

みかんを食べながらぼーっとしてるとふわふわ若い頃に日雇のアルバイトをしていた頃を思い出したので、ちょっと書いてみようと思います。

僕は学生の頃に初めてアルバイトを初めて、そこで初めて自分でお金を稼ぐ経験をして一気にそっち側にのめり込んでしまって早々に卒業単位を取得してからは、ほとんどアルバイトをするという生活をしていました。

以前はもっと学業にしっかり打ち込んでおけばよかったと後悔もしていましたが、今ではそうでもありません。

僕が行っていた日雇いのアルバイトは解体業でした。
家の解体作業や高速道路の土台づくりやビルの解体など、いろんな現場に行きました。
日当が8000円〜12000円で、例えば4tトラックを運転して廃材をゴミ処理施設まで運んで捨ててくるという担当になれば12000円もらえました。

最初はお給料もいいけど、肉体労働だし怖そうだし長くはできないだろうな、と思ってダメ元で問い合わせたんですが、意外とぜんぜん怖くなくて日雇い人夫のおじさん達も優しいし、親方も優しいし、最初はちゃんと何をどうするかを説明して教えてくれて、こうやるんだと見本も見せてくれて、その頃は知らなかったけどちゃんとOJTしてくれてました。

朝は現場によって7時集合とか8時集合とかありましたが、労働時間はきっちり8時間で決まっていて残業なんてありません。

なによりびっくりしたのが、お昼に1時間の休憩はきちんとありますが、10時と15時にも30分くらいの休憩が必ずありました。

ヘルメットを枕にして日陰で寝るのが気持ちよかったです。

いろいろ危ないので夏でも長袖の作業服で、粉塵もひどいので防塵マスクとゴーグルを着用しての作業ですが、親方さんや先輩のおじさんがちゃんと水分とってるかとか常に気にかけてくれてました。

ある時、屋根をハンマーで叩き落としてから、下のフロアに飛び降りた時に、うっかり五寸釘を踏んでしまって足の裏にぐっさり刺さってしまった事がありました。
鉄板が靴底に入っている地下足袋を履いてたんですが突き抜けてました。
親方さんがすぐに駆けつけてくれて患部をみてくれて、水道の流水で患部を流しながら血が出なくなるまで叩けと言われてポカリスエットの500mlペットボトルを渡されてずっと叩いてました。
しばらくすると血も止まって痛みもなくなりましたが、その後はあまり動き回らなくてもいい作業を工夫してくれてました。
日当は減るだろうなぁと思ってましたが満額いただけました。怪我したもんは仕方がない、今度からよく気をつけろよ。と親方さんが言って、ちゃんと消毒して痛みが酷くなったり腫れてくるようなら病院に行けよ、と言ってくれました。

その後、傷はすぐに治りました。
今でも何で叩いてたのかよくわかりませんが、結構深く刺さってたはずなのにほんとにすぐに治りました。

たしかに力仕事で大変で、廃材をトラックに積み上げるコツとかはなかなかの専門性がありましたが、そういうのもちゃんとわかりやすく教えてくれたり、きっと僕はこの日雇いの経験で、丁寧に説明して教える事を教わったんだと思いますし、人それぞれの個性や力量に合わせて作業や業務量を配分したり工夫する事を学んだんだと思います。

それこそ今日予定されている工程をどのようにしてやり切るかが大切なので、それにはチームワークが必要で、重たい物を持ち上げれる力持ちはやっぱり重たいものを持ち上げる役割を担ってもらいますし、猫車(一輪車)の操作が上手い人はそこで誰よりも多く廃材を搬出したり、適材適所というか強みを活かせる配置がされてたんだと思います。

なので、僕個人としては作業や役割が偏っていても気にならないし、それはそれだけ能力を有効活用してくれてるんだと思うようになったんだと思います。
僕よりも上手い人がそれをするし、僕の方が上手いから僕がそれをする。なので自分ばっかり、という感覚は特にないんですけど、介護の現場では『私ばっかり』という言葉がよく聞こえてきます。

そういう不満はわからなくもないですが、みんな同じ能力ではないので偏りが出るのは仕方ないと思います。
みんな同じようにできないとダメだ、という意見もあると思いますが、そういう事を言う人って、必ず自分より出来てない人を比較対象にしてるんですよね、基準値が自分なんですよ。自分より低い人は自分と同じくらい出来なきゃダメ、という感じです。違うケースもあるかもですが。

で、明らかにその人よりもっと出来てたり仕事してたりする人とは自分を比べないんです。
あの人があんなに仕事してるのはおかしい!平等に私に振ってくれなきゃこまります!・・・なんて声は聞いた事がありません。

なので、やっぱりその時自分に出来る役割をしっかり担える事が重要で、誰と比べてどうか、とかは本当に意味がないと思います。

前の記事にも書きましたが、どうせ比べるなら上と比べて欲しいと思います。
低いところを見てもまず成長はないと思うので。

こういう考えた方のベースが、きっとこの日雇い労働の経験で培われたんだと思います。

残業なし、休憩は昼1時間、あとは2時間毎に30分。
強面のおじさんが丁寧に正しいOJTで指導してくれます。
(言葉づかいは荒いかも)
超ホワイトな労働環境でした。

懐かしい。

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