こういう痛ましい事件をなくするのが目的だったような気がするんですよね、介護保険制度って。
男手一人で献身的に介護をされていたようですが、こういう状況になると本当に孤独で介護疲れで潰れてしまうんですよね。
しかし、それは本人は気づけないので周りが気づいてあげるのが良いのですが、こういうケースのように予兆や予感はあったとしても、当の本人が拒否したり介護しているパートナーが大丈夫、と言ってしまうと介入のしようがないというもの悩ましい所なんですけど、こういうケースや事件は後を絶たないので、ある程度強制的に介入できるような仕組みは必要とは思いますが、そういう仕組みが制度化されそうな気配はなくて、結局こういう問題の根っこはケアラー問題や介護離職の問題とも繋がっていると思っているので、早くこういう事が再発しないような一手を打ち出してもらいたいものです。
大事なのは今まで続けていた生活を出来るだけ継続する事だと思っていて、このケースだとシルバー人材センターでの仕事は同じペースで継続できていたら良かったなぁ・・・なんて思いましたが、肝心の妻が他人を家に入れたくないのでケアマネもヘルパーも入ってなかったようなので、ここが工夫のしどころだったのかなぁと思いました。
精神疾患もあって治療が必要な状態だったとの事だったので、こういう部分の医療的な介入が出来れば違った結果になってたのではないか・・・とか思ってしまいますね。
一人で介護を抱え込んでしまっている家族は結構頑固になってたり、自分が頑張らないと、と思い込んでいたりしてしまうのでその上での介入が大切かなぁと。
いずれにしても介護で頑張らなくていい世の中になればいいと思ったし、もうこんな事件が起こらないようにしたいし、そういう世の中にしていかないといかんのだと思いました。