ソフトバンクGの「ペッパー」 介護施設で第二の人生・・・という記事の紹介です。
ペッパー君が出てきてからもう10年も経ってたんですね、ちょっとびっくりでした。
ほんとうに最近はショップとかでも見かけなくなりましたね。
7~8年前にデイサービスにソフトバンクの営業の方がペッパー君のレンタルの営業で来られた時点で、それなりに活用が進んでいた状況だったみたいですし、その当時でも利用者さん、特に認知症の方の話し相手で活躍している話も聞いてましたので、今ではいろいろな機能がついて進化してそうですね。
顔を認識して声をかけてくれたり見守り機能もあると営業の方は言ってたので、使い方によっては割と活用できそうな印象でしたが、やはり活用は進んでいるみたいですね。
結構、こういうロボット相手の対話って、下手な人間相手よりうまくいくケースが多いような印象もあります。
これ、活用方法として一番最初に思いつくんですけど、でもこれって実は逆なんじゃないかぁ・・・なんて思ったりしました。
技術の進歩がペッパー君のような対話型ロボットの作成に向いているので仕方ない部分があるのですが、それって介護現場の人間のニーズなんだろうか・・・。
もし、それ(記録や書類を書く時間が欲しい)が現場のニーズであるのであれば、これはもう介護保険制度の欠陥というか、本来は専門職が実際のケア(会話やコミュニケーション、身体介護など)を担当すべきですし、そういうニーズの調査で、もっと利用者さんとゆっくりコミュニケーションがとりたい、というような要望が多く上がって然るべきだと思うのですが・・・。
ただ、そうはいってもこういう技術を活用して、必要とされる書類整備の時間が確保できている事は喜ばしい事だと思います。
実際、僕も営業の方と話している時に、ペッパー君一台を導入すれば、そういう計画作成やモニタリングの作業に人員を投入できる事を想定しました。
結構プログラムを担当させているのかと思いましたが、週2回ほどの頻度のようなので、もしかしたらサポート職員を配置できる余裕がある曜日のみ、プログラムを活用しているのかもですね。
普段はホール等に置いておいてコミュニケーションメインで活躍しているのかなぁ。
自立して移動できないのでサポート職員は必要でしょうね。
ただ、そこは介護職でなくてもいいと思うので、ペッパーサポート専用のアルバイトとか出てきても面白そうですね。
ペッパー君、既に生産停止になっているのはちょっとびっくりでした。
結構活用できそうだったし、本当にここなんですよね→【今までの負担が1だとすると0.7くらいに職員の業務負荷を削減できるので】・・・、この職員の負担軽減が確実に実現できる所にどこまで価値を見出せるか、というのが大きなポイントだったんですけど、以前勤めていた会社もそうでしたし、そこまで介護業界でそこを評価する事業所が少なかったというのが、生産停止の現状を表しているように思いました。
介護職も増えたけど、求人倍率も上昇しているという事は、必要な人材が確保できてないという事ですし、その状態で需要が増えていくわけですが、どんどん需給のアンマッチは広がっていくわけですよね。
いろんなロボットが開発されていますが、記録や書類作成の自動化システムも研究してほしいなぁ・・・。
必要なデータ(人員配置や常勤換算表など)を入力しておけば、常時行政へ提出が必要な書類が自動で作成され、自動で提出できるとか、日常の記録もセンサーや映像や画像から自動で読み取って記録化するなど、いまの技術でも出来そうなもんですけどねぇ。
映像が保管されていれば記録として提出できる、という扱いも出来るようになれば、日々の記録から解放されますし、普段の平均値から大幅に飛び出るようなデータ(動作など)を検出した際にはイベント記録などしてくれて、普段と違う動作や行動を文書で記録してくれたら、それをそのまま編集して支援経過記録やモニタリング報告にも使えそうです。
個人的には、直接介護をロボットが提供できるようになるよりも、こっちのほうの支援の方が簡単に出来そうなんですけどねぇ。
厚労省も、できるだけそういうシステムに合わせた記録方法で良いなどの対応をしてくれれば、それこそ不足するマンパワーのちょっとした足しになるかもしれません。
そう、導入には高いコストが必要で、それこそ2000年の介護保険制度スタート時と比べて基本報酬がカットされている現状では、なかなかそういう設備投資に回せる資金がある体力のある企業は限られてしまいます。
介護事業所がもっと導入しやすいように、購入時の補助ではなくて、販売時の補助も併用して思い切って手軽な価格で導入できた方が研究開発とかも進むと思うのでwinwinなんじゃなかろうか・・・と思うんですけどねぇ。
任天堂がファミコンでやってたような、本体をいっぱい打ってソフトを勝手貰うとか、今風だとサブスクみたいな工夫もして、多く広くの顧客をターゲットにしてもなんとかなりそうな気はしますけどねぇ。
少なくともあと20年以上はニーズが増え続ける業界なんで・・・。
そんなに儲からない介護事業ですから、そこを配慮した販売戦略とってもらえると、それなりに安定している事業所なら安定的な収入は確実なので、長期的なビジネスの視点で価格設定してもらえれば販路拡大できるかも、とか思ったり。
それこそ、機器同士でデータ連携できるシステムとかあれば付加価値もつけれるし・・・。
介護ロボットのマーケットは今後10倍に成長するみたいですね。
さて、日本はここでも乗り遅れてしまうのでしょうか・・・。
せっかく、世界でもトップレベルの高齢化が進んでいる状況があるのに、そのピンチをチャンスに帰れるいい機会だと思うんですけどね。
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