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介護事業者に求められる危機管理と対策・・・という記事の紹介です。

いつの間にか2月になってました・・・。
登別市役所から処遇改善計画書の作成を求められており、現在中旬までの提出に向けて準備を進めています。
いやはや、さっぱりわからん。

・・・で済ませられない状況なので、必死ですね。
久しぶりの切羽詰まった感が何とも気持ちいいです。まず何かリスクが生じた時には、直ちにそのリスクの災害対応マニュアルに沿って行動します。その対応をする中で、自施設の重要な業務が中断するほどの大きな被害レベルだと判断した場合にはBCPを発動することになります。

食事に時間もかけれないので、先日は夕食にゆで卵を4つ作って作業をしながら食べました。
作業に集中している間は空腹感もまぎれてよかったのですが、就寝前から吐き気とか出てきてひどい想いをしました。
ゆで卵が原因かどうかは不明ですが、さすがに4つは食べすぎたな、と反省しています。

処遇改善加算の計画ですが、労働条件の前提条件があるので就業規則と年間研修計画と並行して作成しています。
とりあえず、処遇改善加算での収入は賞与や手当で支給する事として、当初予定の事業計画や資金繰り表で設定していた賃金体系を改善前の給与として設定していく感じです。

さてさて、そんな感じで現在は勤務している会社での仕事もあるので気が抜けない状況ですが、いよいよ準備もしておかないといけないモノがまだあった事に気が付きました。いや、知ってはいたんですけど先延ばしにしていたというかなんというか・・・そう、災害と感染のBCP計画です。
これらも策定と委員会の開催は求められている内容なので、しっかり作っておく必要があります。

そんなわけで、今日はBCPについての記事があったので紹介します。

2021年度の介護報酬改定では業務継続計画(BCP)の策定が義務化された。サービス種別を問わず、全ての介護サービス事業所が24年3月末までに策定しなければならない。

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2024年3月末までの策定だったんですね、今年度中(2023年3月末)と思ってました。
ただ、どうせ必要なものなので取り組みは早い方がいいとは思いますし、運営指導でもBCP策定については重点的にチェックをしていると聞いています。

山岸 BCP関連の講演などで、最も多くいただくのが「BCPと災害対応マニュアルは何が違うのか」という質問です。災害対応マニュアルはさまざまなリスクに対して、それが起こった時、直ちにどうするかの緊急・初期対応の行動を定めたものになります。したがって、地震が起こった際の地震対応マニュアル、感染症が生じた際の感染症対応マニュアルというように、リスクごとに作成します。一方、BCPは、原因を問わず、自施設の業務が中断せざるを得ないほどの大きな被害状況において、どのように業務を継続するか、また業務が中断した時にもいかに早く再開させるかにフォーカスしています。

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普通にわかりにくいですよね、違いが。
マニュアルもあるに越したことはないとは思いますが、特に紙媒体のマニュアルって実際に直面した時にどの程度役に立つかわからないのが正直な所です。

こういうのも電子化して要所要所のタイミングごとに次はコレ、次はアレ、みたいに指示が出るとよさそうですけど、停電になると使えませんもんね。

去年まで管理者していたデイサービスでは、災害時のマニュアルはいざという時に持ち出しても大丈夫なようにページ毎にラミネート加工とかしたりしましたけど、面倒でしたね。

そして分厚くなるし重くなるし、避難しながらこれを持ち歩くのか??とか本当に疑問でした。

BCPはそういうのもまるっとひっくるめた事業継続計画との事ですけど、そうなると本当に何をどう作るのか、よくわからなくなりますよね。

ただ、厚労省もそこは雛形を用意してくれてて、それを参考に作成を進めています。

まず何かリスクが生じた時には、直ちにそのリスクの災害対応マニュアルに沿って行動します。その対応をする中で、自施設の重要な業務が中断するほどの大きな被害レベルだと判断した場合にはBCPを発動することになります。

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まずはマニュアルで対応、それで手がつけられないようならBCP、そんな感じでしょうか。

峯田 当施設では、日中に限らず、夜間を想定した訓練も実施しています。特に自然災害は時と場所を選んではくれません。人員配置が薄く、責任者の不在時にも対応できるのかを見極めておくことが重要です。当施設の夜勤は通常4人体制で、そのうちの1人を現場での判断や指示を行うリーダーと決めています。

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避難訓練も定期的にやりますが、なんでこんな時間にやるんですか?なんでこんな時期にやるんですか?という質問は実際にありますね。

いやいや、災害って本当にいつ起こるかわからないからその時その場にいるメンバーでなんとかしなきゃいけないし、だいたいそういう時って管理者不在だったりすることが多いので、そういうつもりで設定してるんですけど、わかってもらえるケースはほとんどないのが現実です。

みんな自分は大丈夫って思ってるんでしょうね。

山岸 今まさしく、厚労省の医政局事業等で、BCPのシミュレーション訓練キット開発に携わっています。例えば「1割のスタッフが出勤できない」「7割以上が出勤できずに通信手段も復旧の目途が立たない」など、被害状況に応じた訓練ができるイメージで、机上で短時間でも、よりリアルに「今日はこのシチュエーションについて考えてみよう」と現場が取り組みやすいキットを目指しています。

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BCPなので、どんな状況でも事業を継続するためにどうするか、という事でしょうけど、実際人手が集まらないと休止とか閉鎖とか、コロナではしてきましたよね。感染拡大を防止するためでもあったんですけど、介護という仕事なので、基本的には日常生活で欠かせないサービスを提供しているわけですので、何があってもサービスを提供できないといけないわけなんですけど、そういう意味では通所系は感染には弱く、訪問系は災害に弱い感じがしますね。

山下 訓練を通じて、設備や機器にも慣れておくことが必要です。今年起きたauの大規模な通信障害は記憶に新しいですが、災害時の通信手段の一つとして、当社の主要拠点には衛星電話を設置しています。ただ普段は利用する機会がないので、訓練でいざ使おうとすると思わず手間取ったりしてしまいます。

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衛星電話・・・。
本当はそこまで対策すべきでしょうけど・・・。

地震発生など緊急時、従業員の安否確認には専用の安否確認サービスを導入しています。直近の訓練では24時間以内での回答率が97%ほどで、これも回数を重ね、皆が慣れるほど実効性が高まっていると感じています。

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これは気になりますね、どんなシステムなんだろう・・・。

山岸 介護分野でもBCP策定の手引きやひな型を厚労省老健局が公開していますが、私が代表を務めた厚労省医政局の研究班でも、在宅医療機関のBCP策定のためのツールをウェブで公開していますのでぜひ活用いただきたいです。BCPをゼロから作るのは大変ですし、ひな形をうまく使って、まずはとりあえず作ってみてから、訓練で不足部分を強化していただくのがよいと思います。

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これは本当にそうですね、まずは作ってみる。
作ったらみんなで検討してみる。具体的に手順に沿ってやってみる。
そうすると変な所とか、もっとこうしたらいい、という意見が出てくるのでそういうのをしっかり反映していくのが重要だと思います。

とりあえずはひな形でも活用してしっかり作ってみる事が重要ですね。

それから推進力となる職員の存在が鍵です。当施設では、日本防災士機構が認証する「防災士」の資格取得を職員に推進しており、現在15人が在籍しています。自然災害やその対策についての知識を得ることで、「私たちの施設では、こうしたリスクに備えなくてはならない」という意識が芽生えてきます。いきなり資格取得はハードルが高くても、BCPやリスクについて、職員間で話し合うだけでも意識は変わってくるはずです。

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防災士かぁ、なるほどですね。
ハンデのある方を災害時にどう支援するか、という部分では介護職はその最前線で活躍できる可能性もあるわけですから、こういう資格を取得して学習しておく事は重要な視点かもしれません。

山岸 ええ。我々が公開しているBCP策定の手引きは、皆でアイデアを出し合ったり、例えば「地震が起こったら、うちの施設で何が起こりうるのか?」ということなどのリスクシナリオを作って対応を考えたり、グループワークを通じて、施設の皆さんでコミュニケーションが生まれる仕組みを取り入れています。BCPを作ることよりも、その過程で、皆のアイデアや経験を共有し、対応の選択肢を増やしておくことこそが重要と考えます。

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こうした事をチームで検討する事が本当に重要ですよね。
いろんな意見が出て面白いし、この人はこういう部分に不安や危機感を感じているんだ、という発見もあったりして面白いです。

アンチウイルスソフトのようにコンピュータへの侵入を未然に防ぐものではなく、侵入後に検知し、社内での拡散や情報流出などの攻撃を食い止めるものです。一般的に侵入対策は多くの法人が行っていますが、サイバー攻撃の被害を最小限に抑えるにはEDRの導入も重要とされています。

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BCPの記事でサイバー攻撃の内容が出てくるとは思ってなかったのでびっくりしましたが、よくよく考えればサイバー攻撃も災害みたいなもんですよね。
いやはや、ICTとかDXを推進していく以上、サイバー攻撃対策も必須の課題なんですよね、ここは改めて認識できました。

また当社もリモートワークを推進しており、現在の本社部門の出社率は10%台です。ただリモートワークを狙った攻撃も増えているので、その部分でのセキュリティを強化する対策にも力を入れています。

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実際、事務的な仕事は自宅でもできますよね。
そういうシステムにしてあれば、の話ですけど、このご時世ですからそういうシステムにしておくべきです。
今後はコロナも特別な感染症ではなくなるので、今まで以上にテレワークできる業務はテレワークできる環境にしておかないとリスクが高いと思います。

峯田 地域BCPの推進は私も大賛成です。以前から、地域の事業者が連携するために「災害」はすごく有効なテーマではないかと考えていました。自分たちの事業所、法人だけを考えるのではなく、連携することでお互いが支え合い、地域を守ることにもつながる。われわれ社会福祉法人が率先して取り組まなければならないことです。法人を超えた連携に、まず災害や感染症が起こった時のことを考えるというのは非常にいい切り口ではないかと思っています。

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地域ぐるみで避難訓練など行うケースは増えましたね。
コロナで延期してましたが、そういう取り組みも今後はどんどん広がりそうです。

阪神淡路の震災時も、地域で助け合いの事前連携ができていた地域は、障害のある方や高齢者を地域の人が協力して避難誘導したりして助かった事例も聞いたことがあります。
何かあった時に地域で助け合うための関係づくりは本当に重要と思います。

山岸 素晴らしい取り組みだと思います。18年の北海道胆振東部地震では停電が続く中で、在宅療養者に対し、ケアマネ、訪問看護、訪問診療医師、ヘルパーなど、関わる多職種が重ねて安否確認をされました。セーフティネットの面からは盤石なのですが、一方で、療養者の方のスマートフォンの電池が消耗してしまって、困ってしまったというケースもありました。安否確認は迅速に、効率的に行う必要があり、例えば、可能な利用者や家族には、ICTを使って、安否を発信してもらう仕組み、また医療機器を利用する人は、機器メーカーまたは医療職が安否確認を行い、安定している人はケアマネジャーが担当するなどの役割分担や安否確認結果の共有の方法について模索している地域もあります。こうした内容もBCPに落とし込めるといいですね。

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この時、僕も地域に出て利用者さんの安否確認をしました。
電話が使えないのでとりあえず出向いて安否を確認する。
途中で地域のケアマネさんや包括の担当者さんとも会ったりして、情報交換したりしていました。
伝令をどう使うか、というのは本当に重要なポイントと思います。

いろいろと大変な作業ですけど、やっておく事で頭と心の準備も出来るので、こういう作業は早めにしっかりと取り組んでおく事が重要です。

一番ダメなのが、適当に形だけ整えて書類だけがある状態です。
これでは本当に意味がありませんよね。
せっかくの機会で、それなりに時間を費やすのですから、しっかりと意味のある取り組みにする必要があると思います。


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