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【最新版】2024年の転職市場について

今回の記事では、2023年のトレンドを振り返りつつ、2024年、あらゆるワーキングパーソンを取り巻く労働市場、転職市場について記載します。人事のプロ、転職のプロたちが見すえている市況をまとめてみました。

2023年のトレンドをふりかえる

2023年の転職市場はどうだったのか。まずは振り返りを行いましょう。

①AIの普及がもたらす【変化と不安】

生成AIの台頭は、近年のビジネス界における主要な話題のひとつとなっています。日々、AI関連のニュースが飛び交い、私たちのクライアントの間でも、AIを取り入れたビジネスモデルや戦略に関する話題が頻繁に出てきます。

「AIに置き換えられない仕事を目指す」という意見が多く聞かれましたが、近年では人が介在すべき仕事の本質がより明確に捉えられるようになってきているようです。

この動向を背景に、将来のキャリアプランに悩む人や、新しいスキルを学ぶべきかと考える人が増えています。私たちへの相談でも、このようなテーマが頻出しています。AIが社会に広がることで、職場の風景や働き方そのものが変わっていく可能性を強く感じる今日この頃です。

②リモートワーク禁止による人材離れ

2023年の春、政府は新型コロナウイルスを「5類」の感染症に分類し直しました。この変更をきっかけに、多くの企業がリモートワークの方針を見直し、これまで通りの出社スタイルへと回帰する動きが加速しました。

この流れは、私たちへの相談内容にも影響を及ぼし、「出社が中心の働き方に戻ることで子育てとの両立が難しくなる」という声が増加しました。この転職の動機は、女性に限らず男性からの相談にも広がりを見せています。

育児休暇の取得を促進する動きは男女共に進み、育休の取得が普通のこととなりつつあります。しかしながら、職場の上司や経営者の姿勢を見て、育休からの復帰後の働き方やキャリアに不安を感じる人も増えているのが実情です。

また、コロナ禍でのリモートワークを経験した家庭では、平日に家族と共に過ごす時間の価値を再認識した人も多いはずです。特に、リモートワークから一転して自身だけがオフィスへ戻ることになった男性は、家庭内の負担が偏ることを懸念し、働き方の見直しを考えるようになりました。これは男性の意識の変化を示していると言えます。

③業績不振による明確な解雇

最近では、外資系企業やスタートアップ、ベンチャー企業で働く人々からの相談が増加していることに注目が集まっています。これらの相談の中心は、業績が下降し解雇(レイオフ)に至ったことが原因での転職に関するものです。

しかし、解雇の理由が直接的な業績の悪化だけではない場合もあるようです。特に、「出社回帰(オフィス回帰)」が一因となっている「静かなる解雇」の存在も指摘されています。

かつてはフルリモートを掲げ、その条件で人材を募集していた企業が、突然「来年からは週5日の出社を義務づけます」と方針転換するケースも見られました。このような急な方針の変更が、従業員にとっては受け入れがたく、結果として職場を離れるという選択を余儀なくされている状況があります。

2024年、転職市場はどう変わるのか

2024年に転職をしたい人も、今キャリアに悩んでいる人も、転職活動をするなら知っておきたい要素を以下にまとめました。

① AIの活用がさらに進む

AIの活動が結果的に企業の利益を増加させるケースは多く見られます。
これまでは人が行っていた仕事も、AIがまかなうことで人件費の削減が見込める、もしくは業務の効率化が進むことが背景にあります。
実際に、求人データをみても「AI業務を経験した人」「AIに関する知見を有するもの」などのキーワードが記載されている場合も見られるようになりました。
今後のその需要はさらに加速していくのではないでしょうか。

②個人の尊重。自らのタイミングで転職を考える

労働市場や転職市場の大きなトレンドは存在しますが、それが個々のキャリア選択が制限されるわけではないと言えます。

「今、転職するべき時だ」とか「これはやってみたい仕事だ」と直感したら、その感覚に従って行動に移すことが出来る環境です。逆に、そのような明確な動機がない場合は、焦ることなく自分自身のペースでキャリアプランを進めるべきでしょう。

結局のところ、市場の動向や他人の意見に流されすぎず、自分自身のキャリアに関しては、自分のタイミングでじっくりと考え、2024年も自分のキャリアを前に進めていくことが重要です。

③人手不足はやっぱり加速してしまう

2024年も引き続き、労働市場における最大の課題は人手不足が続くと予測されます。転職エージェントが扱う求人情報からも、ビジネスが順調に展開しているにもかかわらず、人材が足りないという問題が明らかになっています。

特に、オフィスワークを行う職種よりも、物流のドライバーや施工管理など、フィールドワークが中心の職種で人手不足の問題が深刻化しているようです。

このような非デスクワーク職種の人材不足に対処するためのサービスの成長が注目されています。例えば、コンビニエンスストアや飲食店などがアルバイトの確保に困難を抱える中で、ギグワークを提供するマッチングサービスが躍進しています。

さらに、テクノロジーを駆使して労働生産性を高める取り組みも広がりを見せています。ファミリーレストランで見かける配膳ロボットの普及はその一例で、非デスクワーカーの業務をデジタル変革(DX)によって効率化するソフトウェアアズアサービス(SaaS)など、テクノロジーを活用した人手不足の解消策がさらに進展していくと見られています。

2024年/転職活動でおさえるべきポイントは?

時流によって、転職をする際に意識するべきポイントも変わります。今年発表された論文やプレスリリース、有識者の発言をベースに以下内容をまとめました。

転職活動のポイント

  • 市場動向の理解: 求人が増加する業界・職種に注目し、自分のスキルやキャリアがマッチするかを検討してください。

  • ポジションと年収の検討: 市場での自身の価値を正確に把握し、希望するポジションや年収帯に合った求人を選定してください。

  • 長期的視点のキャリアプラン: 単なる転職ではなく、長期的なキャリア形成を見据えた転職活動を心がけましょう。

  • チャンスの拡大: 多くの分野で求人が増加しているため、転職を考えるには良い時期です。特に、DX推進や新技術導入に関連する職種への需要が高まっています。

  • 業種別の傾向を把握: 自分が経験を持つ、または興味がある業種のトレンドを理解し、それに応じたスキルの習得やキャリアプランを考えましょう。

  • 好条件の求人増加: 物価高や人材獲得競争の影響で、賃上げや好条件の求人が増える傾向にあるため、給与や働き方の改善を望む方にとっては交渉の余地があります。

  • 地域限定社員の検討: 転勤なしで働ける「地域限定社員」の制度を設ける企業が増えています。家庭やライフスタイルに合わせた働き方を求める方に適した選択肢です。

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