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シャンプー選び

🔲種類

●アミノ酸系シャンプー

・弱酸性かつ洗浄力がマイルドで頭皮や肌に優しい
・洗浄成分にアミノ酸成分を使用
・整髪料の落ちが悪かったり皮脂が多い人は2回する必要がある
⚠️アミノ酸入りは洗浄成分が高級アルコール系にアミノ酸が入っているものなので、成分が「ラウリル硫酸〜」「ラウレス硫酸〜」とつくものは、高級アルコール系シャンプーです。

アミノ酸系シャンプーに向いてる時
・頭皮が乾燥気味で皮膚にトラブルがある人

●高級アルコール系シャンプー
・低価格で泡立ちがよく洗い心地が良く、コンビニやドラッグストアで販売されている
洗浄力と脱脂力が強く、頭皮への刺激が強いので頭皮が乾燥しやすい

高級アルコール系シャンプーに向いてる人
・頭皮の皮脂が多いオイリータイプ

●石鹸系シャンプー
・洗浄成分が石鹸でできており洗浄力が強い
毛穴の汚れまで落とすので皮脂をとりすぎてしまう
・髪に残るとフケの原因になる

石鹸系シャンプーに向いてる人

🔲シャンプーの成分

シャンプーの成分は水と洗浄成分がほとんどを占める

洗浄成分

・髪の汚れには「ほこりやちりなどの水で落ちる汚れ」と「スタイリング剤や皮脂、排気ガスなどの水で落ちない脂汚れ」の2種類ある
・洗浄成分は界面活性剤と呼ばれ、アニオン界面活性剤と両性界面活性剤とノニオン界面活性剤の3種類に分けることができる
・アニオン界面活性剤:アミノ酸系、PPT系タウリン系、石鹸系、コハク酸系、高級アルコール系
・両性界面活性剤:ベタイン系、アミノ酸系
洗浄性の高いアニオン(陰イオン)界面活性剤と、リンス成分であるカチオン(陽イオン)界面活性剤の両方を併せ持った界面活性剤

・ノニオン界面活性剤:グルコシド系
泡切れがよく肌の残留性がなく非常に低刺激

種類

●石油系
・成分名にラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなどの硫酸と入るものが多い
・硫酸系、スルホン酸系は粒が小さいのでキューティクルの隙間からCMC脂質に入りこんでCMCを洗い流してしまうので使用を避ける


●アミノ酸系
〜グルタミン酸系〜
・ココイルグルタミン酸TEA、ココイルグルタミン酸Naなどが入っている
・アミノ酸系の中で最も低刺激で洗浄力も最も弱く洗い上がりかしっかりしている

〜アラニン系〜
・ココイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンNaなどが入っている
・グルタミン酸系よりも洗浄力と刺激性があり、洗い上がりがさっぱりしている

〜サルコシン系〜
・ラウロイルサルコシンTEA、ココイルサルコシンNaなどが入っている
・アラニン系より刺激性と洗浄力があり洗い上がりがさっぱりしている

〜タウリン系〜
・ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルタウリンNaなどが入っている
・非常に低刺激だが洗浄力があり、泡切れがよくきしみも少ない

〜アスパラギン酸系〜
・ラウロイルアスパラギン酸Na、アシル(C12,14)アスパラギン酸TEAなどが入っている
・バランスの良いタイプで、泡立ちもよく適度な洗浄力で、すっきりとした使用感です。

・アミノ酸系界面活性剤の合成方法

・アミノ酸系界面活性剤は、アミノ酸・脂肪酸・アルカリ剤 を合成することで作られます。つまりこの3つに何を使うかで性質が変わってきます。
・「ココイルグルタミン酸TEA」なら「ココイル」が脂肪酸を表し、「グルタミン酸」がアミノ酸を、「TEA」がアルカリ剤を表している。

●脂肪酸
・天然の油脂に含まれている成分です。(天然の油脂とは、オリーブ油やヤシ油、牛脂、馬油など植物性・動物性のオイルのこと)
・脂肪酸にはラウリン酸やステアリン酸、リノール酸、オリーブオイルに多く含まれるオレイン酸などいろいろな種類があります。


●アルカリ剤
・アミノ酸と脂肪酸を反応させ、アルカリで中和させることで界面活性剤が出来上がる
・使われるアルカリ剤によって出来上がる洗浄剤の特徴が変わる
・使用されるアルカリ剤には基本的にNa(ナトリウム)、k(カリウム)、TEA(トリエタノールアミン)、の3つがあります。それぞれの特徴は、kがさっぱりタイプ、TEAはしっとりタイプ、Naはバランスタイプとなります。

●アミノ酸の影響が一番大きい
・洗浄力の強い脂肪酸「ラウロイル」としっとりアミノ酸の「グルタミン酸」、さっぱりの「Kカリウム」を合成した「ラウロイ ルグルタミン酸K」とその逆の「ミリストイルメチルアラニンNa」を比べた場合、感覚による所もありますが、ラウロイルグルタミン 酸Kの方がしっとりと洗い上がります。

●ベタイン系
・洗浄力と泡立ちは控えめだが髪への柔軟効果、帯電防止などのコンディショニング効果がある
・グルタミン酸系よりも低刺激で洗浄力も弱く、洗い流しにくい
・コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Naなどが含まれる


グルコシド系
・グルコースを原料としている糖系の洗浄剤
・セラミドなどの肌の潤い成分を保ちながら皮脂を落とす
・デシルグルコシド、ラウリルグルコシドなどが含まれる

〜石鹸系洗浄成分〜

酸性石鹸系
・石鹸の長所(泡立ちがいい・すすぎやすい)を残し、アルカリ性・硬水での石鹸カスの発生や泡立ち低下・強い脱脂力、などを改良した弱酸性の洗浄剤
・洗浄力があり低刺激なのでスカルプ系シャンプーで使われる・ラウレス-○カルボン酸Na(ラウレス-○酢酸Na) ※○には数字が入ります。が含まれる
アルカリ石鹸系
・カリ石ケン素地、石ケン素地などの成分が入っている
・洗浄力と刺激が強く、長年使用すると水分中に存在するカルシウムイオンと結合して生成されるスカム(石のようなもの)が、毛髪に吸着することで毛髪の硬化が起きる

●PPT系(タンパク質系)
・シルクやコラーゲンなどのタンパク質成分からできている
・ダメージケアしながら洗浄できる
・コラーゲンPPT洗浄剤はやわらかくしっとりした洗い上がり
・シルクPPT洗浄剤はさらっとハリコシのある洗い上がり
・ココイル加水分解コラーゲンNa、ラウロイルシルクアミノ酸Na、ラウロイル加水分解シルクNaなどが含まれる

●コハク酸系洗浄成分
・スルホコハク酸ラウリル2Na、スルホコハク酸(c12-14)パレス-sNaなどが入っている
・洗浄力が強く低刺激だがきしみやすい
・スカルプ系シャンプーで使われる

●界面活性剤

〜役割〜
・油汚れは水を弾くが界面活性剤は油に突き刺さるので油汚れが水と一緒に落ちる

⚠️注意点
・洗浄力が強いとキューティクル内側にあるCMC脂質も落としてしまいキューティクルを接着出来ずにガタガタになる
・CMC脂質まで落としてしまうシャンプーは刺激性があるのでCMC脂質まで落とさないシャンプーを使うことが重要

質感補正成分

・シャンプー時に髪がきしまないようにする成分
・キューティクルが開いた状態で擦れるとキューティクルが剥がれるので質感補正成分でキューティクルを外からコーティングしキューティクルが剥がれないようにする
・シリコン成分とポリクオタニム-10が含まれる

シリコン成分

〜成分〜
・ジメチコン
・ジメチコノール
・アモジメチコン

〜特徴〜
・コーティング力が強く髪についたまま落ちないのでトリートメントなどをしたときに髪の補修成分がしみこみにくい

●ポリクオタニム-10
〜成分〜
・ポリクオタニウム-10と表記される
〜特徴〜
・シャンプー時はコーティングしているが、洗い流すといっしょに流れ落ちる

⚠️注意点
・ラウレス硫酸系、スルホン酸系のような洗浄力の強い成分を使用すると,キューティクルがかなりガタガタになり、その状態でシリコンでなくポリクオタニム-10を使っていると,きちんとコーティングできないので、シャンプーするたびに髪がきしんだりキューティクルがはがれたりして髪が痛んでいく
・洗浄成分がアミノ酸系やベタイン系で,質感補正成分としてポリクオタニム-10が含まれていても、ポリクオタニム-10の量に注意する。
ポリクオタニム-10が多いと,シャンプーの質感は良くなるが,ヌメリがあるので洗い流しにくくなる。
ですが,ポリクオタニム-10をきちんと洗い流さないと,頭皮が荒れる。
ポリクオタニム-10を長くつけていると,コーティングが固まっていき髪が固くなり,ゴワゴワする。
成分表の上位にポリクオタニム-10がある場合は注意が必要。

補修成分

・髪を美しくする成分で髪を補修する
・頭皮の状態を整えるコンディショニング成分もある
・トリートメントの補修成分とほぼ同じ

🔲シリコンとは?

・シリコンは、正式にはシリコーンといい、シリコン(元素の1つであるケイ素)を化学的に合成処理したものです。ジメチコン、シクロメチコン、シロキなどの成分があり、髪のキューティクルを保護し、指通りをなめらかにする役割がある
・シリコンには、髪のキューティクルに張り付いて髪を保護する働きがあるため、シリコン配合のシャンプーを使っていると、カラーリングやパーマの薬剤が浸透しにくくなってしまうのです。また、シリコンの重さでカールがダレてしまって、パーマが取れやすくなる
・頭皮にシリコンが残るとフケや痒みやニキビの原因になる
・ノンシリコンシャンプーは髪がコーティングされないので髪がきしんだり手触りが悪くなったり、ヘアアイロンなどの熱に弱くなる
・シリコンのコーティングがないと髪の摩擦でダメージが進行する

🔲ポリクオタニウム-10とは?


・シリコンの代わりにノンシリコンシャンプーに含まれるコーティング成分
・別名カチオン化セルロースとよばれる。セルロースはブドウ糖のポリマーでポリマーとは分子がたくさんついたものをいう。カチオン化とはプラスの電荷に帯電させること
・ポリクオタニウム-10の帯電は+で髪は濡れると➖になると髪への吸着力が上がる
・吸着性が高いのですすぎをきちんとしないと髪の毛が硬くなる。アミノ酸シャンプーなどの低刺激なシャンプーだとコーティングが中々とれない

🔲成分表の見方

・配合量順に記載されており、1%未満のものは順不同
・水は70%を占める
・配合量の多い二つの成分の特徴がでる

(例)

2番目のラウロイルメチルアラニンNaと3番目のココイルグルタミン酸Naの特徴がでる。
・ラウロイルメチルアラニンNa:アミノ酸系洗浄成分で低刺激・適度に洗浄力があり、仕上がりはしっとりサラサラ系
・ココイルグルタミン酸Na:アミノ酸系洗浄成分で低刺激・低洗浄、仕上がりはしっとり

なので低刺激で洗浄力は適度〜やや控えめで仕上がりはしっとりサラサラ系になる

●洗浄成分以外の上位成分2〜3個
5番目:グリセリン 
8番目:サビンヅストリホリアスツ果実エキス 9番目: ヤシ油(V.C.O)
・5番目と9番目は油だからしっとり収まり系
・このことから油系成分で毛髪柔軟性&しっとり収まりアップだということが分かる

参考URL

http://good-cosme-from-ingredient.com/howtofindshampoo/


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