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【詩】仮面の下

ひとりビートを刻むしか
この気持ちを抑えられない
仮面の下で歌っていたのは
取り憑かれたような秋の月

紅葉が流れる川の上 
さらさらと照らされる
正体がばれるのはいつだろう

畏れることはない
恥じ入ることもない
それでも あと一音が足りない

非常事態宣言ベルが鳴る
非情みたい天変地異が来る

きっと敵はあいつだから
その日が来るまでここで歌っていよう

数多の夏休みを超えても
欲求不満の頭は泣いている
画面の上で跳ねるサウンド
心は常に飢えたハウンド

木葉の色味が変わる季節に
棹を持つ右手は震えてる
この子の音はいつ決まる?

戸惑うことも悪くない
彷徨うことも悪くない
それでも 残り一音を待っている

正義や理想を信じる気にはなれないけど
人情なんて似合わぬテーマを選んでる

きっと敵はあいつだから
その日が来るまでここで歌っていよう

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