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小清水志織
2021年5月17日 22:38
ここ、何処なの?三十畳はあろうかと思える、冷たくて空虚な場所。梶原美里は、部屋の隅でほのかに光る緑色の非常灯だけを頼りに、痺れた足を引きずりながら歩を進めた。「たしか、私…」壁伝いに非常灯へ近づいている間に、数時間前ここに迷い込んだときの記憶がフラッシュバックする。突然、硬直した今藤はじめの顔が目の前に浮かんできて、心臓の動脈がぎゅうと引き締まった。首筋にひんやりした汗が流れだして、呼