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ネイティブに聞こえる中国語①

皆さんこんにちは。さっそく第一回目の記事ですが、外国語においてネイティブっぽく聞こえるコツの一つに、言葉の間を上手く繋ぐ、ことが挙げられると思っています。外国の方が話す日本語を聞くときも、ただ伝えたいことを棒読みされるよりは、言葉間に、「えーと」とか「あのー」とか、が入っていると、自然に聞こえるのと同じですね。英語でよく聞くフレーズでは、「you know...」でしょうか。

中国語でこの言葉に当たるのが、"那個" (nei4ge) です。

日本語のあのー...とか、ほら!えーと...といった言葉と同じように、会話の中で使われます。例えば「何の映画が好き?」と聞かれて、「私はえーとねー、スターウォーズが好き!」と答えたい時に「我(wo3)喜歡(xi3huan1)那個〜...starwars!」と使う感じです。

これ、最初中国語を習い始めた時に先生や現地の人達がよく言っているのを耳にしていて、だんだん喋れるようになってきた時に、よりネイティブっぽく話したいなと思って、使い倒していた時期がありました。言葉に詰まる時に、那個〜、那個〜と事あるごとにこれで繋いでいました。でも、ある時に気付いたんです。

実はネイティブはそんなにたくさん使ってなくね?

はい、ネイティブとの会話で相手の話し方をよく聞いていると、実はそんなにたくさん使っていなくて、本当に少し言葉に詰まった時に、ポイントで使っているくらいであることに気付きました。そもそもこちらはネイティブほど流暢じゃないので、どうしても言葉に詰まることが多く、那個〜、と言いたくなるタイミングが多いということもあるでしょう。でも、このことに気づいた後は、逆に自分が使い過ぎていたことが恥ずかしくなりました。日本語でもスピーチなどで、事あるごとにえー、とか、あのー、とか言う人の話し方って気になりますよね?それと同じことだったんですね。

ですので、この "那個〜..."、と言い過ぎるのは出来るだけ控えた方がよく、使いすぎると、厳しい言い方をすれば、ネイティブっぽさを出そうとして逆に不自然な人、というふうに感じられてしまうこともあるかもしれません。

では、どうしても言葉間を繋ぎたい時、沈黙を避けたい時に、他に言い方は無いのか?ということですが、あります。ポイントは、那個のあとに一言入れる、ことです。いくつか御紹介しましょう。

「えーと、あれ、何だっけ?」 → 「那個什麼(shen2me)...」

何かを思い出したくて言葉に詰まった時は、那個のあとに、なに?という疑問文を表す “什麼” をいれます。こうすることで、あのー、だけじゃなくて、「あのー、なんだっけ、えーと...」というニュアンスになり、よりネイティブっぽく聞こえるようになります。

「あれ、えーと、誰だっけ?」 →「那個誰(shei2)...」

これも那個に一言足すことでバリエーションを持たせる方法ですが、誰だったかを思い出したい時に、誰?という疑問文を足すことで、「えーと、あれ、誰だっけ...」というニュアンスが足され、ネイティブっぽさが出ます。


こんな感じで、"那個” を使いこなす事で、会話がスムーズに、沈黙も発生しづらく、ネイティブっぽく聞こえるようになるかと思います。この技も、完全にネイティブのものまねによって得たもので、教科書などには載っていないと思いますが、是非、参考にしてみてください!

語学はものまね!ではまた次回。


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