見出し画像

ストックイラストの進め方。

いざ、ストックをはじめようと思ったとき、またストックで投稿は続けているけど、いまいち結果に繋がらない。実際何を描けばいいのか分からない。
そんな方はいませんか?私の考え方、やり方で良ければ参考にして下さい。


■結論から言うと「得意ジャンル/テーマの占有率を上げていく」です。

「は?」ですよね。説明していきます。
ある方は「まず自分の100枚を作る」とセミナーで仰ったようです。
また、ある方は「テーマから連想ゲームのように作成する」とブログ記事で仰ってました。
そして私は「ジャンル/テーマの占有率を上げていく」です。
これ、言い回しが違うだけで実際やっていることは、ほぼ同じようなことです。1つのテーマやジャンルを自分のイラストで埋めていく。ということだと思います。

では、なぜ経験者たちは皆この答えに辿り着くのでしょう。
「売れ筋のテーマやジャンルを片っ端から描いていけばいいんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。どういうことか図解にしてみましょう。

これ図解なので、こんな感じですが実際はもっと埋もれて見つけてもらえない状況です。全ジャンル、コンテンツ全ての中から見つけてもらうのは至難の業で、的を絞って攻めていかないと売上に繋がらないのです。テーマを絞って攻めることで、まとめ買いのチャンスも生まれてきます。



・次になぜ売れ筋のテーマでなく得意のテーマなのか、、

これについても図解で説明しようと思います。

どうでしょうか。これが「売れ筋を描いたのに全然売れない」の正体です。もちろん1番は売れ筋テーマを最高のクオリティで描く事なのですが、なかなか競争率も高く難しいです。
ただ注意しなければならないのは、あまりニッチなものを攻めすぎると需要自体少ないので売れません。自分のメインテーマは需要の母数と自分のクオリティのバランスを見て決めましょう。

これが私のストック制作の柱となる「得意ジャンル/テーマの占有率を上げていく」ということです。
ここに様々な要素を加えながら制作しています。



上記を念頭に置いたうえで、、
【ストック初心者編】

ただ一言でジャンル/テーマと言っても、ストック初心者の方にはまだまだ、だだっ広くて定まりづらいと思います。そんな時は小さいキーワードまで絞っていきます。

例えば、女性の人物を描くのが得意な人の場合
・人物→女性→美容→脱毛
まで絞って、手・足・全身など脱毛関係のイラストを全部描く。そして脱毛系を全部描き終えたら、、
・人物→女性→美容→スキンケア
などに移り美容テーマを占めていきます。
美容テーマを全部描き終えたら、、
・人物→女性→ビジネス→リクルート
と移っていったりするといいと思います。

苦手なのに変に流行にのって水彩風などの素材系などにはしると時間ばかり取られ尚且つ売れない。という結果が待っています。(逆に素材系が得意な方が人物に挑戦しても同じことが言えます)他のジャンルも攻めたいときは、そのジャンルを得意ジャンルのクオリティまで持っていけるようになってから挑戦した方がよいでしょう。


【ストック中級・上級編】

登録点数が増えてくると以前のような売上の伸び方をしなくなっていませんか?そうなんです。自分のテーマをある程度占有してしまうと天井というものが訪れます。理由は簡単で、テーマの需要の限界値まで自分のイラストが占有してしまったためです。
これを打破するためには、サイト側が新規顧客を獲得し、需要の限界値を引き上げるか、自分がクオリティを磨き他のジャンルへ進出するか、または今の得意ジャンルの新境地の扉を開く、または新しいストックサイトへの参入になります。
新規顧客の獲得に関しては、クリエーター側はあまり成す術がない部分があるので、他ジャンルへの進出か、現ジャンルの新境地の開拓、新しいストックサイトへの参入になると思います。新境地の開拓とは、同じ人物でも以前のタッチと相殺しないくらい別のタッチで新しくチャレンジするや、同じ素材系でもアナログテイストから海外トレンドの素材系に移るなどです。他ジャンルは人物から素材系、またその逆などのことを指しています。サイトの新規参入はその言葉通りです。
この時に注意しなければならないのは、既存の自分のテーマの占有を維持しつつ、他へ挑戦することです。テーマへの供給は常に行われています。放置してしまうとすぐに埋もれていってしまうので気を付けてください。




いかがだったでしょうか、基本的にストックは一定以上のクオリティでジャンル/テーマの占有率を上げて、そのジャンル/テーマを増やしていけば稼げるようになっています。ジャンル/テーマを増やしていくのに必要なクオリティはイラスト制作していく上で培っていったり、ストック仲間から情報を得たり、切磋琢磨しながら得ていけば良いと思います。
ストックにはまだまだ有用なバリエーションの展開方法や、上手い差別化の仕方、目的に合わせた人物タッチの制作方法などなど、テクニックが盛りだくさんあり、攻略しながら制作するのがとても楽しいです。

もちろん同じテーマばかり描いていたら飽きるので、間に売上を無視したニッチなイラストを挟んだり、他ジャンルの練習用のイラストをアップしたりするのも全然OKです。イラストレーターあるあるの「イラストに疲れたのでイラストで息抜きする」ってやつですね(笑

上の方で、あまりニッチなイラストはおすすめしない。と言いましたが、極稀にそれがヒット作になったりするのもストックの面白いところです。
私は、う〇ちのイラストをshutterstockでヒットさせた偉人を知っています。色々な健康状態のう〇ちをすごく可愛いデフォルメで表現してshutterstockを攻略しました。よくよく考えれば写真では表現できない、世の中にとても必要なイラストだと思います。そういったテーマを見つけるのも醍醐味ですね。ほんとストックはまだまだ奥が深いです。


次回は、「差別化、一工夫で売上アップを図る」について書きたいと思います。
※今、割と大きい仕事が入っているので投稿が遅れそうです。年内に書きたいですが、もしかしたら年を越してしまうかもしれません。ご了承ください



・・・「トラノスケの独り言のコーナー」・・・

今回のトラノスケの独り言

・既にイラストレーターだけど補完としてストックで稼ぎたい方へ
「既にプロとして生活できているあなたは、ストックのニーズやトレンドを見て、売れるものだけを追っていけば良いでしょう。仕事が忙しく投稿できないときは特に需要のあるイベントや季節ものだけは抑えておきたいです」

、、次回の独り言は(ストックを通じてイラストレーターになりたい方へ)です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?