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【私の仕事の流れと仕事上で使用している書面など】

以前から「ストックイラストをはじめたら依頼がくるようになったのだけどクライアントとどうやって仕事をすすめて行けば良いかわからない」等の問い合わせをDMやサイトにもらうことがありました。
なので予定を変更して、実際私が仕事上で使用してる書面(請求書や領収書、修正、校正の書面etc)を使って解説し、このnoteのリンクを送信してそういった方の問い合わせに対応できるようにしておこうと思いました。



①依頼が入ったら、、

使用用途や媒体、イラスト内容や納期を確認して見積りを出します。
この際にクライアントから予算を提示されることも多々あります。
どちらにせよ自分の納得のいく金額を提示してください。ここで金額を低く見積もってしまうと、そのクライアントとは今後もその料金で付き合っていかなければならなくなります。後々値上げする旨を伝えるのは心苦しいのと、ころころ価格変更するのは信頼度にも影響してくるので、最初にきちんと納得できる価格設定をしてください。
(※駆け出しの方はこの価格設定が凄く気になるようですが、本当にこれは人それぞれで、、コレ!というものがありません。なのでご自分で納得できる金額としか言いようがありません)
イラストの内容・詳細もしっかり確認しましょう。あとから「割に合わない」なんてことがないようにしましょう。

ここで権利関係や成果物の今後の方針も確認してください。著作権はどうするのか(普通は渡しません)、著作権は譲渡しなくても使用権は譲渡するのか(依頼の場合はほぼこれにあたるので言い方が悪いですが描き捨てになります。また、使用権を譲渡しないで校了後ストックに投稿可能な場合は安価で受けるのもアリだと思います)
また、RFとするのか再使用、2次使用の際に都度使用料をどうするのか、実績公開が可能か否かなども確認が必要です。

私はこれらをいつもメールで済ませてしまっていますが、イラストレーターズ通信さんから「お仕事確認書」なるものも配布されたりしています。
https://illustrators.jp/download.htm

(私の見積書の一例)

ここで見積りが通ればいよいよ着手となりますが、企業のクライアントさんは締日の翌月、翌々月に入金というのが多いです。個人のクライアントさん特に初めてのお取引の場合は入金いただいてから着手した方がトラブルも少ないかと思います。私はそうしています。



②着手~校了、、

ここから依頼案件に着手します。
私の場合、納得いただいたものを納品したいので修正回数の制限は特に設けていませし、告知もしていません。しかし、アナログのイラストレーターさんやデジタルでもペイント系のイラストレーターさんは修正に難をきたすため、制限を設けておいた方が良いかもしれません。その場合は事前に伝える必要があります。
私の修正は大概0~3回程度で済むことがほとんどですが、あまりにも修正回数が多かったり、向こう側の不手際での修正の場合はクライアント側から修正費用の追加を申し出てくれることも少なくありません。

(私がやりとりで使用しているもの)

初案や修正、校了するまでに使用しているものです。先方は複数案件に携わっているので、一目でどの案件かわかるようにしておきます。
ひっそりアピールと書いてありますが、先方がこちらに連絡などを取る際に電話番号を調べたりする手間をかけないように記載しておくといいと思います。


③校了後、、

校了をいただけたら、請求先や入金日の確認をします。
個人のクライアントの場合は領収書を希望されることが多いです。

(私の請求書の一例)

画像にも説明がありますが、企業相手だと源泉分が引かれます。後日、確定申告に必要な支払調書が届くのでそれを持って確定申告をしてください。
多く仕事をしていると馬鹿にならない金額が返ってきます。


(私の領収書の一例)

昔にネット上から拾ってきたエクセルのひな形だと思います。
請求書、領収書ともにメールに添付する場合はPDFで、郵送の場合は自分でプリントアウトして判子押して郵送してください。

追記:領収書は5万円を超える場合一律200円の収入印紙が必要になります。次は100万を超えると金額が変わるのですが、個人相手ではそうそう無いと思います。数年前は確か3万以上だった記憶があるので今後も変わってくるのかもしれません。

郵送する際の封筒や添え状にイラストを入れてる方もいるようです。


ツイッターでアンケートをとったので参考にしてください。


実際イラスト入りを受け取った依頼者さんの声はこちら、、


と、まぁ私はこのような感じでやり取りをしています。
ご依頼くださったクライアントと長くお付き合いを続けるポイントとしては、何事も自分目線ではなく、相手目線で受け答えしていくことです。

例えば、修正回数が多くなり限度を超えそうなときは、、
「修正回数が多いので料金をいただきます」
と急に言い出すのではなく。1度だけ我慢して
「私も是非良いものを作りたいので今回のこの修正料金はサービスさせていただきます。次の修正から料金が発生しますので、修正箇所をよくご検討いただいてからご連絡いただけると幸いです」
など言い回しに気を付けることが大事だと思います。

実績の少ない駆け出しのイラストレーターさんは実績の公開もしたいでしょうから、そこも
「実績として公開させてください」
と自分本位で言うよりも、、
「御社の宣伝ををSNSやサイトでお手伝いさせてください」
と言うほうがすんなりいくと思います。
、、言っていることは同じですけどね。その際は実績公開するときに企業や製品をおすすめする一言も添えておくと良いでしょう。

また、お付き合いも長くなると忘年会や新年会といった行事にもお誘いを受けることがあります。これは個人の自由でいいと思いますが、営業として顔を出しても良いと思います。ちなみに私は基本丁重にお断りしています。
断る際もお誘いいただけたことに感謝する文面と、この非礼は最高の仕事でお返しするといった内容の文面で今後もお付き合いを続けたい意思を伝えしましょう。

企業の場合、料金別納で一括で送るようなものですが年賀状も届くところが多いです。こちらも事前に準備しておいて、きちんと元旦に届くように手配しましょう。


いかがでしょうか。あくまでもこれは私の仕事の流れや方法であり、商業イラスト向けの依頼仕事の内容です。
イラストレーターと言っても千差万別で色々なやり方があると思います。
その中のひとつとして参考になれば幸いです。

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