イラストの相場と適正価格
twitterで話題のイラストの料金設定。色々な方の意見がTLを飛び交っていますね。私もツイートしましたが、、日本語下手か!って感じでした。
すると次の日サタケシュンケさん(@satakeshunsuke)がすごく分かりやすくビジュアル入りで説明されていました。(さすがや!)
そうそう!そういうのを伝えたかった!まさに私が言っていた使用料の話。メディアによる使用料の変化について説明されてました。
その他にもまだまだ料金がプラス@される要因は沢山ありますが、これが基本の考え方だと思います。これを踏まえた上でイラストの相場と適正価格について思ったことを書いていきたいと思います。
ちなみに「相場は〇〇〇円です」とか「適正価格は〇〇〇円です」という話ではありません。簡潔にいうと「相場なんてないんじゃないの?適正価格とは?」という私の考えです。
【イラストの相場と適正価格、、とは?】
例えばここに三名のイラストレーターがいるとします。
そしてこういう状況があったとします、、
この状況を見るにイラストレーターをひとくくりにして相場を考えることは出来ないではないかなと思います。
なぜならイラストレーターは技術職であり専門職。駆け出しの右も左もまだわかっていないイラストレーターが、経験と実績が豊富で紙にもwebにも精通しているベテランイラストレーターと相場が一緒なわけがないと思うのです。
実際に安価な予算を組んでくるクライアントはいます。ですが中堅以上のイラストレーターはそれを見て「酷いクライアントだ!」「ありえない金額!」とぼやくのではなくて、そういうクライアントは駆け出しのイラストレーターに譲って、経験や実績もあるのだから自分はもっと財布と懐に余裕のある1段階上のクライアントとお付き合いをすればよいのではないかな?と思います。
イラストの低価格化がどうとかよく聞きますが、私は本人が納得した金額で描いているなら構わないと思っています。そりゃ駆け出しの方達も沢山稼げるに越したことはないと思っているでしょうが、経験豊富なベテランイラストレーターの価格や相場に合わせて仕事なんかくるのでしょうか?
同じ金額の場合クライアント視点からみたら十中八九、話もツーカーでできるベテランイラストレーターに発注すると思います。
もちろん本人が安いなと感じたり、割に合わないと思った案件を受けるのは間違ってると思います。ですが本人が納得しているのであれば無理に上に合わせる必要はないと思うのです。
「イラストを安価で受けるなー!」と言っている人達は別にそういうクライアントと付き合う必要はなく、自分が納得いく予算を提示してくれるクライアントの仕事を受ければいいだけの話なんですよね。
実際低価格でない予算感のクライアントもたくさんいますよね。
だって、それで問題なく生活してるイラストレーターもたくさんいるんですから。
こういうことを言うと「今までそうじゃなかったクライアントが安い価格で依頼してくるようになった」や「〇〇のような大手も低価格を提示してきた」という声が聞こえてきそうですが、ではそれは断って、それで納得のいく駆け出しのイラストレーターさんに譲りましょう!
得意先を持っていたあなたや、大手から声のかかるあなたは次の段階に進むべきだし、値下げを要求してくる企業と今後もお付き合いを続けていきたいですか?
それは駆け出しのイラストレーターさんの実績の養分にしてあげましょうよ。相場?適正価格?いやそれは適材適所です。
若手芸人に下積みがあるように、イラストレーターも下積みによる経験や実績を積む期間があってもいいような気がします。いきなり、はいワンカット数十万なんてのは無理な話です。経験と実績を積んで自分の相場を作っていく感覚よいのではないしょうか。
今でこそ少しは認知されてきたストックイラストも単価の低さから、第一線で活躍されてるイラストレーターさんからは懸念されることも多くあったようですが、私もそこをスタート地点として、色んなクライアントさんを必死に渡り歩いて家族を養えるくらいには稼げるようになりました。いきなり今の場所に来たわけではありません。
なので未払いや、校了後の値下げなど悪質なものではなく、受けるイラストレーターさんが納得する金額ならOKで相場も適正価格もないのではないかな?と思った次第であります。
上記を踏まえた上で、これからのイラストレーターさんは価格設定をしてみてはいかがでしょうか。実績のある人達の相場や適正価格の考えを聞くのは将来的にもちろん参考になるのでいいと思います。どんどん聞いてください。
ですが、いきなりそこでスタートできるかといったら正直難しいのでは?と思います。
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