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ストックの「陰」の部分をちゃんと伝えてから「陽」も語るnote。

皆さんストックイラストにどういうイメージを持っているのでしょうか。
私はストックに身を投じすぎて多くの人の最初のストックイラストのイメージがよくわかっていない気がします。
ストックイラストを継続できる人ってほんの数パーセントしかいないのをご存じでしょうか。
おそらく最初ストックに持っていたイメージと実際に取り組んでみた結果のギャップが大きく違うんだろうなと思います。

「もっと簡単に稼げると思った」
「SNSで見てる人達と大分違う」
「思ってたんと違う..」
「こんなはずじゃなかった..」

そう言って多くの人が辞めていくんだと思います。
確かにストック会社自体もひと昔前は、
「隙間で簡単に稼げる」や「主婦でも簡単に稼げる」みたいのを売り文句にして投稿者を集めてる時期がありました。
なのできちんと私の目で見てきたストックをお伝えしようと思います。


■ストックの見えていないと思う部分①

=陰=
ストックって今すぐにでもイラストで稼ぎたい人ほど参入しがちですが、正直そういう人には向いてないです。お金に余裕がある人ほど向いてます。

これはストック型の収入全般に言えることですが、ストック収入には長い目が必要です。初期の段階での労働対価は全く割に合いません。継続して積み重ねていく収入源です。
この時点で「よし!ストックはじめて数ヶ月後には十万円の安定収入を!」という人は挫折確定です。
=陽=
では、新人や駆け出しには向かないのかというと、そうではないです。
むしろ早い段階での参入をおすすめします。

駆け出しの人が仕事でスケジュールが埋まってしまってアップアップということなんてないと思いますので、隙間でもいいので時間があったらストック収入を積み重ねといた方がいいです。いつか何かの諸事情で仕事ができなくなったり、少なくなったりしたときに必ず助けになると思います。


■ストックの見えていないと思う部分②

=陰=
「クライアントワークはやったらやっただけの収入」
「ストックイラストは寝てても収入がある」

これを聞いてどう思いますか?
もちろん真実です。なんかストックがやたら良いものに見えますよね?

ただ、ただですよ?ストックだって起きてるときに散々やってるんですよ。何年も何年も。そして、さらに罠があります。
クライアントワークはやったらやっただけ?いいじゃないですか、やった分貰えるなら。
ストックなんて人によっては、やってもやった分返ってこない人もいますよ。....ここですね。この部分。
=陽=
ストックって頑張れば頑張るほど、その時は労働対価が見合ってないんです。じゃあ、いつ見合うの?って話ですが、、ストックから距離ができた時です。
何か他の仕事に集中しなきゃいけなくなった時、体調が崩れて仕事ができない時期、育児で他に手が回らなくなった時、あとは老後などストックと距離ができた時に真価を得られます。

めちゃくちゃストックを頑張ってる時は、時給にしたらありえないくらい低額になるかもしれません。でもストックから距離ができた時、数ヶ月、数年とストックに触れなかった時、その間にも月に数万円、十数万円、数十万円と収入があったらその期間の時給っていくらですか?これがストック収入です。そして、よくストックを辞めた人が辞めていた期間の収入を見てこれに気付き戻ってくる要因でもあります。


■ストックの見えていないと思う部分③

=陰=
数さえ増やせば徐々に増えていくと思ってる人はいませんか?
これ、最初だけです。

ある程度までいったら、その人のそのクオリティごとの天井が存在します。
永遠に伸び続けると思いましたか?そんなはずはありません。なぜなら顧客数以上に売上がたつ事はないからです。顧客が増えない状態で商品だけ増えていってもそれ以上売り上げることはできません。

ここはもうストック会社さんにも頑張って顧客を増やしてもらって、我々も商品のクオリティを上げ、バリエーションを増やし顧客を増やしていくしかありません。
ただ、顧客の増加スピードと商品の増加スピードには大きな開きがあります。天井まできて収入を増やすためには、策を講じパイを自分に持ってくるしかありません。
それをしないと売上の維持に必死になることになります。
=陽=
これを聞くとストック難しすぎて無理かもと思う人も多いかと思います。
ただ、自分のパイを維持さえできればそれだけの収入は確保できるのと、ストックはストック収入だけじゃないというところです。

私を含めストックをやっているイラストレーターはストック経由でクライアントワークが入ることが多いです。これは作品が増えるほどクライアントワークに繋がりやすくなります。
駆け出しの人ほどお客さんとの接点や窓口を設けるのが難しく、実績のない時期はここが1番のネックになっていると思います。
それを解消するのが営業ツールとしてのストックイラストです。


これを読んでストックに免疫をつけて継続がんばってください。

今日は、ここまでです。
まだまだあるのですが、それはまた次回に。

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