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2020.04.24 夫婦喧嘩。

朝からだるく、体が鉛のように重かった。昨日子どもたちと公園で長時間遊んだためだろうか。こういう日は幸先が良くない。年と共に、疲れが取れにくくなっている気がする。子供の時なんて、眠くて眠くてたまらないときはあったけど、朝起きてぐったりと疲れているという感覚はなかった。疲れってどうしたら取れるんだろう、もうこれは若返りでもしない限り取れないんだろうか、なんてつらつらと考える。

子どもたちの朝は早い。6時頃に容赦なく起こされる。しばらく寝たふりをしてみても、通用しない。ああ疲れた。子どもたちに牛乳を飲ませ、おむつを替えて、ごはんの支度をしなければ。1歳の双子はまだ上手に食べられないから、食後の片付けも大変だ。信じられないほどの米粒が、椅子や床に落ちている。いつもは何も考えずにこなす作業も、疲れている日は本当に億劫だ。

7時半になった。夫はまだ寝ている。何で夫という生き物は、子どもたちがいくら騒いでも起きないんだろう。仕事に疲れているのはわかっている。でも私だって育児で疲れている。今は在宅勤務なんだし、疲れている条件は一緒じゃないか。そう考えているうちに腹が立ってきて、何度起きてと声で言っても起きない夫に、おもちゃを投げつけた。

運悪く当たったところが猛烈に痛かったらしい。夫も腹が立ったようで、起きると同時に自室に引きこもった。何だよ。まだ始業時間までは時間がある。在宅勤務なんだし、朝少しくらい子どものことを手伝ってくれてもいいじゃないか。そう思った私は、夫の部屋に入って自分の思いを感情的に述べた。そうしたら、普段は温厚な夫が怒ってしまい、カラーボックスを部屋の反対側に投げつけた。何度も。そんなことされて黙ってはいられない私も、手当たり次第に物を投げつけた。双方の怒りが爆発して、収拾がつかなかった。子どもたちは、呆然とその光景を見ていた。

またやってしまった。ことが収まって、私は猛烈な後悔の念に襲われた。子どもの前で酷い夫婦喧嘩をすることは、虐待であると明確に定義されている。そしてそれは子どもの脳にダメージを与えるという。何で毎回、感情的に夫に対して接してしまうんだろう。それすらなかったら、こんなに大事にならなかったのに。しかし、反省すれど、たまにこういった壮絶な喧嘩になってしまう。子どもたちにあまりに申し訳なさ過ぎて、言葉にならない。こんな母親で、本当にごめん。

精神的にどん底になり、思わずもぐら会のslackに書き込んだ。そこで何人もの方が、励ましの言葉をかけてくれた。子育て経験者たちの愛溢れる優しい言葉に救われた思いがして、私は泣きじゃくった。

思えば私は、人に自分の弱みを話すのが苦手だった。過去に辛い経験をして人の痛みがわかり、どんな話でも真剣に受け止めてくれる、そんな数少ない友人にしか心の内を話せなかった。でも、もぐら会なら大丈夫だと思えた。もぐら会のメンバーは、何かしらの痛みを抱えながら、でもそれを受け止めて真摯に向き合いながら生きてきた人が多い気がする。その結果、途方もない包容力がある。そういった人たちの集まりに出会えたことは本当にありがたいと改めて思う。

夫とも一応仲直りをして、双子も寝たので、長男と夫と三人でリビングのテーブルに座って思い思いのことをする。夫は仕事をし(私の気力がゼロになってしまったので、子どもを見ながらリビングで仕事をしてもらうことにした)、私は昨日の日記を書き、長男は魚の動画を見ていた。普段はマイペースな長男が、夫婦喧嘩のあと色々気遣ってくれるのがいじらしい。そして本当に申し訳ないと思う。

ふと、双子が生まれていなかったら、こんな生活だったのかと考える。5歳の長男は、もうあまり手がかからない。落ち着いた、穏やかな家族の午後。

日記を書き終えてTwitterを見たら、木星についてのツイートがシェアされていた。気になって色々調べてみた。木星って、考えれば考えるほど不思議な星だ。太陽系の星だけでも、こんなにバラエティーに富んでいるのに、この宇宙には他にどれだけ不思議な星があるのだろう。しばし宇宙の神秘に思いを馳せる。そういえば、三男の名前は宇宙に関連している。宇宙に興味を持ってくれたら嬉しいなと思う。

双子が起きたので、子どもたちを庭で遊ばせるために実家に行く。ここでも少し母に夫婦喧嘩のことを話して、心落ち着く。察した母が孫たちと遊んでくれて、しばしひとりボーッとすることが出来た。

夜ごはんと子どもたちの寝る支度は全て夫に丸投げし、私は寝るまで読書をすることに。最近また読書意欲が湧いてきたのだが、図書館が閉まっていることもあり、自分の本棚の本を読みかえすことにした。引越しの度に読み返したいと思うのだが、他に新しく読みたい本が出てきてしまうので、なかなか読み返すことができずにいる本たち。いい機会だと思って、ここぞとばかりに本棚を漁る。