2019年年末。最後の赤ちゃん。
双子の次男と三男が1歳4か月になった。
はいはいの期間が長かった双子も、1歳3か月の終わりにはかなり歩くようになり、言葉も出てきた。
でもまだまだ可愛い赤ちゃん。はいはいもするし、何より怒りを含んだ「NO」という主張をしない天使だった。
しかし、ここ1週間ほど三男が、おもちゃを取り上げられたりドアを閉められたり、気に入らないことがあると、ふんぞり返って怒るようになった。
私は思った。「ああ、もう赤ちゃん時代は終わったんだな」と。
後追いが酷く、ママじゃないと寝ない次男と違って、三男は朗らかでこぐまのように可愛い天使だった。誰の抱っこでも寝てくれるし、ひとりでもくもくと遊んでくれる可愛い三男。
気性が激しめの長男、ビービー良く泣く次男と違い、うちにも穏やかな子が来てくれたのかもと嬉しかった。
トイレのベビーチェアに乗せただけで誰よりも嬉しそうな声で笑う、可愛い三男。
でももうその天使時代は終わりを告げてしまった。
長男のイヤイヤ期がかなり激しかったため、私は双子が生まれた時からイヤイヤ期の到来を恐れていた。
しかし、どうやらそれはもうすぐそこまで来ているようだ。
赤ちゃん。それは本当に可愛く愛おしい存在。どんなにお世話が大変でも、全てが可愛いから頑張れた。でも赤ちゃん時代はほんの一瞬で終わってしまい、すぐに意志を持った子どもになる。それは成長に欠かせない喜ばしいことなんだけど、同時にとても寂しい。
子育て。それは、喜びと寂しさの連続。あんなに抱っこ抱っこだった長男だって、今は大きなお兄ちゃん。抱っこ紐にすっぽり収まって、大きな目で私を見上げていたあの子はもうどこかに行ってしまった。
今はまだママのことが大好きだけど、そんな時代もすぐに終わってしまうんだろう。
子育てって、何て切なくて愛おしいんだろう。
さようなら、私の赤ちゃん。あなたたちが私の最後の赤ちゃん。
たくさん幸せな思いをさせてくれて、ありがとう。
そして、こんにちは。意志を持った私の可愛い双子の息子たち。