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勉強の仕方

気がつけば、今年で3回目になっていた。
入社をしてから、毎年、年一回の資格試験を受けている。

1、2年目はどうも、受けさせられているという感じが強かった。
それを放棄する度胸はなく、だから反発というか、せめて自分のやり方で取ってやろうと、やってきたのだが、今年も落ちてしまった。

今年は、受けさせられているという感覚はなく、受かるための試行錯誤ができたんじゃないかなと思っている。やり方に関して、いくつか反省があったので、備忘録として文章を残しておこうと思う。

デジタルとアナログ

去年の試験が終わった後に、まず初めに思ったのは、教材の重たさから解放されたい、ということだった。早速iPadを購入し、勉強をデジタル化してみることにした。

次のような効果を期待した。
①いつでも、どの教科でも、勉強することができる。取り掛かるハードルが下がり、勉強量が増える。
②スクリーンショットを活用することで、ノートを一から取る時間を短縮。その分を問題を解く時間に充てる。

情報を「滞る」ことなくサイクルさせて、定着させていこうという作戦だった。

滞りのない勉強

試験当日までに範囲は一通り網羅できた。
だけど印象に残ったのは、ぼんやりとした記憶で、定着したとは言い難かった。
試験前1週間から会社を休み、時間ができた。やったけど、覚え切れていない焦りから、一時的にアナログに回帰した。

クロッキー帳の1番大きなサイズに、覚えるために、かつ、記憶の整理のために、ギリギリ読めるくらいの文字で書く。
問題を解いて、分からなかったところがあって、内容を文字にする。iPadで丸バツのボタンを押していただけだったからか、文字を書いて、内容が現れてくるまでに、時間を感じる。次に行くまでに、一拍、間が生じる。
一通り解き終わると、クロッキー帳にびっしりと、文字が並ぶ。それに頭から目を通していく。ある場所を読みながら、他の場所も間接的に目に入り込む。連続性のある文字の羅列が、再び問題を解くときの糸口になる。

「勉強は時間がかかるもの」
原則はそうなんじゃないかなと、思ってしまった。
範囲が膨大であるが故に、デジタル化で、原則から外れようとした。滞りをなくそうとした。それは、資格勉強のような場面では、有効なこともあると思う。私はあまりそれがハマらなかった。

模試の必要性

模試は受けた方がいい。
独学受験に関する情報を調べていると、そんな言葉をよく見かけていた気がする。だけど、模試を一切受けなかった。

勉強したことが定着していない気がして、受けるのが怖かったのが本音である。自覚していながらも、でも受けた方がいいと自分を説得するだけの根拠が見当たらなかった。

アウトプットには程度があるということを、試験を解きながら思った。
iPadで丸バツをつけるアウトプットと、試験会場でマークシートを塗り潰すアウトプットは、種類が異なる。
ライトなアウトプットと、ディープなアウトプットとしておこう。ライトなアウトプットは、すぐ次に行く。覚えているかいないかが問題で、二元的で、量を目的としている。ディープなアウトプットは、導けるかが問題で、知識を総動員する。質を目的とする。

自分でやっていると、ライトになりがちである。模試のような場に行かないと、ディープなアウトプットはなかなか引き出せない。

まとめ

デジタル化があまりうまくいかなかったので、アナログを賛美しすぎているかもしれない。けど、両者にメリット、デメリットがあることを体感したのは明らかで、バランスが重要だと思う。相互に補完し合うようなやり方を模索していきたい。


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