キングダム映画鑑賞
夏休みの最終日、妻と映画鑑賞に出掛けた。
先月の「怪物」から約1ヶ月だったが前回は色々と考えさせられる映画だったのに対して今回の王騎将軍はtheエンターテイメント。興奮&爽快の一言に尽きる映画だった(二言)。
この迫力である。大沢たかおさんサイドはこの役の為に肉体改造を行い約20キロ近く筋肉を増やしたらしい。体重を20キロ増量ではない、ただ太るだけのそれとは比べ物にならない努力を想像し、鑑賞する前から大沢たかおさんサイドの役者魂に感服してしまった。あっぱれである。
妻は沈黙の艦隊の予告を見ながら、大沢たかおさんサイドはまた体型を戻したのかと興奮していた。非常に可愛らしい。
さて、肝心の映画はと言うと2時間15分という上映時間を全く感じさせない非常にテンポの良い仕上がりで何なら、え!もう終わるの!?と感じた程だった。
千、二千ではない八万対六万の戦。人一人の命の重さが今よりもずっと軽んじられていた時代において、そういうものだと納得して竹槍一つで戦場に駆り出される農民達。家族や故郷、あるいは自民族や自国に対する今とは異なる価値観がその時代の命や愛の形を変える。愛する人を守る為に自分は生きて帰らなくてはいけないと、己を奮い立たせて敵軍の兵士を次々と討ち取っていく飛信隊の活躍に固唾を飲んだ2時間半だった。
日本もかつて第二次大戦時には神風特攻隊として家族や御国の為に命を捨てた若者達が沢山いた。
しかし死んで守るのと死んでも守るのとでは大きく違い、私の中では死んでも守ると心に決めて生きて帰る方が余程素晴らしいと思う次第である。
打って変わって現代の我々は日々の生活において命を落とす危険とは程遠く、愛したい人を自由に愛せる今の時代を生きている。それをとても有難く思う一方で、何か有事の際には私も同じメンタルを持って大切な人たちを守らねばと身をつまされる夜だった。
追伸。映画鑑賞当日に既に前作、前々作を鑑賞済みだった妻に追いつくべくアマプラにて紀元前240年を駆け抜けたのだが、一人では見るつもりの無かったものでも隣で共に見たいと想える人がいるならばそれを楽しみながら人はどこへでも行けるのだと痛感したのは筆舌に尽くし難い事実である。シンとキョウが天下を共に見ようと誓ったように。
まさに。
全軍前進。
良き映画体験を有難うございました◎
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