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先物オプション取引のやり方-第2章-

本記事に入る前に、少し宣伝をさせてください。

先物オプション取引に役立つデータを販売しています。3ヶ月周期(3月号、6月号、9月号、12月号)で新しい記事をリリースしています!

小難しい分析や情報収集などは全て筆者が行い、まとめたデータを日々更新していくものです。具体的には先物ミニ売り(ヘッジ)を入れる価格帯や時期、ヘッジの決済タイミング、オプションのデルタ数や変化、必要証拠金額、オプションの適正価格、見通し等を掲載していきます。販売データを見ることで市場の先行き予想やオプション取引への役立てが円滑に進むと思っています。

通常価格は3ヵ月で15,000円ですが、先行販売期間中にご購入頂くと、9,000円(実質、1ヵ月あたり3,000円)で購入することが可能です。

尚、販売しているデータの具体的な中身が知りたい方は、noteのプレゼント機能を使って、先月号を個別にプレゼントすることが可能です。こちらご購入前に是非1度お試しください。

ではでは、第2章に入っていきます。まだ第1章を読んでいない方は先に読んでおいてください。

先物オプション取引のやり方|元証券ディーラー|D.O|note

本記事も完全無料で読むことができます。無料なので、書き方や表現など雑ですが大目に見てください。また第1章と重複する部分もあるかもしれませんが、それは大事な部分だと思ってしっかりと読んでください。

※プットオプションは、プットオプションだけ売り続けるのではなく、先物の売りもセットにして行うこと。コールオプションは、コールオプションだけ売り続けるのではなく、先物の買いとセットにすること※

⇧これは前提ですので、これを見て「(´_ゝ`)はぁ?」と思ったら第1章を読むか、もう先物オプション取引自体やらない!諦める。その方がいいと思います。はい。では、スタートしまーす!

デルタの求め方

これはSBI証券を使います。簡単です。写真を使って解説します。

「SBI証券 先物・オプションアプリ」をApp Storeで (apple.com)

HYPER 先物・オプションアプリ-SBI証券の取引アプリ - Google Play のアプリ

※SBI証券の口座を開設していないとログインできません

メニューを開いたら「損益シミュレーター」をタップします。

次に左上にある「ポジション設定」をタップ

+マークを押します。すると、

こんな画面が初期位置で出てくるので、いじっていきます。まずは先物ミニのデルタと必要証拠金を見ていきましょう。

「商品」と「限月」を合わして、売買区分を「売り」にします。価格は無視してください。何でもいいです。数量は分かりやすく「1」にしました。

右上にデルタが載ってますね。デルタは「-0.100」になっています。この数字は固定です。右下に必要証拠金が載っていますね。つまり現時点(10/10)時点では、先物ミニを1枚売るのに必要な最低資金は138,000円ということになります。

次にプットオプションを見ていきましょう。また左上のポジション設定をタップして先ほどの画面に戻ります。

商    品 ⇒ 日経225OPプット にします。
限    月 ⇒ 適正な月に合わせます
権利行使価格 ⇒ 権利行使価格選びが重要。後述します。
売    買 ⇒ 売りを選びます。
価    格 ⇒ 何でもいいです。影響はないです。
数    量 ⇒ 分かりやすく、「1」に設定しました。

今回は、11限月のプットオプションで25000円を選択しました。11月のSQ日時点で25000円以上先物価格があれば勝利っていうオプションですね。

出ました。デルタは「+0.209」で、証拠金は「486,000円」ですね。さっきのミニ売りは「-0.1」でしたね。ですので、デルタを0に近づける為には先物ミニを2枚売ればいいのです。

0.209 - 0.2 = 0.009にする。

こんな感じ。デルタと証拠金を確認しましょう。

デルタが「0.009」になっていますね。おや?証拠金を見てください。先物ミニ2枚売りを追加したのに証拠金額が変わっていません。

これは先物ミニを2枚売ることでリスク分散できているから変わらないのです。(デルタヘッジ)

この状態をデルタフラットと呼びます。テニスでボールを打ったら真ん中に戻りますよね。それは右に打たれても左に打たれても対応する為です。そう。上昇にも下落にも対応する為にまずはフラットな状態にする。これが基本ベースです。使い方は、

・上昇するか下落するか分からない時
・SQ明けの初日

に使うことが多いです。ただ頻度としては最も少ないです。(昔・・初心者の時はこればっかでしたけどね・・・汗)

と、言うことで23500円プット売りを追加してデルタをプラスに傾けてみました。

デルタは+0.093です。いいですね。ミニ1枚売っただけでマイナスに傾けることができる水準です。ギリギリですけど。そして必要な証拠金は736,000円です。これは最低ですので、ざっくり100万円とすると、以下の様になります。

運用資金100万円で

プット売りの利益 = (250+91) × 1,000 = 341,000円
先物売りはミニ2枚 = 100円上昇毎に2万円の損失

では損益分岐点を見ていきましょう。この時の日経平均先物価格を27000円とします。上は、28700円ぐらいですね。下は24800円とかそんくらいですね。

この時なんですが、オプションのデルタはATMに近づけば近づくほどに数値変動が多くなります。もっと簡単に言うと、このポジションのままずっとデルタが「0.093」ではなく、「0.123」とか「0.171」とどんどん上昇していきます。

下がっている=オプションのドボンリスクが上がっているのでこういった現象が起こります。当然、デルタが0よりも外側に離れると証拠金も増額します。

これはシミュレーション計算できないのですが、証拠金74万円じゃ足らず150万とか200万とか膨れ上がっていきます。

74万円だけ用意するとこの膨れ上がった部分に対応することができずに途中ドボンしてしまいます。これが実はオプションの売りで損失する最も多い要因です。途中ドボンで損する人の割合は推定ですが80%を超えています。大半がコレなんですよね。

途中ドボン・・・。覚えておいてください。欲を出し過ぎてしまったがために起こる出来事です。これの回避方法はたくさんあります。そのうち書きます。いま深夜4時なので眠くて

ちょっと戻ります。

デルタをプラスに傾ける方法って本当にコレ⇩が適切だと思いますか?

必ずしも適切とは言えないんですよね。基本的にオプションの割合を上げることはリスクだと思ってください。ですので、こう考える場合

「ここは一端、反発するだろうからデルタプラスに傾けたい。ただリスクは最小限にしたい。」

この場合は、プットオプションの売りをプラスしてデルタをプラスにするのではなく、先物ミニの売りを削ってデルタプラスにする方が安定的です。プットオプションを増やしてデルタプラスにする場合は、より強く反発する自信があった場合だけです。

ただここはケースバイケースな部分が強く、その時の相場状況で大きく変わってしまいます。先物ミニの売りを増やせば上昇時の損益分岐点が近くなってしまいますが、オプションの売りを増やすとドボン時に破産する可能性が高くなってしまいます。その時々の相場状況に応じて、地政学リスクや外需の要因を照らし合わせ、どちらの比重を重くするか軽くするかを決めなくてはいけません。

権利行使価格の決め方

先ほど、権利行使価格の求め方が重要としましたが、これが本当に重要なのでこの説明を行います。権利行使価格はオプションの売りで利益を上げる為に必要な方法の3大ルールの1つといっても過言ではありません。

1つがデルタ、2つめが権利行使価格、3つ目が先物ヘッジをどこに置くかだと思っています。逆に言えばこの3つがしっかりとできていれば損する確率は、かなーーーり減ります。一応、筆者はコ〇ナショック以降、プットショートで1度も大きな損失はありません。それはこれらを意識していたからです。

セータを見る

セータっていうのはデルタと同じギリシャ指標の1つです。どういうものかというと、Time Decay(タイムディケイ=時間的価値の減少)で、どれぐらいの可能性があるのかを数値化したものです。

私が思う基準は「8」です。8より大きいとセータの数が多くて魅力的であると同時にリスクも急激に上昇すると思っています。そうですねぇ・・こんな感じですかね。⇩

私はセータが8以上の時で売ることもあるし、8以下の時もあります。6とか5とかも全然あるし、9とかもあります。10を超えることは稀で、3を下回ることはほとんどありません。

⇧こういうやつですね。セータで3を下回るものは。デルタが0.013なのでかなりOTMというのが分かります。全然旨味が無いです。何回冷凍したのか分からない外国産の蟹みたいな感じです。

セータは合算で多くなる

セータは複数保有するとその分どんどん増加していきます。セータ8基準は1つのオプションでの基準ですので、オプション保有数に応じて分割する必要があります。例えばプットオプション25000円を5枚売るとします。すると、

セータは47を超えてくるわけです。こうなると、1枚あたりのセータは9を超えるので、少しリスクが高いですよね。デルタも+1超なのでこの場合はデルタをマイナスに傾ける方がリスク分散させることができるのです。

こんな感じ。ミニを11枚売りました。デルタはマイナスに傾いていますが、セータは同じですよね。

こうやってデルタとセータのバランスを見ながら権利行使価格を決めます。もう1つ権利行使価格を決める方法があるのでそれも書いておきます。

権利行使価格の決め方②

こっちは詳しく書けません。なぜなら有料販売している情報に掲載している為です。そうです。先物価格がSQまでにどれだけ最大で下げるのか?これを見ていく必要があります。

どの様にして調べているかは今は書けませんが、今後書いていく予定です。詳しくは下記リンク先をご覧ください。

週刊NOTE取扱説明書[最新版]|元証券ディーラー|D.O|note

権利行使価格は①と②で弾き出した範囲の中から最良の価格を選んでいます。これ弾き出すまでに結構時間が掛かるので、有料販売しています。毎日1~2時間掛かるので・・・。

ちなみにオプションに特化した有料記事も2022年末に販売予定です。メジャーSQ周期(3カ月分)で考えています。とりあえずの価格は4,980円に設定予定です。1カ月あたり約1,500円なのでお得だと思っています。

先物オプション参考データ[12/12~3/10]|元証券ディーラー|D.O|note

現在、オープン記念として、3カ月分が100円でお買い求め頂けます!1カ月あたり約33円とかなりお買い得なのでこの機会に是非!

第2章はこれで終わり

ちょっと疲れてきたので終わりますが、まだまだ書きたいことがあるので第3章に続きます。第3章はこの記事のイイネ(ハートマーク)が30個以上付いたら執筆を開始します。

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