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先物オプション取引の手口(出来高)から読み解くことができること

あとがき
書いた後で、読み返しましたが、少し、難易度の高い記事です。読み物として、読んで頂ければ幸いです。また、この記事に対する質問がありましたら、答えられる範囲で回答は可能です。

本文
どうも皆さん、こんにちは。TIGER TRADEで、先物オプション分析を担当している、DIOと申します。Xを見ていると、先物オプション取引に関して、若干、間違った解釈をしている方がいます。そこで、注意喚起を交えながら本記事を、作成させていただきました。この記事が、皆さんのトレードに少しでも良い影響を与えることができるなら、幸いです。

デリバティブ取引では、単純な先物取引のみならず、日経平均を、原資産とする、オプション取引も盛んです。また、これらは日々の出来高を、機関投資家は、手口として、分かり難く、一般公表しています。そして我々、証券ディーラーを始めとする、個人投資家は、彼等の手口を、見て彼等の動向を探ることに必死です。しかしながら、手口=彼等の、目指すべき場所ではないということを、理解しなければなりません。もっと言えば、彼等がSQ日に、予想を外していたとしても、それで彼等の収益がゼロというわけではありません。

機関投資家達が、先物オプション取引を行う、主な理由は、以下の通りです。

  1. 収益追求

  2. リスク管理

  3. 流動性の提供

  4. 顧客からのオファー

  5. 金融商品としての組成

これら全ての出来高が、日々の手口に反映されています。間違っても、1番の、その会社の、収益だけを追求するものではありません。ここの、前提を、間違えてしまうと、「あの会社は、期近コールを、大量に、買っているから、上昇を狙っているんだ」と、勝手な自己解釈をしてしまいます。これは危険です。

なぜなら、それが収益追求ではなく、流動性の提供であったらどうでしょうか?あるいは、その会社が持っている顧客からコールを代わりに買ってくれと要求があり、それに応じた可能性もあります。そういった、可能性を、一切否定せずに、手口だけを見て、上昇する、下落する。そういう判断は、危険だということです。

収益追求だけを狙った、手口読みの仕方も、もちろんあります。その話をする前に、折角なので、5つに分けた各項目の簡単な説明を、させていただきます。

収益追求
1番の目的は、当然、こちらです。各機関投資家は、金融業者として、マーケットの価格差や価格変動等を利用し、会社の利益を追求しています。但し、ここで難しいのは、長期(主に期先を、期近と組み合わせることで、組成される合成ポジション)と短期(数日~2週間程度で、決済を前提とした、トレード)の見極めです。

これは長期の建玉だろうか?短期の建玉だろうか?まずは、仮説を組みます。これは一旦、長期の建玉として、コレとコレが短期でと分けていくと、やっぱりさっきの建玉は、長期では無かった!やっぱりやり直しだ!

そんな作業を、日々、手分けして、繰り返しています。ここが1番難しく、また、正解がある訳でもないので、ある種の、納得感ではないですが、しっくりくるかどうかで正解か、不正解を決めているところはあります。

余談ですが、先物オプション取引の分析は、8割方が希望的観測のそれになってしまいます。正解が無いので、結局は、こうなんじゃないか?という考えで分析しています。もちろん、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析も、同じで、答えがある訳でもないですが、特に、先物オプション分析は、その部分が顕著になっていると、実感します。

リスク管理
みなさんも、株式投資や不動産投資などを合わせてやられている方は、ポートフォリオを組んでいると思います。機関投資家も、もちろんポートフォリオはありますが、個人投資家とは比べ物にならない程に複雑です。この自社のポートフォリオや、クライアントのポートフォリオのリスクを管理する為に、先物オプション取引を行うこともしばしばあります。これは、ポートフォリオの安定性や、損失確率を下げることが目的です。

「これは、絶対に、損失するでしょう・・・。」そんな建玉が、見られることもたまにありますが、それは、ポートフォリオのリスク管理から保有しているケースが大半です。

私は元々、鍵が3本交差している、UBSという証券会社の、営業を行っていましたが、PB部門で提供されている、資産2億円超の富裕層向け商品では、年利が確か1~3%で運用されるものでした。これは、UBSが手数料をふんだくっているからだ!と、思うかもしれませんが、実はそうではなく、本当は年利10~20%位出ていますが、オプション取引で、ヘッジをしているから、最終的に、1~3%まで落ち込んでしまうというからくりがあったりします。

つまりですね、大きなリターンよりも、とことんリスクを排除したいと機関投資家は考えている訳です。この価値観は非常に大事です。例えば、OTMのオプションが大量に買われていたとして、そこを狙っているわけでは決してなく、もしかしたら、ヘッジで買っているだけで、実際は別(株や先物、債券)で利益を狙っているのかもしれません。

流動性の提供
これも、ボリュームは非常に、大きいですね。皆さんも、先物取引をする中で、びっしりと詰まった板や、時折現れる大量の注文に驚くことがあると思いますが、これらは機関投資家が仕掛けているものです。(基本的には)

ただ、手動で行っているわけではなく、アルゴリズムを活用した機械で動かしているケースが大半ですが、これは、オプションにもあるわけです。

ですが1番の目的は、マーケットに参加する投資家が、円滑に取引を進められるように、レールを引いている側面が圧倒的に大きいです。

これは全機関投資家共通のルールであります。銀行系証券が特に担っている印象ですね。

・・・少し、疲れてきたので、4と5は飛ばします。汗

では、本題です。(スイマセン)

機関投資家の、手口の中を見て、「これは収益追求だな」と感じさせる、推測材料について書いていきます。推測材料は以下の通りです。

  • 取引量の変化

  • 取引のタイミング

  • 価格変動との関連性

  • 他の指標との相関性

  • トレンド分析

  • その他

我々、証券ディーラーでは、分担して、得意な市場を分析しますが、私が属している、先物オプション市場の、分析班では、上記ファクターを、各人が協力しあって、調べて、会議の場でディスカッションしたり、組み合わせることで、1つの答えにしています。

有料記事の方では、日々の先物オプション分析を行っていますが、手口が開示されてから、分析結果を更新するまでに、かなりの時間を要しますが、その背景には、こういう会議や因果関係の証明などを、行っている為、時間が掛かるということです。

さて、各項目の説明ですが、少々疲れてきた面もあり、また、この記事が本当に需要があるのか分からないです。(オプション系の記事に対するイイネが少ないので、一部にしか需要が無いのでは?)

一旦、公開して、また反応を見て、続きを別記事で後半として、公開しようと思います。では、皆さんのご健闘をお祈り申し上げます。

DIO

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