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月と六ペンス

何気ない休日、蔦屋書店の膨大な本の中でふとある本が気になった。
「月とシックスペンス?いや、ろくペンス?」
ネットで調べてみると、とても有名な小説らしい。
「とりあえず、有名なら一回読んでおいて損はないだろう。」
そう思って「月と六(ろく)ペンス」を購入した。

それにしても、ネットで調べた際にとても気になるレビューがあった。
「これといって大きな展開や、どんでん返しのようなものは何もないが、何故かとてつもなく引き込まれてしまい、最後まで読み切ってしまいました。」

読み切った時、まさにこのレビューと同じことを私は思った。
どの場面が面白かった、この場面が印象的というのがないにも関わらず、何か引き込まれてしまう。
物語の随所には、とても綺麗な言い回しが多用されているが、
その綺麗さに気づかないほど、滑らかで読みやすい文章。
文字の持つ力が最大限に活かされ、物語が構成、装飾されていると感じた。
そんな不思議で素敵な小説。

皆さんも機会があれば、読んでみてはいかがでしょうか。
では。

#読書の秋2021

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