Web記事を「正しく」「わかりやすく」する10の手法
Webライターに求められる文章力は以下の2つです。
・正しく伝える
・分かりやすく読みやすい
Webライティングでは小説などと違い、文章の面白さよりも「正しさ」「分かりやすさ」が重視されます。
そこで今回は、「正しく分かりやすく」するための10の手法を紹介します。
以下の著書の第1章2節の「読みやすい文章を作るための10のルール」を参考にしました。
この記事では簡単に要点しかまとめていないので、詳しく知りたい方は読んでみてください。
主語・述語・修飾語を使い明確に説明する
主語と述語を明確にすることで「分かりやすさ」が格段に変わってきます。
また、修飾語を意識して明確にすることで、一部分だけを読んでも読者に「正しく」情報が伝わります。
この正しさがなぜ必要かと言うと、読者は飛ばし読みをして読むからです。
そのため、前後の文脈を汲み取って読んでくれない前提で書く必要があり、主語・述語・修飾語の明確さがより重要になってきます。
意味の切れ目に読点を打つ
読点を打つタイミングによって読みやすさが変わってきます。
読点を打つ主な場所をあげました。
・「〜は、〜である」(主語と述語の切れ目)
・「〜の際には、〜である」(状況の説明)
・「〜に比べ、〜である」(比べるとき)
・「〜だが、〜である」(逆説のとき)
・ひらがなが続いて読みづらいとき
「読みやすいか?読点が必要か?」と意識しながら、書いた文章を一度読み返してみましょう。
長文は主語と述語を近づける
1文が長くなるほど、主語と述語を近づけることを意識してみましょう。
長い文だと結局なにが言いたいのか分からず、同じ文章を何回も読み返すことがありますよね。これはWebライティングではNGです。
小説などでは繊細な表現をするためにあえて主語と述語を離すことはあります。しかし、記事では「情報を正しく具体的に伝えること」が最重要です。
そのため、読者が分かりやすいよう主語と述語を近づけて書きましょう。
1文に入れるメッセージは1つ
文が長くなり伝えるメッセージが多く複雑になるほど、読み手のエネルギーは大きくなってしまいます。
一度に伝えるメッセージを1つにし、順を追って1つずつ伝えることで「読みやすさ」を格段に上げることができます。
並列表現は箇条書きにする
並列の要素が3つ以上なら箇条書きを使ったほうが格段に見やすくなります。積極的に使っていきましょう。
ただ注意点として、各々の要素が同じ粒度になるように心がけましょう。
トートロジー(同語反復)を避ける
ある事柄を述べるときに、堂々巡りとなり結果的に何の説明にもなっていないことをトートロジーといいます。
例をあげるなら、「それは明らかに確定的だ」などです。
歌詞や小説などでは使われますが、「正しく伝える」という観点から記事では使うべきではありません。
文末のバリエーションに配慮する
文末を工夫することで、読み手に気持ち良く読んでもらえます。
なぜなら、リズムを作ることができるからです。
何度も「です、ます」だけで文を終えると稚拙な印象になってしまいます。
文末を変化させることで上手くリズムを作ってみましょう。
ここでは「です・ます調(敬体)」で使える、文末のバリエーションを載せておきます。
・〜です
・〜ます
・〜ません
・〜しました
・〜ください
・〜ましょう
・〜とのこと
・〜というもの
・〜しておきます
・体言止め
周りくどい表現を避ける
主語を曖昧にする保身のための言葉は入れないようにしましょう。
例えば、「〜〜ではないのですが、」や「もちろん〜〜の可能性もありますが、」などです。
これではメッセージが伝わりにくくなってしまいますので、保身の言葉は入れないよう心がけましょう。
こまめに改行する
文章は100~200字ごとに改行しましょう。
なぜなら、スマホでも見やすくするためです。
スマホで見たときに200字以上も文章があると、縦にとても長くなってしまうので適度な改行がオススメです。
1文の長さは40〜60字、長くても100字前後
Webライティングでは、1文は40〜60字程度が良いと言われています。
なぜなら、1文が長くなるほど文章が理解しずらくなってしまうからです。
一方で短すぎる文章だと、逆に稚拙な印象が強くなってしまいます。
適度な文章の長さで書くことを意識してみましょう。
まとめ
正しく読みやすく読んでもらうための10の方法を紹介しました。
ただ、いきなり10個も使いこなすのは難しいと思いますし、使いこなさなくても良いと思います。
重要なのは「読みやすさ」です。
自分の書いた文章を読み返してみて読みづらい箇所があれば、10の手法のどれかを使ってみれば良いと思います。
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