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会社の人たちって男性なの?

同級生との会話

ある平日の夜、学生時代の同級生と電話をしました。
お互いの近況報告のような感じで半年ぶりに男性の友人と話していて、共通の友達が突然婚約してびっくりしたよねという話題に。
お互いのリアクションを共有していたときに、こんな会話がありました。

わたし
「めっちゃ仲良かった人が婚約!とか入籍!とかって話を聞くと焦る自分もいる。でも自分の周りの会社の人たちは30歳くらいで、恋愛とかパートナーシップに関して多様なステージや心持ちの人がいるのをみてると、まあ自分はまだ24歳だし、しばらくは好きに生きとこって思うわ〜」
友人
「その会社の人たちって男性なの?」
わたし
「まあ男の人が多いね。女性もいるけど」
友人
「そうなんだ。まあさよこは子供絶対ほしいわけじゃないって言ってたし、そしたらそんなに急がなくてもいいかもね」

モヤ。。。

もやもやを分解すると

詳細に入る前に明確にしておきたいのは、私は彼を批判したいわけではないということです。10代で知り合ってから、なんだかんだと連絡を取り続けてきた良き友人の1人です。
これからやる私の違和感を言語化するという営みは、彼の発言を通して社会を見ようとする営みです。
決して彼個人や、類似の発言をしたことがあるあなた、もしくはあなたの知人を批判するものではないので、悪しからず。
さてたくさん前提をつけた上で。いざ。

モヤポイントは「会社の人たちって男性なの?」「子供絶対ほしいわけじゃないって言ってたし、そしたらそんなに急がなくてもいいかもね」という言葉の裏にある、『男と女だと話がちがうよね』感なのかなと思っています。
『女性にはタイムリミットがあるよね。
高齢出産は体力的にも、子供の障害みたいな話もあるし、なんか早い方がいいって感じあるよね?
その点、男性は生殖機能が衰えることはあってもなくなるわけじゃないし、まあいつでもいいじゃん?』
みたいなものを「会社の人たちって男性なの?」という質問の裏に感じます。

わたしは女だから、男より早く人生に関する決断をしないといけないの?
それは当たり前のことなの?
どうしてそれを当然のように言えるの?
という戸惑いと静かな怒りのような気持ちがあとからぐるぐると渦巻いてきました。

この前まで対等に男女の別なく競争したりしてたのに、気づいたら女性だからという理由で「まったくちがうよね、そういうものだよね」というテンションで取れる選択肢の範囲を制限されるの?とか。
そうした寂しさみたいなものもあったのかもしれません。

分解したさきできづいたこと

この感情を吐き出しつつ熟成させていたときに、ふと彼が本当はどういう意図で上記の発言をしたのかわたしは知らないんじゃないか?と気づきました。
わたしが怒っているものは、本当は存在していないものかもしれない。
言葉の裏側を勝手に想像して、ひとりで複雑な気持ちになっていただけかもしれない。

わたしは「会社の人たちって男性なの?」という言葉の裏に、男女で違いがあるよね、という社会的な雰囲気?文化?価値観?を透かして見ていて、それにもやもやしていました。
このもやもやは彼が「社会的な価値観の文脈の中で無意識的にそれを発言している」という前提に立っています。
でももしかしたら、彼は結果論として、今の社会がそういう状態だというのを自覚して発言していたのかもしれません。
本来は男女の別があるべきではないが、現実としてそうなっているから
「会社の人は男性なの?」
と言っている可能性もあります。もしそうだとしたらかなり発言の印象は変わってきます。

これらに気づき、彼の発言は怒る必要のないことだったかもしれず、それを確認してみたいなと思いました。
どっちみちもやもやする意図で話していたとしても。

このnoteを持って、近いうちに彼と話ができたらいいなと思っています。
どんな着地になるかはわかりませんし、どう切り出したらいいのかもわかりませんが。。。
似た経験や似たもやもやを抱えている方がいたら、コメントでシェアしてもらえたらとても喜びます。

その時のことは、また何らかの形でシェアできたらと思っています!
それでは、今回はこのへんで。

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