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221112 ムニ『ことばにない』

先週末はこまばアゴラへ。噂のこまばアゴラ!わくわく。

まず、一人で観なくて良かったなと思った。誰かと観て良かった、そのお陰でこの作品の価値をより受け止められた、と書いた方がより前向きな表現になるだろうか。というのも、深一人ひとりの登場人物を深く丁寧に描こうとし、それこそ言葉で容易に言い表せない部分にまでも触れようとしているからこそ、劇を観ている観客も、同じ距離で、近い痛みを伴って4時間半を彼らと共にする必要があった。観劇する際にたいてい補償されている一定の安心感はなくて、常に引き摺り込まれる怖さがあって、自分の言語化できない部分を取り出されるのではないかという警戒心も、私の場合は多少あった。

その一方で、言葉の節々や舞台上、休憩時間に利用できるロビーすらもあたたかさがあって、穏やかな空気が流れていた。矛盾するふたつの要素が確かにあって、その中を4時間半漂っていた。不思議な時間だった。

感想は書ききれないが、観劇して1週間経っても消えずに残っていた思いや私の言葉がいくつかあるから、書いてみようと思う。
→で、書きかけだったので、このまま放出します。書ききりたかった…!(2023.3.20)


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