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ふつうなんて言わないほうがいい

「それってどんな話?」
「ふつうの、男女の恋愛の話」

失敗した。
男女の恋愛がふつうだと言ってしまった。

ふ‐つう【普通】
[名・形動]特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。
[副]たいてい。通常。一般に。

デジタル大辞泉

人によって「あたりまえ」は違う。歩く速さ、服の大きさ、食べる量、好きなこと、大事なこと、生き方、なにもかも人によって違うのに。

誰かのあたりまえと、自分のあたりまえは違う。でも「ふつう」と言うと「ふつうじゃない」が生まれる。ただ違うだけなのに「ふつうじゃない」は誰かのあたりまえを否定する。自分が言われたら傷つくかもしれないし、不快な気持ちになるかもしれない。

「ふつう」を使っていい場面が思いつかない。だから「ふつうの○○」なんて言わないほうがいい。言わないようにする。


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