ふつうなんて言わないほうがいい
「それってどんな話?」
「ふつうの、男女の恋愛の話」
失敗した。
男女の恋愛がふつうだと言ってしまった。
人によって「あたりまえ」は違う。歩く速さ、服の大きさ、食べる量、好きなこと、大事なこと、生き方、なにもかも人によって違うのに。
誰かのあたりまえと、自分のあたりまえは違う。でも「ふつう」と言うと「ふつうじゃない」が生まれる。ただ違うだけなのに「ふつうじゃない」は誰かのあたりまえを否定する。自分が言われたら傷つくかもしれないし、不快な気持ちになるかもしれない。
「ふつう」を使っていい場面が思いつかない。だから「ふつうの○○」なんて言わないほうがいい。言わないようにする。
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