【本纏め】外資系コンサルの資料作成術
森 秀明氏によるタイトルの本について、後から見返す目的で投稿します。
尚、本記事に登場する全ての画像は掲題の本より抜粋している事をご了承ください。
ロジックとは
ロジックとは主張・証拠・保証の組み合わせである。
ロジックを考える際やロジックの確からしさを検証する際には以下の3つの質問を自分に投げかけると役に立つ。
①伝えたい結論は何なのか
②その結論を支える根拠は何なのか
③その結論はその根拠から合理的に導く事が出来るのか
また、ビジネスの世界で示唆に富んだ意味のある主張を導き出すためには、証拠の新鮮さと主張のユニークさのバランスが大事である。
証拠となるデータが新鮮であると、ユニークな結論が導き出しやすくなる。
一方で証拠となるデータが良く知られているものである場合は、見せ方や切り口、時間軸を変えるといった工夫が欠かせない。
資料作成の順序
メモ書き(思考整理)⇒空パケ作成⇒チャラ書き(ドラフト)⇒ホン書き(資料作成) の順で実施される。
可能であればメモ書き・チャラ書きの段階で、資料提出相手と認識があっているかなどコミュニケーションを取りながら進められると良い。
最初にきちんと思考を重ね、顧客と密にコミュニケーションを取り顧客の意図を理解した上で資料作成に臨むことが大事である。
資料作成タイムラインの例
空パケの作成手順
①資料のカタチを作る
②各ページの主張(キーメッセージ)を作成する
資料雛型
8つの論法の種類とそれに紐づく12の資料の型
以下の通り、各論理の種類に対して12の資料の型が紹介されています。
1.一対一論法
<論法概要>
最も基礎的な論理のパターン。ある一つの論拠が、十分な説得力を以て1つの結論を導き出す。
ある一つの事実や事例、データなどが、それを証拠として「だから」「それゆえ」「したがって」という接続詞と結びついて1つの主張を展開する。
<ビジュアル類型①>
2.並列論法
<論法概要>
複数の事実や事例から結論を導き出す。帰納法もこの論法に含まれる。
尚、各事実や事例が単独でも主張を証明する根拠となっている。
<ビジュアル類型②>
3.結合論法
<論法概要>
複数の証拠が揃って初めてメッセージが成立する論理。一つの証拠だけでは十分に主張を証明できない点が結合論法の特徴でもある。
以下が例である。
主張:おそらく雪になるだろう
証拠1:気温が評点より下がり
証拠2:湿度が十分にある
証拠3:上昇気流がある
<ビジュアルの類型③>
<ビジュアルの類型④>
4.連鎖論法
<論法概要>
証拠から導かれる結論が次の証拠になり、その連鎖が続いて最終的な主張が語られる論法。事実を繋ぎ合わせて物語を作る。
<ビジュアルの類型⑥>
<ビジュアルの類型⑦>
5.結合論法×連鎖論法
<論法概要>
以上の結合論法と連鎖論法を組み合わせた論理。
結合論法:複数の証拠が揃って初めてメッセージが成立する論理。一つの証拠だけでは十分に主張を証明できない点が結合論法の特徴でもある。
連鎖論法:証拠から導かれる結論が次の証拠になり、その連鎖が続いて最終的な主張が語られる論法。事実を繋ぎ合わせて物語を作る。
<ビジュアルの類型⑧>
6.対立論法
共通項を持たない複数の見解を明確に対立させる論法
<ビジュアルの類型⑨>
7.比較論法
類似点も相違点もある複数の見解を比較する論法。
<ビジュアルの類型⑩>
<ビジュアルの類型⑪>
8.対立論法×比較論法
<論法概要>
対立論法と比較論法の組み合わせ。
<ビジュアルの類型⑫>
以上です。長くなりましたが、資料作成初心者でも非常に分かりやすく、実務的ににすぐ適用できる内容が多かったですね。
それでは!
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