新しいことは「勝手に進める」のススメ

新規事業に従事してから早一年半程度が経ち、色々と知見が溜まってきたのでシェアしたい。

ここで伝えたいことは、「正攻法でうまく行かずくすぶってるくらいなら、とりあえずやってしまえばよい」という主旨だ。

恐らく、大体の新規事業担当の行動といえば、企画を練り(多少の市場調査や消費者(ユーザー)調査含む)上司に相談し、またさらにその上の人間にプレゼンして、プロジェクトが立ち上がり、みたいな流れかと推測している。

それで、トントン拍子に進めば、全く問題ない。今すぐこの投稿記事を閉じて仕事を推進していただきたい。その方が世の中の為になる。

小生がススメたいのは、「こんなセオリー通りにいきはせん。各方面から区々たる苦言を呈され、二進も三進もプロジェクトなんて立ち上がらん」という方のヒントになるような手法を開示したいと思っている。

ただし、この手法は、以下の3点を満たしている場合に有効と考えているので、些か注意を促しておきたい。

1、平社員であること
2、新規事業及び新規サービスや新規プロダクトであること
3、あまり資金を必要としないこと

少し解説すると、1、はそもそも失うものはないはずなので、本来失敗などと言うものは気にする必要はない。2、既存事業ではリスクをとらないという事も重要視されるので、この手法がうまくいくとはあまり思えない。3、この手法の特性上、お金のかかることは諦めてほしい。

それと、この方法は、直属の上司がよっぽど器の大きい人間でない限り、悪い意味で注目される事を保証したい。

では手法を説明したい。
まず企画はどのみちたててほしい、問題はその先である。開示する先は、上司ではない、仲間だ。
この企画を熱量込めてプレゼンできる仲間に対して行ってほしい。できれば自分と違うスキルをもった人間がこのましい。さらにいうと、企画が成功する可能性を検証できるピース(スキルや知見)をもった人間という視点をもって探してほしい。

適当な例を上げると、例えば、ヘルスケアについての課題を解決するアプリを作るという主旨の企画だとする。
そうであるなら、必要なピースはアプリエンジニアや栄養士などが仲間になってくれると前進する事は誰にでも想像に難くないはずだ。なので、そういった方々がピースにあたる。

いなければ、究極的には社外でもいい。とにかく熱量込めて、仲間集めをするのである。意外と乗ってくれる仲間は見つかるものだ。あえて重ねるが「意外といる」のだ。

仲間がみつかったら何をするべきか?
実にシンプルで「作ってしまえばいいのだ」当然いわゆるMVP(Minimum Viable Product)レベルで構わない。
作ったら、さっと知人レベルでテストして価値検証してしまえばいい。5人程度でそれなりの知見になるはずだ。

ここまでいったら、次の段階だ。物分りのいい器の大きい上司であれば、ここまでのものを見せても構わないだろう。ただ、そうでないなら、直接決裁権や決定権をもっている人間にかけあってしまえばいい。(ちなみに、小生の場合は直接社長にかけあった。)
なにが起こるかというと、喜んで「プロジェクトを推進せよ」と言い渡される。今のとこ3回やって3回とも成功している。
(企業のトップは意外とこういう人間を面白がって受け入れてくれるものだと学んだ。)
ちなみに、企画だけもっていっても一度たりとも受け入れてもらえなかったのに、だ。

無事プロジェクトは立ち上げられるのだが、一個だけ覚悟してほしい。直属の上司には、嫌われる。
あなたが、上司を好いて好いて仕方がないのであれば止めないが、そうでないなら、結果にのみ責任をもち、結果のみを気にするべきだ。
なので、上司の気持ちは差し置いてしまって問題ない。(心配しなくとも、そもそも結果出た瞬間に上司に愛されるようになるので)

企画が通らないのであれば、仲間を見つけて(気持ちで惹きつけて)、さっさとものを作ってしまえ。

これはかなり使える手法だ。騙されたと思って、ぜひ試してみてほしい。

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