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中華製品の闇?

気が付くとAmazonのカートにモノが入っていて、気が付くと注文確定している。
もちろんカートに入れたのも注文を確定したのも私自身だから何も文句は言えない。
そんな断捨離とは程遠い私は今日もAmazonの画面とにらめっこしていた。

3Dプリンタで作った物のバリ取りに良い工具はないかと探していたら、ズバリ、バリ取りというのがあったのでカートに入れた。
入れたあとでページを戻って、関連する商品を見ていると、いつもの事ではあるが、あるはあるは、色も形も同じでメーカー名(らしき表示)だけが違っている商品たち。同じに見えるのだが値段は千円を挟んで3倍ほど開きがある。
そこで思ったのは、いったいどれがホンモノなのかということ。

レビューは概ねどれも悪くない評価で、どれを買っても失敗は無さそうだからあまり気にしなくて良いとは思うが、こんなにもコピー商品を作りまくるのは中国に違いないと思ってしまう。
あれほどブランドのパチもんで摘発されながら、何でもかんでもコピーしまくって凄いなぁと改めて思う。

ところがである。

コピー商品だからといって使えない安物ばかりと思っては時代を見誤る。
確かに詐欺まがいの使えない安物もある。しかし最近思うのだが、使える安物がかなり増えている気がするのだ。むしろこの値段でこれだけの製品を作られては、日本の製造業が立ち行かなくなる訳だと納得してしまう。

考えて見れば日本に出回っている製品の大半が中国製だ。世界に出回っている、と言い換えても良いのかも知れない。
中華製品が使えないクズ商品だなんてことはなくて、多くは世界水準になっているのだ。

中国企業は裾野がだだっ広くて数も多いので、クズ商品を作って売っている企業も当然ある。運悪くそんなハズレくじを引いてしまった時の嫌なイメージが印象に残りやすいので、中には中華製品は闇だと言う人も出てくるのだろう。

そんなことを言う私が中華製品闇教から脱退したのはそれ程昔の事ではなくて、一昨年くらいの事だ。

きっかけは3Dプリンタだった。
聞いたこともない中国メーカーのもので、届いたダンボール箱も日本メーカーの様な綺麗さは微塵もなかったが、中身は秀逸だった。機械としての作りも精度も機能性も素晴らしく、おまけにサポートもしっかりしている印象。
専用工具や専用ソフトも付属していて、プリントヘッドも最初から二種類入っている。実にいたれりつくせりだ。

次のきっかけは個人向けのミニドローンだった。
ドローンでは有名なDJIという会社の製品。こちらも、値段と機能のバランスがおかしい。もちろん良い意味でだ。
日本企業でこれと同じ物を作れるところはどこかと想像してみたが思い付かない。
不覚にも強風時に墜落させてしまい壊れてしまったのだが、修理サポートがまた凄い。ネットで修理申込みをして物を送り、メールで届いた見積金額と内容に了解すると、直ぐに返送されてきた。
修理申込から修理されて戻ってくるまで約一週間。
そのスピードに驚いた。しかも修理費も想像していたよりかなり安かった。

その昔、日本がアメリカに追い付け追い越せとガムシャラにやっていた時代、米国では日本製品は安物の粗悪品と言われていた。
それから長い時を経て、Made in Japanは良い製品の代名詞になった。中華製品は日本が過去に歩んだ道を猛スピードで辿っているように見える。
中華製品が闇だった時代はもはや昔になりつつあるのではないか。
少なくとも私の中での中華製品への信頼性は間違いなく高まっている。

思えばこの記事を書いているスマホも中国企業製のMade in Chinaなのだ。

おわり

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