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月曜日の朝はつらいですか。

 仕事に行く月曜日の朝はつらいですか。
 仕事が嫌だからですか? それとも職場が嫌だからですか?
 曇り空だからですか?

 心が乱されるのは、人のことを思うときです。
 嫌がらせをしてくる人、嫌味を言ってくる人、仲間はずれにしてくる人。そういった人がいる場合は特にそうですが、そうでない場合でも人間関係の輪に上手く入れない、会話が苦手、自分を上手く表現出来ないなど、普通の人であれば悩みは尽きないものです。
 人間関係のことを脇に置いておいて、仕事に集中出来る環境があればどんなに良いだろうと考えたことはありますか?

 いっその事、人間関係など気にするのをやめてしまって仕事場は仕事をするところと割り切ってみましょうか。しかし誰とも関わりを持たずに仕事をすることは出来ませんよね。誰とも関わりを持たずに社会生活を送ることは出来ません。
 もっとも、最近ではなるべく人と人が交わらない仕組みがどんどん増えています。自動改札、セルフレジ、ネットショッピングに置き配。
 人は人が嫌いになったのでしょうか?

 実を言うと私も人と話すのが好きではありません。当然、得意でもありません。店であれこれ見るのも嫌いではないですが、店員が近づいてきたら真っ先に逃げます。だからネットショッピングの方が楽です。
 1対1ならばまだ良いですが、複数の人が会話をしている場で割って入るのはとても苦手です。話の流れに沿って会話に入るタイミングを見計らうのが難しく、話そうと思った瞬間に話題がそれて行ってしまって、話に交われません。まるでインターチェンジでいつまでも本線に合流出来ない時みたいな感覚です。

 しかし恐らく、私が人と話すのが時には苦しいなんていうことに私の周囲にいる人達は気づいていません。なぜなら、緊張して話せないことがあると告白しても、そんなのは絶対嘘だと言われるからです。話好きでいつも楽しそうとまで言われます。人間関係で悩んで眠れないことがあると言っても信じてくれません。

 裏を返せば、周囲の人は真実ほんとうの私のことは知らないのです。私が自分自身はこうだと感じていることと、他の人が私をみてこういう人だと思うのは全くと言って良いほど違っているのです。
 自分はそんな人ではない、と言ったところで信じてもらえないのですから、そんな説明をするのは諦めました。

 会話をするときはなるべく1対1のシチュエーションを作るようにしています。会話の輪には入らず、話したい人に近づいて行って話します。話をするときは自分の話をするのではなく、相手が主役の話をします。言ってみればインタビューです。
 この人との会話に時間を割くことでどんなメリットがあるのだろうなんて考えません。人のことを知ることはメリットしか無いからです。それは私にとっても相手にとっても、そして社会全体にとってもメリットです。
 それがコミニュケーションです。

 学校と違って、職場は大人の集まりです。皆そこにいることが目的で集まっているのではありません。仕事をしに来ているのです。
 もちろん嫌なヤツはどこにでもいます。反りが合わない人もいます。
 そんなとき、相手がグループでないのであれば、私なら最初のうちに一度は近づいてみます。もちろん清水の舞台から飛び降りる覚悟がいります。声を掛けて話を聞いてみます。嫌なヤツにも好きなことがきっとあるはずです。
 印象通りに感じが悪い場合もあります。でも案外、お互いに誤解していたということもあります。どちらに転ぶにせよ声を掛けてみる前に抱いていた心の中のわだかまりは軽くなっています。経験上はそんな気がします。

 少しだけでも気が軽くなれば月曜日の朝がそれほど嫌なものでなくなるでしょう。私はそう願います。

おわり
 

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