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Youtuberも大変だ

 誰でもそうだと思うが、お気に入りのYoutuberを見つけるとチャンネル登録をする。
 私の場合、登録しているチャンネルは450チャンネルを超えている。
 これが多い方なのか少ない方なのか分からないが、日頃良く見ているチャンネルはせいぜい20程度のような気がする。

 最近、Youtube上で調べたいことを検索した時、検索結果の中に最近見ていなかった、とあるチャンネルを見つけた。私がチャンネル登録を外した訳ではなく、私の興味が少しだけ他に移っていただけなのだが、似たジャンルの他のチャンネルの方を頻繁に見るようになっていたから、そのチャンネルのことを忘れていた(説明がややこしくなるので、ここでは仮にそのチャンネルをAチャンネルと呼ぶことにする)。

 Aチャンネルでは映像系のガジェット紹介などもやっていて、かなり参考にしていたし、確か2年前の当時は登録者数も再生数も伸び盛りだったと記憶している。
 ところがその後、映像・撮影系のYoutuberはどんどん増えて、見せ方の上手なチャンネルも多く、Aチャンネルはいつの間にか私のYoutubeホームには登場しなくなっていた。

 今回、検索結果に登場したAチャンネルを見てみたが、当時と変わらず元気に製品紹介をしていた。
 おしゃれな雰囲気と分かり易い説明は当時のままで、なぜこのチャンネルを見なくなってしまっていたのだろうと自分をかえりみたくらいだ。
 Aチャンネルの動画を見ながら、ふと再生数に目が行った。
 その時私は得も言われぬ淋しい気持ちを抱いた。

 Aチャンネルの登録者数が増えたか減ったか分からない。今回見た動画は昨年秋頃のものだったが、再生数は数百回だった。恐らくこの再生回数ではYoutuberとして成り立たないだろう。
 ガジェット系チャンネルでは、メーカーから製品貸与を受けてレビューをする「案件動画」と称されるものもあるが、自腹購入でレビューしていると思われるものも多い。そうなれば、動画を作る度に機器を購入し、使ってみてレビューするのはかなりの経済的負担を伴うはずだ。

 チャンネルの人気が出て、登録者数が増え、再生数が回るようになれば案件動画も増え、チャンネルとしての収益は鰻登りになると思われる。
 しかし、ひとたび再生数が低迷すると、案件が来なくなり、一気に赤字に転落する。
 Aチャンネルを見ていてそんなことを思ってしまった。

 Aチャンネルでは、以前と変わらず明るく元気にレビューしていたが、その笑顔がどことなくうれいを秘めているような気がしてしまい、動画を最後まで見ることが出来なかった。

 視聴者の心を引き付け続けるのが難しいのは当たり前だが、それが出来なくては収益には繋がらず食べていけない。
 画面の向こうのYoutuberたちはきっと、再生回数が減っていく恐怖と戦いながら、今日も動画制作に勤しんでいるのだろう。
 そう考えると、少しでも良かったと思えた動画には「高評価」を押すのを忘れないようにしたい。

おわり

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