ねじねじ録#4笑う担当編集者を読んで


「文章の中では見たことない様子で怒っているように見えた」
10代の頃から一緒にいることが多くくだらないことを言っては大声で笑い合う親しい友人から送られてきた「笑」に動悸が止まらなくなったことがある。なんだろうこの含みのある言いかたは... 直接強くは言えないんだけどどうかわかってくださいねってぼやかしすぎてるから伝わらないしなんだろうこの纏わりつく気持ち悪さは...。笑の前の内容よりもそれが気になって仕方がなかった。まさか「この笑はどういう意味で使ったの?」(冷たい自覚はありつつ柔らかい言いかたが見つからない...)と聞くわけにもいかず何事もなかったように振る舞った経験があるので愛情とサディスティックな気持ちを込めて本人に伝えることが出来るさおりさんの行動はとても勉強になりました。

語尾のアクセサリーのように笑を乱用する人に出会う度に文章を読み直しどういう感情なのか考え過ぎる時もありわたしの価値観を変えていきたいと思っていました。笑う担当編集者を読了し親しい関係であればあるほど今の関係が揺らがないように繋ぎ止めたくて裏側をあれこれ想像してしまうかもしれないなと自分なりの答えが見つけられたので感謝しています!
「笑」の使いかたはもちろんですが冷たい印象になりがちな文字のみの返事は感情が伝わりにくいので柔らかさを意識をしながら気を付けて言葉を綴りたいと思いました。

#みんなの文藝秋春 #ねじねじ録

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