ねじねじ録#6「アーリーバードマン」を読んで

「じりじりと底が焼かれている」かなり熱い夏の時期に作ったことがわかってもそうは感じさせないくらい冬の情景が思い浮かぶ言葉が並んでいてインタビューで夏に作ったと聞いたときは本当に驚きました。

我が子の成長を目の前で見守れない瞬間はきっと一度や二度ではなくて見えていないだけで本当はたくさんあったと思います。「自分はこの大変な期間に〜」さおりさんの本音を読んだとき目を瞑りながら息をふぅと吐き出しました。不甲斐なさを抱えながらどうにか自分を納得させようとぐっちゃぐちゃになった感情をかき混ぜ涙を流すさおりさんのこと、手を振った朝や仕事へ向かった朝のこと。想像すると胸が張り裂けそうになりました。珈琲のような苦い思い出が詰まっているsilentを含め生み出された全ての曲や言葉を大切に受け取らないとと改めて思いながらさおりさんのことを妄想のなかで全力で抱きしめました。

青空を見ているともっと頑張れ!って言われてるみたいでいや、もう頑張ってるんですよ...って捻くれては憂鬱になった日々が数え切れない程あります。でもそれも全て意味があって今日のためだったんだって思えたらいいな。アーリーバードマンを読了したら大丈夫だよって寄り添ってもらえたみたいであったかくなりました。さおりさんの綴る思いや言葉に生かされています。

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