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論理的思考力・表現力をどう育成するか⑤(実践編:論理学講義)

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ここから示していく実践は、看護専門学校において基礎教養科目となる「論理学」で筆者が行ってきたものとなります(管理栄養士を育成する専門学校においては「国語表現」という講義で同様の内…
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記事一覧

① 学生の表現ⅰ

ここから示していく授業は、看護専門学校において基礎教養科目となる「論理学」(管理栄養士を…

小次郎
3年前

② 「立場」と「論理」(「情報」の恐ろしさ)1

①で示した学生の表現は、各学生の立場から見えてきたことを論理的に切り取ったものにすぎませ…

小次郎
3年前
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③ 「立場」と「論理」(「情報」の恐ろしさ)2

②で示してきた講義のカラクリを解説します。どうして学生たちが全く異なる意見や主張を展開し…

小次郎
3年前
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④ 「会議」「話し合い」の原理・原則1

①から③までの講義を通し、日常生活における論理について理解を深めた学生に対して、その理解…

小次郎
3年前

⑤ 「会議」「話し合い」の原理・原則2

次は「話し合い」の原理原則(その2)を指導しました。これは④で示した「『むすび』に導く『…

小次郎
3年前

⑥ 学生の表現ⅱ

記事④⑤で示した講義で「会議」「話し合い」における説得力の高め方を理解した学生に対して、…

小次郎
3年前

⑦ 「まとめ」と「むすび」の間にあるもの

基本的な日常生活における論証の構造(マガジン『論理的思考力・表現力をどう育成するか①(理論編:構造の理解)』の記事⑭の動画で示した「bの構造」)で表現できるようになった学生に対して、もっと専門的な分野の表現に対応する論証の構造(cの構造)を用いても表現できるような指導を展開していきました。 つまり、いよいよ論証の構造を理解させるための講義となったこととなります。 具体的な導入として、2006年にベストセラーになった『世界の日本人ジョーク集』(中央公論新社・早坂隆)にもある日

⑧ 「日常生活における論証の構造」の理解

「言語化されていない」「理由づけ」の存在(「まとめ」と「むすび」の間にあるもの)に気付き…

小次郎
3年前

⑨ 省略されがちな「理由づけ」の重要性

記事⑧で示した指導を踏まえて、学生に「はじめ・なか・まとめ・むすび」と日常生活における論…

小次郎
3年前

⑩ プロフェッショナルと論理

「理由づけ」の存在を認識し、省略されている「理由づけ」についても考えられるようになってき…

小次郎
3年前
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⑪ パラダイムシフトと説得

学生たちは、看護のような専門分野における「理由づけ」の大切さ、つまりプロとしての行動基準…

小次郎
3年前

⑫ インフォームドコンセントと論理

看護学校における「論理学」の最後の授業は、日常生活における論証の構造(Cの構造)で表現さ…

小次郎
3年前

⑬ 学生の表現ⅲ

ここまで理解を深めてきた学生に対して、日常生活における論証の構造(Cの構造)で「自分の愛…

小次郎
3年前

⑭ より説得力のある主張に向けて

「⑬学生の表現ⅲ」で示したものの主張をより説得力のあるものにするためには、構造面においては以下の3つの方法があります。 ・「データ」の根拠となっている具体的な事実を増やす ・「理由づけ」の根拠となっている具体的な事実を増やす (上記2つは、帰納的論理性を強めるため) ・「主張」を導く「データ」及び「理由づけ」を増やす (演繹的論理性を高める *論理を束にする) 「⑬学生の表現ⅲ」で示した学生は、以下のように構造を強めました(強めたところは強調文字にしました)。