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中小通信販売の進化

通信販売の翌日配送はアマゾンが始めたものの、中小の通販業者では一般的ではなかった。アマゾンでさえもヤマト運輸の取り扱い減少後にデリバリープロバイダーやAmazonFlexなどの取り組みが安定しておらず、翌日配送が実現できていないこともしばしば経験している。楽天市場でさえ独自物流の楽天エクスプレスを終了するとのニュースを見るので、翌日配送は通販業者にとってはハードルの高いものに違いないと思っていた。

ところが。私が昔から趣味の卓球用品を購入している福岡県の卓激屋という卓球専門の通販業者に出した注文が今回初めて注文の翌日到着するということが起こってしまったのだ。以前であれば注文後4~5日かかっていたこの通販業者がなぜ翌日に届くようになったのか。いくつかの理由を考えてみよう。

1.入金方法の進化

卓激屋は通販サイトでは珍しくクレジットカードが利用できず、着払いもしくは銀行振り込みしか入金方法がなかった。私は在宅が必要な着払いを使いたくないため銀行振り込みを利用していたが、楽天銀行に口座を作ってから手数料がゼロで済む楽天銀行口座同士の振り込み切り替えたうえ、今回からは楽天銀行スマホアプリによる振り込みを出来るようにしたため、振り込みがスピーディになった。

2.通販業者の物流体制の強化

卓激屋は顧客が13万人を超え、物流倉庫を強化して素早い出荷準備が可能な体制を築いたと思われる。注文→商品用意完了→入金待ち→入金確認の流れを非常早くなった。これは専従の人員を強化した結果ではないかと想像している。

3.ヤマトのクリックポスト

以前はゆうメールによる配送だったかと記憶しているが、今回はヤマトのクリップポストになっている。クリックホストでは問い合わせせずともメールにて投函予定、投函完了時間が通知されてきて便利になっている。

今回の翌日配送の時間経過はこんな感じだ。

卓激屋注文確認メール 11月20日(土) 10:53
卓激屋入金待ちメール 11月20日(土) 12:39
楽天銀行スマホアプリで振込依頼
楽天銀行支払メール 11月20日(土) 13:09
卓激屋入金確認メール 11月20日(土) 15:25
卓激屋出荷済みメール 11月20日(土) 17:28
ヤマト運輸クリックポスト投函 11月21日(日) 9:39

福岡県の通販業者に注文して24時間で商品を受け取っている。しかも、ネットバンクによる手数料なしの入金で業者と顧客双方とも最小のコストで取引出来ているのだ。

アマゾンのような巨大物流センターやITシステムを持たない独自に通販サイトを運営する中小業者が卓球という分野だけとはいえ、コストをかけずに翌日配送の取引が出来ていることは驚きだ。何でもやりようである。

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