山田和樹のマーラー9番
3年に渡った山田和樹のマーラーチクルス、ラストの9番を聴いてきた。
浪漫主義という時代性が膨らみきって崩れ落ちるような、その膨らみの切なさがよく伝わってくる素晴らしい演奏でありました。乾いていて渋味のある日フィルの特徴的な弦の音も良かったし、ホルンとトランペットとティンパニがビシっと決まり、ディティールも不満なし。
4番を聴いたときなどはホールの音の悪さから、良い演奏なんだけど遠くで鳴ってるようなもどかしさがあったのだけど、今回はよく鳴ってよく響いてた。なぜかはわからんけど。
録音はしっかりしてたのでぜひCD化してほしい。
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