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人生はどこでもドア

稲垣えみ子の「人生はどこでもドア(リヨンの14日間)」を読んだ。

フランス、リヨンでも「普段の生活」をする。それが著者の旅の目標。実にシンプルだが、これが言葉の通じない海外では難しく、色々と試行錯誤していく様がユーモラスに描かれている。で、10日目にして著者は「リヨン=江戸説」にたどり着く。世界のどこでも江戸(ご近所)は存在するんじゃないか、つまり、旅とはご近所を広げていく作業ではないかと思い始めるのだ。そしてついに最終日(14日目)の悔いのない旅立ち、エピローグの帰国して2ヶ月後の心境、等とても共感でき、また励みにもなった。

この本を読む前になるが、今夏(8月)に東南アジア(マレーシア/ベトナム)に2週間滞在した。「普段の生活」とまではいかないが、自分の中では「普通に暮らしてみる」ということをやってみようと思って渡航した。が、全然だった。途中、クレジットカードが使えなくなるなどアクシデントもあったが、思い描いていたようには全くいかず、1日も早く帰りたかった。惨敗。

でもまた来年、ベトナムに行きたいと思っている。懲りずに。この本も読んだことだし、今度はもう少しなんとかなるのではないかと密かに淡い期待を抱いている。

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